親愛なる、ウィルヘルム
現代社会は必要以上に豊かな生活が送れるようになった。きみも、そう思っているのではないだろうか。壊れた道具は捨てて、新しい物に交換する。そうやって社会は成り立っているのだ。ぼくも、いつの間にかそう思うようになっていた。
しかし、手のひらを返すように、ぼくの気持ちも変わることがある。道を究めんとする者がそのような態度では良くないのではなかろうか。ウィルヘルム、きみなら理解してくれるはずだ。
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じつは、妻の知り合いが破れた甲手の修理方法について相談してきたんだ。どうやら、神経質なお子さんで、お古の甲手を使うのに抵抗があるようなのだ。いや、お古の甲手自体には問題はない。問題は手の内にあいた大きな穴の方らしい。
そうだ、思い出したんだ。何年も前に甲手修理キットを買っていたことを。
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甲手はり君(旧タイプ)に右往左往
ひとしきり探したところ、「甲手はり君ミニ」を見付けた。少なくとも6年以上前に購入し、使わずに仕舞っていたものだ。ぼくの甲手に穴があいたら使おうと思い、何かのついでに通販で買っておいたのだが、結局一度も使わずに今日まで来てしまった。
本当の事を言うと、甲手の修理をしようと考えたこともあったんだ。でも、説明書を読んでもよくわからなかったから諦めてしまったという苦い経験があった。
今だ。
甲手はり君を使うのは今しかない・・・
そう思って、穴のあいた甲手を修理してみたんだ。
こちらが修理前の甲手。手刺しの1分刺し、非常に良い商品だ。ぼくが初めて買った手刺し防具。長く、大事に使ってきたが、右手の親指付近に穴があいている。そう大きな穴ではないので、そのまま使っても問題ないかもしれない。
ウィルヘルム、やっぱり甲手はり君の使い方がよくわからない。何度も何度も説明書を読んで、ネットで検索してみて、まずは甲手はり君をカットしてみた。どうやら内側と外側のパーツが必要らしいんだ。これで良いのだろうか・・・
けれども、ひとつ愉快なことがおこった。どうやら、ぼくの手元にあった甲手はり君は最近の物とはちょっと違うようなのだ。じつは、ぼくが数年前に買った甲手はり君は接着剤が付いていないらしい。
気付かずに失敗してしまったこと、きみには内緒で打ち明けよう。
じつは、アイロン用の当て布のような物だと思っていたシートが接着剤だったとは、驚きだ。だから、必要以上に接着剤を付けてしまったことになる。大失敗と言えるのだが、何とかごまかすことができた。
見てくれ、ウィルヘルム。これが完成品だ。
今日の稽古で使ってみようと思っていたのだが、何となく、やめた。また今度使ってみるよ。
きみ、安心してくれ。現在販売されている甲手はり君は生地の裏に接着剤が付いているらしい。失敗するなんて考えられない。もし、失敗することがあるとすれば、きみがアイロンに嫌われているんだと思う。
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乗ることだけを意識
甲手の修理は思った以上に苦労したが、最終的に綺麗に仕上がった。喜ばしいことだ。だからというわけでもないが、今夜は気分よく稽古に参加することができたんだ。ただし、体調はイマイチ良くない。
最近の稽古では、ただただ「乗る」ということだけを意識している。ノレない青春はお断りだ。若き日のノリPも歌っていたではないか。
とても残念なことだが、ノリPは今ではもうノリノリになれない。代わりに、ぼくがノリノリになろうと思うんだ。まさか、あんなことになるとは、きみも思わなかっただろう。ときどき、ぼくは不思議に思う。人生、何が起こるかわからない。だからこそ面白いのかもしれないのだが。
乗ることを意識するようになってから、良いイメージができるようになってきた。だが、やはり失敗はつきものだ。簡単にできるようなことなら、誰もがやっている。当然のことだ。
しかし、うまくいかない場合でも、乗ることを意識することで随分良い方向にことが進んでいるように思う。不思議なものだよ。
そうだ、「乗る」ということについてはメルマガに書くことにしたんだ。まったく、きみの言うとおりだ。その方が詳しく書けるからね。もし、きみの友達が知りたいというなら、きみの方からメルマガを紹介してやってほしい。
また手紙を書くよ。
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