ウィルヘルム、きみが前にこんなことを言っていたのを思い出したんだ。
幕をあげ、その奥に踏み入る。
それだけのことなんだ!
それなのに、なぜためらい、ひるむのか?
幕の向こうの様子がわからないからか?
そこから戻ることができないからか?
はっきりしたことがわからないところに混乱と暗黒を予想するのが、
われわれの精神の特質なのだろうか。
「若きウェルテルの悩み」より
きみ、きみの言うとおりだ。
幕の向こうに進む勇気が、ぼくにはまだ無いみたいだ・・・
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昨夜の稽古では、同じ日に六段に合格したT氏から、最近剣道が変わってきたと言われたんだ。
自分でも意識しているから、素直に嬉しいよ。
だがやはり、まだまだぼくのイメージ通りにはいかない。
幕の向こうには、もうしばらく進めそうにない。
待っていてくれ、ウィルヘルム。
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相手の起こりと応じ技だけを打ちなさい!
じつは一昨日の稽古で、K先生に
と言われたんだ。
だから、昨日の稽古から「起こり」と「応じ技」というシバリ稽古になってしまったというわけだ。これはかなりキツイ。簡単なようで、ぼくにとってはかなり難しい稽古方法なんだ。
ただ待っていれば良い。
きみはそう思っているかもしれない。だが、それは違う。待っていては起こりも応じ技も打てないんだ。一見待ち剣のように見えるかもしれないが、心の中では激しい攻めがなければならない。そして、今すぐにでも打つということを相手に伝えなければならないんだ。
だから、かなりハードルが高い。
しかし、良い点もある。当然、無駄打ちは極端に少なくなるのだ。今までは「攻めたつもり」「相手が反応するはず」という勝手な予測による打突があったが、そういうことは無くなった気がするんだ。
ウィルヘルム、きみにはわからないかもしれないが、その違いをわかってくれる人もいるんだ。しかし、まだまだ完璧と呼ぶには程遠い。やはり待ち剣に見えるのではないかという不安も大きいんだ。このギャップをどうやって埋めれば良いのか、良い案があったら教えてくれないだろうか。
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年寄り稽古会
月曜日は年寄り稽古会だ。じつは、月曜日と土曜日に開催されているのだが、まだまだ現役で働いているぼくは月曜日はなかなか参加するのが難しい。今日は祝日だということで、何とか参加できたんだ。朝から稽古ができるなんて、凄く良い環境だと思わないか。
もちろん、今日も「起こり」と「応じ技」のシバリ稽古だ。ただ、確実に打てるという自信がある時は打っても良いのではないだろうか。じつは、体が勝手に反応して打ってしまうこともあったんだ。これは良いのか悪いのか、ぼくの中では完全にルール違反だったのだが、特例ということにしておこう。
じつは、出遅れることも多い。こういう時は待ち剣になっているということだろう。そんなことは、ぼくもよく承知している。攻めを示して相手の技を限定することができれば、もっと確実に打てるのだとは思うのだが、一朝一夕にはいかないものだ。
辛抱!辛抱!今はまだ辛抱だ。きみのおかげで、不安だったぼくの決心も固まった。まだまだできないことばかりだが、一つ一つクリアできるように前を向いて歩いていくことにするよ。幕をあげ、その奥に踏み入ることができるかどうかはわからないが、なんとかなると思うんだ。
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