昇段審査の合否というのは本当に難しいです。
昇段審査を見ていると、合格ラインが把握できていないくてうまくアドバイスができません。やっぱりまだまだ未熟だな~って実感しますね。
というわけで、今日は
昇段審査の合否はどうやって決まるの?
ということについて考えてみたいと思います。本当に難しいと思うので、これが正解というわけではないかもしれません。
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昇段審査の合否はどうやって決まる?
まずはこちらの動画を見てみましょう。
最初に「合格」って出ているから
っていう目で見ているのですが、やっぱりわかりません。あなたはわかりましたか?
四段~七段の審査は審査員が6人で、その内の4人以上が「○」をつければ合格ということになります。三段以下については審査員が5人、その内の3人以上が「○」で合格ということになります。
当然、理想は審査員全員に合格だと認められることですね。実際、立ち合いをしていた時に集計をしたことがあるのですが、四段・五段に関しては殆ど「ゼロ」か「6」みたいな感じだった記憶があります。つまり、それ程曖昧ではないということです。
しかし、初段、二段については意外と「3」というのもありました。その時は不合格がゼロだったので、「2以下」というのがなかったので何とも言えませんが、「3」って実に曖昧なイメージがありませんか?もう少しで不合格っていうレベルですよね。
では、どうしてこんなことになるのでしょう。
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審査員全員が合否判定をしなければならないのが難しい
では、解り易いように二段の審査(審査員が5人)を例として考えてみましょう。
学校の試験に例えてみましょう。5教科(国語・数学・英語・理科・社会)のテストがありました。それぞれの教科で60点以上なら合格としましょう。
国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | 合計 | 合否 | |
Aさん | 100 | 90 | 80 | 80 | 50 | 400 | ○ |
Bさん | 70 | 50 | 80 | 70 | 40 | 310 | ○ |
Cさん | 80 | 50 | 50 | 80 | 50 | 310 | × |
上の表で、Aさんは文句なしの合格です。そして、Bさんは3教科が60点以上なので合格。Cさんは2教科しか60点以上がないので不合格です。
しかし、よく見てみるとBさんとCさんの合計点数は同じなんですよね。5教科の平均は60点以上という結果です。合否判定が合計点数(平均点)での判定ならCさんも合格レベルですが、実際は不合格。
そして、剣道の昇段審査では実際にこういうことが起こっているのではないかと考えます。
つまりどういうことかと言うと、平均点が良くても合格はできないのです。ですから、全教科で合格できるように勉強すべきということになりますね。
実際に剣道の実技では色々な勉強をするというわけではありませんので、少しイメージが違うかもしれませんが、何となくわかって頂けたかと思います。
まとめ
今日は先日の昇段審査の結果を踏まえて、昇段審査の合否判定について考えてみました。
うまく説明するのは難しいのですが、何となくわかって頂けたでしょうか。
要するに・・・
合格ラインギリギリのところだとしますよね。そのギリギリというのは審査員によって判断が分かれるところですよね。どちらとも取れるレベルなのですが、審査員としてはきちんと合否判定をしなければならないわけです。その時に、
- ギリギリ合格レベル
- ギリギリ不合格レベル
のどちらの判定をするかということになります。
これは審査員一人一人によって微妙に基準が違ったり、その審査会の雰囲気とか流れとかそういうものもあると思います。また、初段の審査の後に二段の審査があったりして、初段の受審者レベルが高かったりすると、二段の合格レベルも高くしなければならなかったりとか、そういうことも考えられますよね。
そんな状態で合格できるか否かというのは、正に運任せという感じがしてしまいます。ですから、
合格したかったら100点を目指せ!!
って話ですよね。そりゃ、60点とか70点を目指してるわけではないと思います。でも、実際は100点に近いかって聞かれたらどうなのよ?って話です。それが、あなたの思ってる100点なら仕方ないでしょう。でも、
なんて考えは良くないと思います。それぞれに事情があるとは思いますが、折角受けるのなら、ちゃんとやりましょうよって話です。
おわり!!
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