毎週日曜日の夜は支部稽古です。
中体連の試合が近いからかどうかはわかりませんが、昨夜の稽古は参加者が多くて賑やかな稽古会となりました。毎回このくらいだと良いのに・・・
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今日は中学生のM緒ちゃんの話。M緒ちゃんはちょっと不思議な子なんです。普通、地稽古というと蹲踞をして、そこから稽古が始まりますよね。しかし、M緒ちゃんは違います。
いきなり質問から入ります。
というわけで、今日は
一拍子の打ちってなぁに?
ということについて考えてみましょう。調べてみると色々な説がありますね。そして、皆さんその答えにはなかなか辿り着けないようです。
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一拍子の打ちは五輪書が元だった?
現代剣道では、
って教えられますよね。
どうやら、この一拍子という言葉は宮本武蔵の五輪書から引用されているのではないかと言われています。五輪書の水の巻にはこのように書かれています。
敵をうつに、一拍子の打の事。
敵を打拍子に、一拍子と云て、敵我あたるほどの位を得て、敵のわきまへぬうちを心に得て、我身もうごかさず、心もつけず、いかにも早く、直にうつ拍子也。
さっぱりわかりませんが、現代語訳を読んでみると、「一瞬で打て!」ということのようです。でも、現代剣道で言われている一拍子というのはちょっと意味が違うように思いませんか?
素振りで考えてみると、
- 三挙動の素振り
- 二挙動の素振り
- 一挙動の素振り
の中の一挙動の素振りのイメージが一拍子の打突のイメージに近いでしょう。つまり、足を一歩踏み出す動作の中に振り上げ、振り下ろしの動作が収まっているということではないかと考えます。
YouTubeで「一拍子の打ち」と検索すると、このような動画が見つかりました。
スロー再生はとても解り易いですね。かとぅーん先生、またまた勝手に使わせて頂き申し訳ないです。そして、いつも素晴らしい動画を投稿して頂き、ありがとうございます。
でも、この動きはM緒ちゃんにはちょっと難しかったようです。どうしましょう・・・
突きは一拍子の打ちだ!
M緒ちゃんが上の動画のような面打ちができないのは、M緒ちゃんの癖にありました。M緒ちゃんの面打ちは
- 大きく振りかぶる
- 足を出しながら振り下ろす
という打ち方なのです。実は、大きく振りかぶりながら一拍子で踏み込んで面を打つという動作は非常に難しいです。Facebookでとある八段の先生の打ち方を見て衝撃を受けました。
素振りと同じようにゆっくりと大きく振りかぶっていながら、足は踏み込み足の面打ちなのです。言葉ではうまく伝えることができませんが・・・
これって凄く難しいですよね。どうしてでしょうか?やってみるとわかるのですが、大きく振りかぶることで、踏み込み足を意識して足を前に出すということが難しいからです。
ですから、最初は小さな打ちから始めてみるべきではないかと思い、M緒ちゃんと一緒にやってみました。でも、やっぱりM緒ちゃんはできません。そこで、面打ちを究極に小さくしてみようと・・・
ということにしました。突きならどう頑張っても二拍子にはならないですよね。何故なら、振り上げるという動作が無いからです。ですから、突きを何本か練習して・・・
突きを打つようなイメージで面!
という練習をかなり時間を掛けてやってみました。その結果、5本に1本くらいは打てるようになったような、なってないような。もう少しできるようになれば、竹刀の振り幅を少しずつ大きくできるといいですね。
今後のM緒ちゃんの頑張りに期待しましょう。
まとめ
現代剣道では一拍子の打ちということを言われますが、なかなか難しいものです。
拍子ということを考えると、
- 振り上げ
- 振り下ろし
という二拍子になると思います。しかし、この二拍子を一拍子で行えって・・・言葉って難しいですね。
恐らく、現代剣道で言うところの一拍子の打ちというのは、足の動作が一歩前に出る間に、振り上げと振り下ろしが収まっているということだと解釈しました。
間違っていればご指摘ください。そして、突きの稽古は大事だなぁ~とつくづく感じた稽古でした。
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