来月初旬には市民剣道大会が開催されます。それに先駆けて育成会からも補助役員を選出することになりました。
今度の大会、補助役員をすることになっちゃいました。
頑張ってください。
大丈夫ですかね?
何とかなるとは言ったものの・・・
実は、私自身も団体戦のスコアの付け方は曖昧だったりします。小さな大会の実行委員長なんかもしているので、補助役員をお願いするときにいつも説明をしているものの、マニュアルがあるのでその通りに説明しているだけなのです。
ですから、この機会にしっかり勉強し直したいと思います。剣道の団体戦のスコアの書き方が曖昧という方は一緒に勉強してきましょう!!
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こんなに簡単!スコアの書き方!
調べてみると、全日本剣道連盟のスコアの表記方法が一般に使用されているスコアの記入方法と微妙に違うようですが、やはり全剣連が示す方法に習っておこうと思います。
記入する項目としては下の6項目です。
- 団体名称
- 選手名
- 有効打突(メ・コ・ド・ツ)
- 反則
- 一本勝ちの表記
- 引き分けの表記
- 勝数・得本数
最終的には下の図のようになります。
では、わかりやすく順に説明していきたいと思います。
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団体名称と選手名
まずは団体名称と選手名を書きましょう。団体名称は上側が赤、下側が白の団体になります。
トーナメント表や対戦表では、左右に書かれている場合は左側が赤、右側が白となります。上下に書かれている場合は上側が赤、下側が白ですね。
- 主審が正面に向く
- 主審の右側が赤・左側が白
- 主審に近い方から先鋒
一般的に団体戦と言えば5人戦が多いのですが、大会によっては3人制であったり、7人制の場合もあります。東西対抗や紅白戦なんかの場合は20人制、30人制という場合もありますが、基本的なスコアの書き方は同じです。
選手変更の場合はどうする?
選手変更の申し出があり、大会で認められた場合は、掲示用のオーダー表を下の図のように赤線で消し、変更後の選手の名前を記入します。
但し、記録用紙に記入する場合には変更後の選手の名前を書けばいいでしょう。
代表戦の場合はどうする?
団体戦で勝敗が決しない場合は代表者決定戦(代表戦)での勝敗決定となる場合があります。その場合は記録用紙の大将の右または空いている部分に記入すれば良いでしょう。
さて、次はスコア表の胆となる部分を見ていきましょう。
有効打突と反則の記入方法
試合が始まると、試合に集中しなければなりません。有効打突の見極めです。審判の宣告がはっきりと聞こえない場合もあるので、しっかりと有効打突を確認しましょう。
有効打突が解らない場合は素直に近くの人に聞いてから記入するようにしましょう。間違った記入をすると後々困ることが発生することも考えられます。
有効打突と反則の記入文字は下の通りです。
- 面 ・・・メ
- 小手 ・・・コ
- 胴 ・・・ド
- 突き ・・・ツ
- 反則 ・・・▲
- 反則2回・・・反
- 不戦勝 ・・・○○
全日本剣道連盟のスコアの書き方は反則の▲以外は全て○で囲みますが、地域や大会によっては1本目の有効打突のみ○で囲む場合もあります。
また、反則を2回した場合は相手側に1本が与えられるので、下の図のように▲▲部分に横線を引いて消し、相手側に(反)の文字を書きます。
団体戦のスコアを記入する場合、有効打突が最も重要です。ですから、ここまで書ければほぼ完ぺきですね。
では、最後に勝敗の書き方について見ていきたいと思います。
勝敗の書き方
試合が終わればそのスコアに勝敗を記入する必要がありますが、先鋒から大将の各試合毎に記入しなければならないものと全ての試合が終わった後に記入する部分があります。
各試合毎に記入しなければならないのは、下の3種類です。
- 一本勝ち
- 引き分け
- 延長
かつては審判も「二本勝ち!」「一本勝ち!」と宣告していた頃の名残でしょうか、一本勝ちについてはわざわざ表記するように定められています。
また、地域によっては「不戦勝」も書く場合があるようです。
そして、全ての試合が終わった後に記入するのが、
- 勝数
- 得本数
です。勝数は先鋒から大将までの勝った人数を、得本数は全ての試合の有効打突の取得本数を記入します。但し、反則の一本・不戦勝も有効打突として計算します。(不戦勝は2本)
ここまでできれば団体戦のスコアも完成です。
まとめ
今日は市民剣道大会も近いということで、剣道の団体戦のスコアの書き方について再確認という意味で記事にまとめてみました。
しかし、一般的に全日本剣道連盟が定めているスコアの記入方法より、地域ごとに定められている記入方法の方が少し解り易いように思います。
それは、有効打突の1本目についてです。例えば下に示すような試合があったとしましょう。
- 赤が面を取得
- 白が小手を取得
- 白が面を取得
全日本剣道連盟が定めた方法で記入したスコアが左側、一般的に多く使用されている記入方法が右側です。
どうでしょうか?全剣連の定めた方法で記入すると、後から見た時に取得順がわかりませんよね。その点、右側の表記なら、その試合の最初の有効打突が「赤の面」だという事が一目瞭然です。
だからと言って、勝敗に関係するわけではないのですが、後から試合を振り返った時にその試合のドラマを思い浮かべることができて楽しいではないかと・・・勝手な想像ですが。(笑)
最後に
普段審判員をしている者から見ると、
なんて言う人が居るかもしれませんが、普段剣道をしていない方が補助役員として仕事を任されるということはとっても大変なことですよね。
もしかすると、とても緊張して前日は眠れないという人も居るかもしれません。
でも、安心してください。案ずるより産むが易し。
試合観戦も楽しみながら仕事をこなしていきましょう!!
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