「みる」という漢字はいくつもあるということはあなたもご存知かと思います。パソコンで変換してみると、次の5つが表示されました。
- 見る
- 観る
- 診る
- 看る
- 視る
今日は、その中でも「見る」と「観る」について考えてみたいと思います。同じような意味の漢字ですが、実は少し違うようです。よくわからなかったので「見」という漢字と「観」という漢字の意味をそれぞれ調べてみました。
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「見る」と「観る」の違いは何?
「見」と「観」の漢字の意味を調べてみたところ、このように書かれていました。
- みる。目でみわける。みえる。
- 《名・造》みて考える。自分の考え。考え方。学説。立場。
- よく見る。わきからながめる。
- 心中に思い浮かべて本質をさとる。
イマイチ違いがわかりませんが、「見る」は物事の形を認識するという意味合いが強いという印象ではないでしょうか。そして、逆に「観る」は物事の中身を見るという印象です。
少し前にスポ少の講習会に参加した時、I木先生が「観光」のことをこう表現されていました。
つまり、「観」という字は目で見るのではなく、心で見て感じるという意味なのではないでしょうか。
そして、宮本武蔵の「五輪書」の中にはこのように書かれています。
眼の付け様は、大きに広く付るなり。観見の二つあり、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、兵法の専なり。
宮本武蔵「五輪書」水之巻より
これは、観見の目付(かんけんのめつけ)とも言われます。重要なのは「観の目つよく、見の目よわく」という部分。つまり、
- 目に見えることだけに捉われてはいけない
- 相手の動きを心で捉えることが大事
ということではないかと解釈しました。間違っていたらごめんなさい。
と、心の声が聞こえてきそうですが・・・
と言っておられました。これで少し納得できたのではないでしょうか。
観見の目付
昨夜は武徳殿の稽古会に参加。K先生と稽古する機会がありました。K先生は若くて美人、そして強いという恐ろしい女性なのです。そんなK先生と稽古をすると、いつもボコボコに打たれます。打つ方はさぞかし楽しいことでしょう。
いつも、中段に構えている私に対して、スッと入ってそのままバックリと面を打たれるのです。もちろん、中段の構えを崩しているつもりはありません。でも、何故か綺麗に打たれるのです。
もしかすると、若干剣先がずれてる?とも思ったのですが、本当にさっぱりわからないのです。ですから、稽古後にK先生に聞いてみました。隙があるのかと。
すると、
という答え。本人は無意識のようです。もしくは、おっさん相手に本心を曝け出すことを避けているのでしょうか・・・
これが本当の観見の目付なのかどうかはわかりません。しかし、打てそうな気がするから打ってくるということは確かでしょう。そして、また私は見事に打たれてしまうに違いありません。
何度同じことをされても全く学習できない駄目人間です!剣道って本当に難しい。
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