今日は中体連のブロック予選。
依頼があったので、審判員として参加させて頂きました。
勿論、娘は団体・個人共に出場しています。
結果、団体戦では娘のチームは予選リーグ、決勝トーナメント共に一本も取られることなく終了。勿論、優勝です。更に、男子も優勝。3年連続のアベック優勝だそうで、本当に凄いですね。
残念だったのは、個人戦。
実は、他の先生方と話をしていると、
ということを仰っていました。私自身も、見ていて『あれ???』と感じることが何度かありました。後からその時の審判員と軽く議論を交わしたり・・・
まさか優勝候補の選手達が立て続けに誤審で敗退するとは思ってもいませんでした。
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以前、とある講習会に参加した時に先生が
と仰っていましたが、その時は私自身も未熟で、その方法が見出せずにいました。
今日は、自戒も含めて、誤審の原因と誤審をされないような試合方法について考えてみたいと思います。
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誤審は無くならない?
実は、大会の会議をする度に、
という意見をよく聞くようになりました。しかし、個人的な意見を言わせていただくと、審判講習会に参加すると、禁止事項などに関する知識などは身に着きますが、有効打突の見極めという部分に関して言えば、技術向上することは難しいと考えます。
有効打突の見極めに関しては、稽古の中で経験を積んだり、色んな大会に審判として参加することで培われていくのではないかと思うのです。賛否両論あるかもしれませんが、審判講習会に一度や二度参加しただけでは「見えないものは見えない」のではないでしょうか。
今回、私が見ていた試合の中で、旗が3本とも反対だろうということが何度か、それから、全然当たって無い打突に旗が上がっていることも何度かありました。たまたまビデオ撮影していた試合を確認すると、明らかな誤審だということがわかります。
とあるお母さんが、
こういうことがあると、『剣道なんてやめてしまえ!』って言いたくなるわ。
と言っていました。
しかし、こういった誤審は人間が審判している限り無くなることはないでしょう。反対に、人間が審判をしているからこそできることも多いのが事実。剣道は単純に当たった、当たらなかったというだけのことではありません。
ですから、人間が審判することには賛成です。そして、誤審が無くならないことも仕方がないことと考えます。
では、何故誤審というのは起こるのでしょうか。「審判に勝つ」ということが鍵になるのではないかと考えます。
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審判に勝つ為に・・・
前述しましたが、『審判に勝つことが大事』という話を聞いたことがあります。話を聞いたときは、そういう経験がなかったのであまりわかりませんでした。
試合で勝つ為には、次の3つのことが必要だと言われました。
- 自分に勝つ
- 相手に勝つ
- 審判に勝つ
しかし、審判は判定するだけの人なので、勝つとか負けるとかそういう話ではないように思えますよね?色々と考察したところ、『審判員に見て貰えるようにしなければならない』ということではないでしょうか。
つまり、理合いに則った打突をすることでしょう。打つべき機会に打つことです。打つべき機会を自ら作り出すことです。そうすることで、審判員は自分の方に注目することになるでしょう。
自分自身が審判員をしていると、打つ前からわかる時があります。そういう時は、当たった瞬間に反射的に旗を挙げてしまいます。それは、打つべき機会を自ら作り出し、その機会を逃さずに打っているからその選手を目で追ってしまっているんですね。
審判員をするときには試合者二人が見える位置に位置取りし、二人を同時に見る必要があります。しかし、人間の目(脳)で二つのことを同時に見て判断することは非常に難しいのではないでしょうか。
例えば、同時に面を打ったとすると、2か所の打突部位を同時に見て判断しなければなりません。これってほぼ不可能なことだと思いませんか?できる人も居られるのかもしれませんが、私には無理です。ですから、先に攻めている方に着目します。
つまり、打突の前の時点で審判に勝つということが要求されているわけです。剣道の理合いに基づいた打突をすれば、誤審されることも減るのではないでしょうか。
まとめ
中体連のブロック予選というのは、全国大会に繋がる大きな大会です。つまり、試合の判定一つで子供の将来が左右される大会と言っても過言ではないでしょう。ですから、審判員は本当に慎重に正しい判断ができるようにならなければなりません。
かく言う私も勿論完璧な審判ができるわけではありません。特に有効打突の見極めという部分については、小学生・中学生・高校生・一般と求められるレベルも違ってきますので、常に色々な人との稽古をする必要があるでしょう。
そういう意味でも、これからも頑張って稽古を続けていきたいと思います。
ちなみに、誤審判定で負けた選手は
けど、もう試合には出たくない・・・
と言っていました。それもわかる気がしますが・・・
難しいですね。でも、これをバネにして、もっと圧倒的な力を身に着けて欲しいと願います。まだまだ伸び代はありますからね。
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