不動心
剣道をしていると、比較的よく見る言葉ですね。
どういう意味か知ってますよね?学生時代、「不動心」と書かれた手拭いを使用していたことがあるのですが、ずっと「動かない心」または「心を動かさない」という意味だと思っていたんですよね。
これ、大間違いです。不動心の本当の意味を知ったのは、四段を取ってから。何もわかっちゃいなかったんですよね。今もですが。
今日はそんな不動心を意識しつつ、意識しないように意識しつつ・・・稽古してみました。どういうこと???
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不動心の本当の意味は?
不動心を辞書で調べてみると、
不動心(ふどうしん)とは、放下や落ち着き(逐語的かつ比喩的に言うと、"何事にも動じない精神"、"何事にも動じない心"、"不変な心")を現した形態の一つである。日本の武道や芸道では、より進化を求める修行において、哲学的かつ精神的な側面で効果のある概念となっている。
と書かれてありました。何事にも動じない心・・・
本当かな?
沢庵和尚の「不動智神妙録」に書かれているのは、
向ふへも左へも右へも、十方八方へ心は動き度きやうに動きながら、卒度も止まらぬ心を不動智と申し候
ということです。不動心と不動智はほぼ同じ意味だと思っています。つまり、動かない心ではなく、止まらない心のことなのです。
剣道だけではなく、世の中の全ての事象は常に変化し続けています。そして、その変化し続けている事象に迅速に対応していくには、止まらない心が必要ということですね。
今日の稽古、果たして心を止めずに稽古することができたでしょうか・・・
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集中こそが不動智か・・・
心を止めないということはどういうことなのでしょうか?
思うに、集中することではないかと。程良い緊張感を中でアドレナリンを分泌させ、五感を研ぎ澄ますことによって相手の動きを素早く読み取ることができるでしょう。相手の心理状態までもわかるような・・・ところまでは無理です。(笑)
そんな感じで集中して稽古してみましたが、動きの速い高校生には翻弄されました。結構打たれましたねぇ~~。というか、打ってくるのがわかるから応じているつもりなのですが、打った時には相手はそこに居ない・・・みたいな。
動きの速い相手には返したりとかすり上げたりとかするのは難しいですね。やはり出端ですかね。苦手分野です。
気が付けば京都大会まで1週間を切ってしまっています。何度も出場されている方にとれば楽しい大会のようですが、初めて出場する僕にとっては不安ばかりです。
こんな剣道でいいのだろうか?
心の葛藤です。今できる精一杯の立ち合いをしてきたいと思います。集中力を高めて、常に心を止めることなく、不動智です。
京都大会に参加される方が居られたら・・・
声を掛けずにそっと見守ってください。
シャイなので。(笑)
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