剣道中毒

剣道中毒患者の為の処方箋あります

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剣道は礼が大切!その意味を今一度考え直してみよう!

昇段審査前のとある稽古で中学生のA香さんからの質問にちょっと困りました。

A香さん
剣道は礼に始まり礼に終わるって言うじゃないですか。そんなの当たり前ですよね。

そうやね。剣道に限ったことではないなぁ。

A香さん
じゃぁ、どうして剣道に限ってそういう言い方があるんですかね?

そ、そ、それは・・・

中学生ともなると、なかなか鋭い質問をしますよね。頭の中では何となくわかっていることでもなかなか言葉を繋ぎ合わせてうまくまとめることができませんでした。

礼

剣道や相撲などの武道は礼儀作法を重んじていますが、それはどうしてなのでしょうか?というわけで、今日は
 
剣道はどうして礼儀作法が大切なの?
 
ということについてまとめてみたいと思います。剣道を始める時に習ったはずなのですが・・・これでは指導する立場として駄目ですね。小学生からやり直しですよ。
 

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礼儀を大切にする訳

剣道の試合でガッツポーズが許されないという話を聞いたことがあると思います。有効打突を取ってもガッツポーズをすると取り消しになります。ですから、剣道の試合でガッツポーズをしている人を見たことがありませんよね。

しかし、柔道の試合では厳しい罰則というものが無いようです。こちらの動画をご覧ください。

実は、調べてみると柔道連盟もガッツポーズを禁止しているということですが、柔道ではなくJUDOである今日では試合中(試合後)にガッツポーズをしても特に罰則等はありません。

一方、相撲界では厳重注意という感じですね。かつて横綱がガッツポーズをして問題になりましたが、やはり剣道だけではなく、武道全般においてはガッツポーズは好ましくありません。

それは何故かと言うと、礼儀に反するからですね。

そもそも礼儀って何?

礼儀とは、人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式のことであり、特に、相手に対して敬意を表す作法のことです。

大切なのは相手に対して敬意を表すということ。そして、それが最終的に社会生活の秩序を維持することに繋がるのではないでしょうか。ですから、ガッツポーズというのは相手に対する敬意を払っていないということになります。

嬉しいのはわかるのですが、それをその場で表現してしまうのは日本文化としては好まれないということです。この辺りは残心の意味合いも含まれていると思います。

正面に礼

大切なことは、相手に対して敬意を払うということ。しかし、それ以前に自分の相手をして貰っていることにも感謝すべきですよね。

この辺りの事をもう少し詳しく見ていきましょう。
 

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剣道は相手を打つことで成長する

ところで、質問してきたA香さん、もうすぐ昇段審査ということでした。剣道の昇段審査と言えば・・・

昇段審査
  1. 実技審査
  2. 日本剣道形審査
  3. 学科試験

 
そして、全ての審査(試験)で合格となって初めて昇段ということになるのですが、剣道を知らないA香ママと話していると、

A香ママ
学科試験なんてあるんですか?うちの子には無理ですよ~!!

なんて話をしていましたが、その試験問題としてよく出題されるのが、

「剣道で礼儀を大切にする理由について述べよ」

という問題。特に二・三段の学科審査の問題として出題されることが多いようですが、その模範解答がこちら。

剣道は闘争の術に淵源(えんげん)を有し、「剣の理法の修錬による人間形成の道である」という考え方にまで発展した我が国の伝統文化である。剣道は対人競技であり、ややもすると闘争本能をむき出しにしてしまう場合がある。こうした闘争本能を人間として統御するところに、剣道における礼の意識がある。

 
これは全日本剣道連盟が販売している剣道学科審査の問題例と解答例という書籍(通販でも500円で購入できます)に書かれている解答例の一部を抜粋したものです。

そして、更に続くのですが、要約すると剣道は一人では稽古ができないので相手を尊重しなければならないということですね。自分がもし打たれたとしても、自分の足りないところ、隙のあるところを打って教えて貰ったという考えです。

打つ場合も、防具があるとはいえ、相手の頭を打たせて頂くのです。普通に考えたら凄く失礼な話ですよね。そこを打たせて頂いて勉強する。お互いに修錬する為に打ったり打たれたり。

防具があるとは言え、痛い時もあります。必ずしも防具に当たるとも限りません。そんな打突を打たせて頂くことで自分が上達していくのです。相手に対して感謝の気持ちを持つことに何の疑問を抱きましょうか。
 

まとめ

今日は剣道における礼儀ということについて考えてみました。今まで、礼の意味ということについては特に考えたことがなかったので、改めてその意味を考えてみることで本当の礼ができていなかったとつくづく反省した次第です。

まず、礼の意味ですが、礼とうのは相手に対して敬意を表す作法のことです。つまり、相手に対して不愉快な思いをさせないように細かい心遣いをするということ。なかなかできないですよね。

そして、剣道の礼には3つあります。「道場に対する礼」「師に対する礼」「相手に対する礼」。

今まで、ただ単に形だけの礼をしていたように思います。本当に敬意を表していたのか、今一度その本当の意味を考え直してみましょう。剣道は所作が大事だと言われますが、礼はその所作の一つ。本当の意味を理解することで、所作一つで相手に気持ちが伝わるのではないでしょうか。
 
ありがとう
 
礼儀作法というのは人間として、平和な社会生活をする上でとっても大切だということはあなたも理解していると思います。剣道は人間形成の道。剣道を通じて学んだことを社会生活に活かさなければ意味がありません。

特に剣道というのは棒を持って叩き合うという非常に危険な行為を行う競技ですよね。ですから、闘争本能に支配されない為にも礼節というものがとても大切になります。剣道は礼に始まり礼に終わるというのは、自分自身をしっかり持ち、常に冷静でいなさいという戒めだったのです。

私も、稽古中に何度も何度も防具の無い場所を打たれると冷静でいられなくなる場合があります。まだまだ修行が足りませんね。そんな時でも、相手に対して感謝する心を忘れないように、常に冷静に判断できるようになりたいと思います。

礼というのは剣道だけではなく、古き良き日本人の「思いやりの心」ではないでしょうか。ですから、剣道をする上でも、相手に対して思いやりの心で接し、お互いに切磋琢磨していくことが大切なのでしょう。

例えば、試合や稽古の時、9歩の間合いで礼をします。勝っても負けても相手への感謝の気持ちをその礼に込めたいものですね。

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