自分ではまだまだ納得のできない基本打ちなのですが・・・
F田先生には何度か言われたことがあります。本当にまだまだだと思ってるんですよね。子供達と一緒に基本稽古をしていても、3本の内3本とも失敗したりすることもありますし、講習会なんかに参加すると本当に自分の下手さに凹むこともあります。
だからというわけではないのですが、私は周りの大人の人達より基本稽古に時間を割いているように思います。色々な考えの人が居られると思いますが、私は本当に基本が大事だと思っているので、今日は
私が『基本が大事』だと思う理由
について考えてみたいと思います。大人になるとなかなか基本稽古をする場所すら与えられないという場合がありますよね。でも、何とかして基本稽古の時間を確保したい・・・そんな人も多いはず。多分・・・
建物も基礎が大事ですよね。基礎がしっかりしていないとその上には大きな建物を築くことは不可能です。今一度、基礎・基本の大事さというのを考えてみましょう。
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基礎を覚えるのに50年?
持田盛二という人をご存知でしょうか。
この人です。
持田先生の有名な言葉で、
『私は、剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。』
という言葉があります。50年ですよ、50年。あんなに凄い人でも50年掛かってるので、私なんか恐らく100年掛かっても無理ですよね。でも、それ程基礎・基本というのが大事ということなのだと思います。
また、メジャーリーグで大活躍のイチロー選手も時々背面キャッチなどの凄いプレーを見せてくれますが、基礎・基本がきちんとできているから、自由なプレーができるというものです。
有名な言葉で、落語家の立川談志さんが、
型ができていない者が芝居をすると型なし(形無し)になる。メチャクチャだ。型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。どうだ、わかるか?
と書かれている「赤めだか」という書籍があります。どうやらDVDも発売されているらしいですね。
型破りか形無しか、凄く解り易い表現ですよね。結局、基礎・基本つまり型をきちんと学ばなければ何も始まらないということです。
ですから、形無しではなく型破りを目指すべき。いわゆる守破離の守の部分が大事だということです。守の部分が疎かになっていれば、次の段階には進めませんよね。
無理に進もうとすると、絶対にその皺寄せが来ると思います。つまり、成長速度が著しく遅くなると考えます。
例えば、小さい頃に試合に出たら自己流の剣道でもかなり勝つことができた。でも、成長するにつれ、徐々に勝てなくなってきたなんてことを経験した人も多いのではないでしょうか。
それは、やはり基礎・基本を疎かにしているからに他なりません。スランプと言えば聞こえが良いかも知れませんが、スランプを脱する最善策は基本に立ち返ることだと言われますよね。
やはり基本が大切。そして、基本をきちんと学ぼうとする人はなかなか試合に勝てないかもしれませんが、そんな時期はほんの少し。必ず花開く時が来ます。だから面白くなくても基本稽古を怠ってはいけないと思います。
でも、一般の稽古会って殆ど基本稽古が無いのが現状ですよね。
今日の支部稽古会でも、時々参加している武徳殿の稽古でも、基本稽古はほんの10分程度。いつも、
- 切り返し×2回
- 面打ち×2回
- 小手打ち×2回
- 小手面打ち×2回
くらいで時間が終わってしまいます。これだけじゃ全然足りませんよね。基本稽古と言うよりは準備体操の一貫という感じかと思います。つまり、大人も子供ももっと基本稽古をすべきなのではないかとは思うわけなのですが、特に中学生レベルならもっともっときちんとやるべきだと思います。
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支部稽古に参加してきました。
というわけで、今日は支部の稽古会でした。いつものように、基本稽古は10分程度。でも、まあこういう稽古会は地稽古主体で剣道を楽しむ会として必要だと思っています。
でも、地稽古で指摘された癖を直そうと思っても、それを地稽古の中で修正していくっていうのはかなり難しいですよね。やっぱり基本稽古の中で少しずつ修正していくべきだと思います。
ちなみに、今年に入ってから148回目の稽古。嫁さんからは
って言われていますが・・・
今日も小学生に打たれて終了・・・
まだまだ基本稽古が足りません。(笑)
っていうか、修正すべき点が多過ぎてなんともなりません。
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