稽古日誌

「できること」と「できないこと」!昇段審査は良い目安?

T先生
最近稽古楽しいでしょ?

何気なく言われたその一言に・・・

楽しいですね!!

無意識に答えている自分に驚きました。

 

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今までもずっと、そこそこ楽しかったんですよ。楽しくなければ稽古なんてしないと思うので、それは間違いではありません。

でも、ここ最近、剣道の稽古が本当に楽しいんです。

昇段審査は必要か!?

剣道をしていると、普段の稽古とは別に実力を試す場として他のスポーツと同じように試合というものがあります。そして、試合だけではなく昇級審査・昇段審査も。そして、昇級審査や昇段審査は単純に勝ち負けを競うものではありません。

しかし、剣道愛好家の中には

  • 昇段審査不要論者
  • 昇段審査なんか受けない

という人も意外と多いようです。少し前に、Twitterで昇段審査を否定するような書き込みを見ましたが、僕は断然昇段審査推奨派。別に昇段審査を否定する意見を否定するわけではありません。

何故なら、自己満足の世界だからです。

剣道は自己満足の世界だ

現代社会における剣道なんて、言ってしまえば「自己満足の世界」です。別に剣道が強いからと言って社会的地位が上がるわけでもなく、収入が増えるわけでもありません。審査の費用や登録費などでかなり出費が多くなるので、むしろマイナス要因の方が多いでしょう。

先日、称号の合格発表があったので、教士に合格された方にどれくらいお金が掛かったのかを聞いててみました。なんと、受審料と登録費で約壱拾萬円だそうです。びっくりしますよね。10万円ですよ。

六段以上(称号)の登録費用は各都道府県で違うので、同じ教士を取得するのにも「もっと高かった!」という方もおられるのではないでしょうか。

もう、完全に奉仕の心がなければやってられません。僕は社会貢献の一環だと考えるようにしています。だから、「段も称号も要らない」と言う人がいても、それを否定することもありません。

段や称号のメリットは、「発言権」くらいでしょうか。ただ、僕自身は「発言権」は要りません。では、何故昇段審査を受けているのでしょうか。

昇段審査で客観的な評価を知りたい

前述したTwitterの発言を受け、昇段審査に関して、ブログに書かれている方もおられます。

>>KENDO KAWANOさん「剣道の昇段審査不要論者へ物申す!」

>>剣心一女さん「段位を取得する意味(私なりに考えた)」

どちらの記事内容も非常に共感できました。僕の場合はどうかと言われると、一番大きな理由は客観的な評価が知りたいという部分です。つまり、自分に何が足りないのかを知り、その課題をクリアする為。

評価方法は昇級審査も昇段審査も同じ。例えば、「面打ちが打てる」とか「切り返しができる」とか。できるかできないかということだけなのです。昇段審査で応じ技の課題が出される地域もあるそうなので、正に課題がクリアできているか否かというのが評価基準となります。

ですから、段位が上がっても評価基準は「できているか」「できていないか」という単純なもの。昇段審査の合否は一見、凄く曖昧に見えますよね。でも、実際は曖昧ではなく、ゼロかイチかのデジタル的な判定基準だと考えています。

ただ、難しいのが、段位が上がるにつれ、その課題自体が分かり辛くなるという点。昇段審査が非常に曖昧に見えるのはその為だと思われます。課題自体が明確に記されていないので、自分で見付けるしかありません。

そして、僕の場合は昇段審査を受けて、不合格になることでようやく課題が見付かるという状態なのです。本来なら受ける前に課題をクリアしておくべきなのですが、実際はそうはいきません。

ですから、自分で課題を見付け、その課題をクリアできるようになれば昇段審査を受ける必要が無いでしょう。

ただ、僕には出来ないんです。だから

これでいい?できてる?

って、わざわざ確認しに行かなきゃならないんですね。それだけのことなのです。

鼻出し禁止は意外と辛い!剣道は楽しい!

全剣連のHPを確認しても該当文書が見付かりませんでしたが、全剣連からの通達があったようです。どうやら、「マスクの鼻出し禁止」ということになったと。

大した問題ではないと高を括っていたのですが、思った以上に辛く、切り返しだけでダウンしそうになってしまいました。他の人は何とも無さそうなのですが。どちらかと言うと、辛い方が少数派のようです。なぜ???

鼻出し禁止は非常に辛かったのですが、剣道は楽しかったです。

T先生
最近稽古楽しいでしょ?

と言われたのは、明白な課題が見付かったからですね。そして、その課題に向けて取り組んでいるから。こういう時って、本当に楽しいです。

まとめ

昇級審査・昇段審査を受ける・受けないは個人の自由です。ですから、剣道の稽古を楽しんでいるだけという人や、試合で勝てれば良いという考えの人には不要な物かもしれません。

また、自分に厳しく、自分で課題を見付けてコツコツ取り組むことができるような場合にも昇段審査は不要でしょう。

僕は自分に甘い人間なので、昇段審査を受ける必要があると思っています。

おまけ1

おまけ2

先月の七段審査の評価葉書が届きました。

今回も残念ながらB。進歩無しです。

ちなみに、B評価は2名の審査員が「まぁ、合格でいいでしょ?」って言ってくださったということのようです。次回こそは・・・

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  • この記事を書いた人

剣道中毒管理人

剣道錬士七段のしがないサラリーマン。 子供と一緒に稽古をするのが唯一の楽しみです。

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