昨日の記事にも掲載したのですが、先日の練習試合の息子(小4)の良い所ばかりを集めてみました。
我が息子ながら、凄いなぁ~って思うんですよね。県の大会レベルでは全然勝てないと思います。わかりませんが。でも、僕とは全然タイプが違って、思い切って打てるところが凄いなぁって。
娘(中1)の剣道を見ていると、僕と良く似た部分があったりして、
って思ってしまうのですが、息子に関しては羨ましいくらいのレベルです。何も考えていないのか、それともセンスがあるのか良くわからないんですけどね。
というわけで、今日は剣道のセンスについて勝手に考察してみたいと思います。
センスが良い人って凄く羨ましいって思ったことは無いですか?でも、その人のセンスっていうのは持って生まれた才能とはちょっと違うような気がしています。
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センスは磨く物
センスって何だろうって考えた時、かなり曖昧なことに気が付くと思います。センスというのは言葉でうまく表現できない部分ですよね。感性・感覚の部分とでも言いましょうか。
上の動画を見て、良いと思った点は打ち切っている点。自信に満ち溢れているように思えますよね。そこはセンスというよりは自信なんだと思うのですが、凄いなって思ったのは、動画の開始から30秒のところです。
相手が剣先を抑えた瞬間に手首を返して面を打っています。まぁ、現象として捉えるなら、相手が竹刀を抑えた時に隙ができるたのでそこを打ったというだけの話。
でも、実は誰も教えてないんですよね。
確かに、素振りの時に手首を返して面を打つという素振りをしています。応じ技の稽古として小手返し面も取り入れています。でも、抑えてきたところを返して面を打つということは教えられてないわけです。
もしかして、誰かがやっていたのを見たのかもしれないし、自分の中の経験則から編み出した技なのかもしれません。そして、こういう部分にセンスを感じたわけです。
以前からできたのかと言うと、そうではないでしょう。息子がこんな技を出しているところを初めて見ました。稽古中にも打ったことがないのではないかと思います。
誰かが新しい物を開発して商品として発売することがありますが、それって本当に全く今までなかったものかと問われると、100%新しい物というのは殆どありませんよね。
つまり、
『A+α→B』
や、
『C+D+α→E』
という感じで、今まである物を組み合わせるということが多いのではないでしょうか。そして、α部分に気が付くか否かというのがセンスの部分だと思っています。
では、α部分って何でしょう?それは色々な物を見たり聞いたりして得た知識を蓄積していくことによって作出されるものではないでしょうか。それが良い物であれば尚更、良い知識として蓄積されるものと思います。
つまり、センスは元々有るものではなく、センスは磨くものだということです。
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センスを磨き続けるのは難しい?
今までも小学生に剣道を指導する中で、
と思う子は何人かいました。
でも、残念ながらそういう子は中学では剣道部に所属しても部活動はサボり勝ち。そして、中学卒業と同時に剣道も卒業・・・という子が非常に多い印象があります。たまたま僕の周りにそういう子が多いだけかもしれませんが、非常に残念ですよね。
途中でやめてしまうということは、センスを磨かなくなるということです。つまり、技術的な目覚ましい進歩が望めなくなるでしょう。
結局は、いくらセンスが良くても続けなければ意味が無い。宝の持ち腐れということになります。
もしかすると、センスが良いということは色々な物に触れたり感じたりすることが多い人なので、その中で別の物に心を奪われてしまうのかもしれません。
そして、剣道を長く続けている人の多くは僕のようにセンスの無い人。でも、センスが無くても止まらなければ前に進み続けることができると思っています。
まとめ
先日のスポ少の練習試合の閉会式で、
千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を練とす そして勝負は一瞬
という言葉を引用されていました。
会場となっていた武道場に大きく書かれていた言葉です。
他の道場でも見ることがありますが、恥ずかしながらこれが宮本武蔵の「五輪書」に書かれた言葉だということを知りませんでした。
千日は約3年、万日は約30年。これは剣道に限ったことではないと思います。どんなことでも同じですね。30年間続けて同じことを繰り返して、ようやく身に着くということです。仕事だってそう。たった3年で仕事ができる気になっていてはいけません。
うちの息子、残念ながらあまり稽古が好きではなさそうです。これからもセンスを磨き続けることができるでしょうか。何とか続けて欲しいと思いますが・・・
ところで、気が付けば、僕は剣道を始めてから30年以上経っていました。こんなに長くやっているのに、どしてこんなに下手くそなんだろうとも思いますが、ゆっくり止まらずに歩いていきたいと思います。
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