恥の多い生涯を送って来ました。
今更ながら、太宰治の「人間失格」を読みました。
こういうのって、普通は高校生くらいで読むものかもしれませんが、高校生が読んでもいまいち心の琴線には響かないのではないかと感じます。主人公は若いのですが、行動は全然若くないというか、正に人間失格と言うに相応しいかと。
とは言え、僕自身もどちらかと言えば「人間失格」寄りの人間だと言わざるを得ないような気がします。
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主人公はとにかく女性に好かれるタイプのようで、その辺りは全く共感できませんでした。(笑)作中では、主人公は「本当にダメな人」という描かれ方ですが、人間の本質がうまく表現されているようで、何だか胸の奥がゾワゾワします。
しかし、こういった文学作品というのは言葉へのこだわりが凄く強いですね。昔の作品だから言葉遣いが現代とは違う部分もありますが、非常に興味深く読むことができました。その人のこだわりというのは、見る側にはすぐに伝わるのかもしれませんね。
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初太刀は何を打つ?
文豪の言葉への拘りと同じように、剣道家の初太刀への拘りもあるように思います。
拘りと同時に、迷いや悩みが尽きないのも初太刀ですね。稽古にしても、立ち合いにしても、やはり初太刀は何をどうやって打つのかというところで悩む人も多いのではないかと考えます。
初太刀一本、千本の価値あり
と言われるくらい、初太刀は大事です。武道とスポーツの違いは、初太刀への拘りがあるか否かというところにも現れて来るものだとも言えます。初太刀で打たれたら、もう死んでいるかもしれませんしね。
しかし、
- どうやって入れば良いの?
- 何を打てば良いの?
という風に迷ってしまいますよね。そこで、七段審査で撮り貯めた動画の中から、初太刀だけを抜き出してみました。明らかにお互いに打ち損じているようなものは省いていますので、結構見応えあるかと思います。
時間のある方は是非ご覧ください。
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初太刀に拘るワケ
以前受けた講習会の時に、
『七段審査では初太刀を相手に打たれている時点で不合格です』
と言われていた先生が居られましたが、実際はそんなこともないようです。動画をずっと見ていると、2回の立ち合いの両方とも上手く初太刀が打てているという人はほとんど居ないようにも思えました。
もちろん、ただ単に初太刀を取ったからと言って合格できるとも限りません。なかなか厳しい世界ですね。
しかし、初太刀を取ることで、その後の展開がかなり有利になることは間違いないでしょう。何故なら、打たれた側は何としてでも取り返さなければならないという焦りが生じるからです。
六段審査は1分、七段審査は1分30秒。その短い時間で不利な状況をひっくり返すのもなかなか難しいでしょう。その心理を逆手に取られる可能性も高くなります。
初太刀はやっぱり面?
「初太刀は面だ!」
という方も多いのではないでしょうか。僕自身は面打ちが苦手なこともあり、以前は面以外でも良いと考えていました。しかし、最近は
と。(笑)
それは稽古の時でも・・・です。以前、年配の先生に初太刀で小手を打ったところ、他の先生から「先生に失礼だ」と言われたことがありました。僕としてはその言葉の真意は未だによくわかりません。しかし、そういう考えもあるのだなぁと思い、それからは上の先生にかかる時は面を打つようにしました。
そして、現在はどんな相手にも初太刀は面です。やっぱり面だなぁ・・・と。逆に、『面を打ってくるのはわかってるんだから、胴か小手を打てば良い』と仰る先生も居られます。
先程紹介した動画では、面以外を打っている方も。それは別にズルいというわけではありませんが、僕はできればどんな打ちにも負けない面が打ちたいと思う今日この頃です。
とは言え、面打ちはやっぱり苦手なのですが・・・
でも、小手も胴も突きも苦手。っていうか、得意な技が無いことに気が付きました。どうしたものかとは思いますが、それでもやっぱり面に拘っていきたいと思います。他のことが疎かになって人間失格と言われない程度に。
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