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なぜ剣道の構えは右手右足が前なのか!?

少し前の話ですが、サニブラウン陸上男子100メートルで9秒97の日本新記録を樹立されましたね。個人的には滋賀県出身の桐生君を応援していたのですが・・・

サニブラウン選手は100mに続き、200mでも優勝されましたが、日本記録は03年の末続慎吾選手が出した記録を抜けなかったようです。かつて、敵なしだった末続慎吾選手ですが、37歳で9年振りの日本選手権に出場した時(2017年)には
「20代のころは孤独で、ずっと1人で走っているような気がしていた」
と、19歳年下のサニブラウンの存在に喜んでいたような印象すらありました。

そんな末続慎吾選手の日本記録が未だに破られていないというのは、本当に凄いですね。

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ところで、昨日のこちらの記事ですが・・・

内容を知りたいという方がチラホラ。しかし、本当に盛り沢山で上手く記事にする自信がありません。というわけで、今日はその中からちょっと気になったことについて記事にしてみました。気になったことというのは、剣道の構えが何故右手右足前なのかということです。

一見不自然そうに見えるこの構え、実はきちんとした理由があった・・・という話です。

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咄嗟な動きには右手右足前が最適!

何故剣道の構えは右手右足が前なのか・・・
もしかすると、あなたも疑問だったのではないでしょうか。実は、私も長年疑問に感じていました。剣道は自然の理だと聞いていたのに、構え自体が明らかに不自然に思えたのです。

陸上でのスタート、そして走る場合を考えてみても、右手が前なら左足が前というのが自然ですよね。対角線運動です。

しかし、剣道以外にも右手右足が前というスポーツがありました。例えばバドミントン。それからフェンシングもそうですね。実は、咄嗟な動作をするには、この構えが最適だというのです。

例えば、咄嗟に物を投げられた時に受け取ろうとすると、手と足が捻じれた状態では動作が遅くなります。これは実際にやってみるとわかると思います。

実は、この構えはナンバから来ているというのです。

ナンバ、ナンバ・・・聞いたことあるぞ。
なみあし!常足だ!!

そう、剣道の書籍でも時々話題になっているあれですね。有名なのは木寺先生。

常足の詳しいことについては勉強不足なのでよくわかりません。ただ、調べていると面白いことがわかりました。

どうやら、日本人は江戸時代まで常足で歩くのが普通だったそうです。学校で教わる入場行進のような歩き方ではなく、右手と右足、左手と左足を同時に動かすという歩き方です。証拠としては、江戸時代に描かれた絵はそのように歩いている絵ばかりということ。それだけでは本当かどうかはわかりませんが・・・

そして、明治時代に入り、海外から洋服の文化と共に日本人は靴を履くようになり、歩き方も現在のような歩き方になったという説が有力なのだそうです。

では、何故江戸時代までは常足歩きだったのかというと、体が捻じれない自然な歩き方なので疲れないということですね。

しかし、ただ単に右手右足、左手左足を同時に動かすということではないようです。手ではなく、腰・肩を伴った動きというのが正しい常足の認識。つまり、腰が捻じれない動きなんですね。

ここまで来ると、剣道の動きに通じる部分があるということがわかるのではないでしょうか。実は、常足の動きというのは日本古来の伝統芸能や武道では現代まで受け継がれているようなのです。剣道は勿論のこと、能や歌舞伎、日本舞踊などでも似たような動きがあります。

また、相撲の基本動作もそうですね。一番わかりやすいのはテッポウでしょうか。

動画開始から2分くらいのところを見ると、手と足が連動している動きというのがよくわかります。

常足について調べていると、

どんな路面の道であっても効率的に身体を使うことで、より足腰への負担の少ない、安定感のある快適歩行

ということも書かれていました。つまり、剣道の構えは自然の理だったのです。

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一般的なスポーツにも常足が有効?

実は、常足は日本古来の伝統芸能や武道だけではなく、一般的なスポーツでも有効だったのです。近年、体幹を鍛えるということに注目されることが多くなりましたよね。インナーマッスルを鍛えることは全てのスポーツに繋がります。実は、常足は体幹を鍛えるのに最適な動きだったのです。

例えば、サッカーに関するこのような書籍も発売されていることからもわかるように、今や常識となりつつあります。

実は、常足が注目されるようになったのは、陸上競技の末続慎吾選手のインタビューでした。

「ラスト50メートルでナンバを意識しました。」

というのは、世界陸上パリ大会で陸上競技(トラック競技)でアジア初の銅メダルを獲得した後のインタビュー。未だに200mの日本記録が塗り替えられていないのは、常足で鍛えた体幹が要因だったのかもしれません。

上手く説明できなくて申し訳無いのですが、剣道の構えには理由があったということは解って頂けたでしょうか。

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剣道中毒管理人

剣道錬士七段のしがないサラリーマン。 子供と一緒に稽古をするのが唯一の楽しみです。

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