学生時代、友人K君に勧められて寮の一室で黒澤明監督の『七人の侍』を観たことがあります。
当時、黒澤明という人物すら知らなかった私は無理矢理引きずり込まれたような感じでした。細かなストーリーに関してはほとんど忘れてしまいましたが、約30年経った今でもその映像の凄さは何となく覚えています。
『七人の侍』は1954年の黒澤明の代表作。今から65年も前の作品ですが、その後ハリウッド映画『荒野の七人』としてリメイクされたことでも有名です。
本作品はもちろんモノクロ。しかし、小さなブラウン管のテレビで見たモノクロ映像とは思えないような迫力のある映像だったことは今でも忘れられません。
登場する七人の侍にはそれぞれにキャラクター性があり、それぞれが重要な役割を果たしています。しかし、その中でも最も気になる役所となるのは七人目の菊千代という人物ではないでしょうか。菊千代という人物なくして七人の侍は成り立たないのです。
また今度時間のある時に借りて観てみようと思います。200分以上あるということで、ちょっと気合いを入れないと駄目ですね。
さて、昨日と今日は県の高校総体が開催されています。
- 1日目:女子団体・男子個人
- 2日目:男子団体・女子個人
という予定だったので、昨日は高速を使って(片道90分の道のり)観戦してきました。ちなみに、うちの娘は団体戦の補欠で、個人戦にもエントリーされていません。つまり、娘が出場しない大会の応援に駆け付けた、ただの剣道好きおじさんということになります。
七人の侍以上の長い時間(往復180分+観戦時間)を掛けて観戦してきました。合計すると200分どころではありませんが、どの試合も白熱していたので、時間を忘れて見入ってしまいますね。
SPONSORED LINK
女子団体!剣道に常勝というものは無いと痛感・・・
まずは女子団体です。
娘の学校は9連覇中(?)のチームと対戦し、残念ながら敗退してしまいました。そして、そのまま対戦チームが優勝。10連覇(?)となったようです。
私の予想では、9連覇もしているチームなので、簡単に勝ち進んで行くのだろうと予想をしつつ観戦していました。しかし、剣道の世界はそんなに甘いものではないことを痛感。最終的には優勝されましたが、本当にギリギリのところで勝ちをものにするという印象でした。
特に準決勝、決勝ではハラハラドキドキ。これ、自分の娘が出場してたら本当に見ていられないと思います。決勝戦では、一本取ったら取り返すような一進一退の攻防。そして、最終的に代表者決定戦となりました。
県大会とは言え、凄いものを見たという感じで、剣道好きおじさんは興奮さめやらぬ状態!!
SPONSORED LINK
3年生にとっては引退試合
さて、この大会を以て3年生は引退となったようです。私は高校に行っていない(高専)のでよくわからないのですが、5月で引退って早いですね。高校野球などを見ていると7月の県予選にも3年生が出場しているので、夏頃までは部活動をするのが普通だと思っていましたが・・・
早々に引退した3年生は戦いの場を受験に切り替えて勉学に励まれることでしょう。
さて、娘は剣道部に入ってからまだ1ヶ月ちょっとだったのですが、3年生の先輩方を尊敬し、凄く慕っていました。毎日が楽しく、部活動の無い日は何のために学校に行くのかわからないとまで言っていたくらいです。(勉強しに行けよ!!)
たった1ヶ月とは言え、娘にとっては凄く濃い1ヶ月だったようです。ワンピースの異彩を放ったキャラクターのMr.ボン・クレーもこう言っていましたね。
そう、時間じゃないのです。そして、とある先輩からは
って、何度も言われたそうです。
その先輩曰く、七人で試合に臨めたことが凄く嬉しかったと。6人でも、8人でもなく7人が一番良いと。直接聞いていないのではっきりとはわからないのですが、どうやらこういうことのようです。
- 補員が居るという心強さ・安心感
- 6人だと試合に出られない人が一人だけで寂しいので二人必要
- 8人だと団体戦の登録から漏れてしまう人が出る
だから、7人目が入ってくれたということを本当に嬉しく思われたそうです。そして、ずっと仲間達に恵まれていたことを嬉しく思うということでした。試合に勝てなかったけれども、この7人で試合に臨めたことが凄く良かったと。
うちの娘が菊千代ほどの仕事をしたとは思えませんが、先輩方にとっては少しは役に立っていたようで安心しました。いや~、その場に居たら泣いてしまいますね。
そして、七人の女侍達は平和を取り戻してそれぞれの村に帰って行くのでした。
引退するのは4人だけなんですけどね。(3人はまだまだ現役)
ちょっと良い話だな~って思った方はポチッとお願いします。
にほんブログ村
SPONSORED LINK