稽古の後、Nさんに聞かれました。
剣道で使用する面や甲手って不衛生ですよね。臭いのは甲手の方に軍配が揚がるかもしれませんが、面も意外と臭いんです。着けてる本人は気にならないかもしれませんが、実は周りの人からすればかなり迷惑です!!
そして、面は塩を吹くというか、汗のシミが白く残ってしまうんですね。藍染の剣道具に白い模様・・・かなり目立ちます。お子さんの面も塩吹いてませんか?
でも、基本的に面とか甲手って洗わずに使い続けてますよね。そういう物だと認識していますし。それに、革製品なので洗うという行為自体が良くないような気がします。しかし、実は私は面を洗っているんですよ。しかも、水でジャブジャブと。年に1回くらいしか洗いませんが。
というわけで、今日は
剣道の面を洗ってみよう!洗濯機で洗う方法も・・・
というテーマを取り上げてみたいと思います。最近では剣道の面や甲手をクリーニングして貰えるサービスもありますが、子供の防具をクリーニング?と考えるとやはり利用も戸惑ってしまいますよね。
本格的にクリーニングして藍染までして貰いたいならクリーニングが断然オススメですが、そこまでは必要ないっていう場合も多いはず!!
剣道の防具の臭いにはもう限界っ!!簡単な面の洗い方があったらやってみたい・・・
お子さんの使っている面が不衛生だと感じたあなたは是非挑戦してみてください。
くれぐれも、自己責任でお願いします。
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簡単な面の洗い方
剣道の面を自分で洗うという方は少ないのではないかと思います。というのも、武道具店から「剣道の防具は洗ってはいけない」という指導をされている。もしくは洗うという認識自体が無いのです。
最近では、洗える甲手という商品が開発され、防具を洗濯機で洗うということも認知されてきました。面に関しても面の内輪を取り外して洗えるという商品が発売されています。
ようやく防具を洗うという認識が市民権を得られるようになってきたというところでしょうか。しかし、面の洗い方というのは誰も教えてくれませんよね。
実は私も今までは自己流で面を洗っていたのですが、最近になってとても参考になる動画を見つけましたのでご覧ください。
それでは、上の動画を参考にしながら、具体的に面の洗い方を説明したいと思います。
面を洗う手順
それでは、簡単に面を洗う手順を見ていきたいと思います。
汗の汚れは浸け置きで取り除ける!!
まずは浸け置きです。
藍染の剣道着や袴もそうなのですが、基本的に汗の汚れというのは浸け置きだけで取り除けると言われます。上の動画を見てもわかるように、水に浸け込んでおくだけで汗の汚れというのは殆どが落ちます。
ですから、面布団の表面に塩を吹いている状態、汗ジミのある状態というのは浸け置き洗いをするだけで殆どが取り除けてしまいます。では、浸け置き洗いだけでOKなのかというと、そうではありません。
当然、それだけでは落ちない汚れがあります。それは、皮脂の汚れですね。また、女性の方で化粧をしたまま面を着用される場合なんかはファンデーションが付着しているかもしれません。
そういった汚れに関しては、ブラシ等でこする必要があります。ですから、基本的に面を洗う時の手順としては、まずは浸け置き、その後に浸け置きで落ちなかった汚れをこすり取ります。
細かな隙間は使用済み歯ブラシで!
私の面の場合、最も汚れを感じるのがやはり内輪と呼ばれる部分ですね。特に顎の部分には垢のようなものが付着していたりしてかなり汚いのです。最近は顎用の汗取り布を使用しているので気にならなくなりましたが、以前は本当に酷かったのです。
そんな時にはやはり使用済み歯ブラシが便利でした。細かな隙間は使用済み歯ブラシが丁度良い!!大きなブラシだと入らないので、これが一番使いやすいと思います。
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脱水は必要?
上の動画では洗濯機を使用して脱水を行っています。実は、この動画を見るまでは洗濯機に面を入れるという事を考えたことがなかったので、脱水をせずに面を乾燥させていました。
ですから、私個人的には脱水はしなくても大丈夫だと思いますが、乾燥時間の短縮ということを考えると脱水は必須ですよね!!但し、家の洗濯機がドラム式洗濯機の場合はちょっと無理そうですので、そういう場合は脱水せずに乾燥させてください。
革には保湿を!
面を洗って乾燥させると、臭いの無い状態にとても満足してしまっていたのですが、満足するのはまだ早い!!実はもう少し工程が残っていました。それは、革部分の保湿です。
面に使用されている革の部分を保湿してあげましょう。
今までは面を洗っても保湿するということをしていませんでしたが、友人に教えて貰ったのが「ニベア」等の保湿用クリームです。これは手軽でかなりの効果を発揮してくれますので是非おすすめしたいですね。
革が柔らかいのは革の中に油分があるから。この油分が水洗い、乾燥という工程によって抜けてしまうと革が硬化してしまいますので、保湿は必須項目です!!
藍染め液で塗る
剣道具は長く使用していると、色が剥げてしまい、色が薄くなりますよね。水洗いで更に色落ちすることも考えられます。そこでオススメなのが、下記のような藍染め液です。
藍染め液は武道具店でも購入できますので、色落ちしたところにちょいちょいと塗ると、かなり新品に近い状態になります。
但し、藍染め液の種類にも依るのかもしれませんがちょっと紫っぽくなってしまうかもしれません。そんな時には、2回、3回と重ね塗りをするとより綺麗な藍の色になると思いますので、必要に応じて塗ってみましょう。
洗濯機で洗うという選択肢
実は上の動画を見るまでは洗濯機に面を入れるという発想がありませんでした。しかし、実際に洗濯機を使用してみると意外と大丈夫なことに気が付くと思います。
そして、次なる発想が、
というものでした。
そして、実際にやってみたところ、大成功!!
実は、脱水に洗濯機を使用してみた時に気が付いたのですが、面は結構大きいので、洗濯機に入れた状態で回り続けます。つまり、面が上下にひっくり返ったりすることはないのです。
これは脱水の時だけではなく、洗濯やすすぎの時も同じでした。つまり、面は洗濯機で洗うことが可能なんですね。びっくりじゃないですか?でも、この方法は嫁さんに見つからないようにやらないと叱られるのであまり試せません。(笑)
やっぱり、普通の人からすれば洗濯機で面を洗うという行為は気が狂ってますよね。ということで、上級者のみ挑戦してみてください。
勿論、自己責任で!!(笑)
面金は錆びないの?
ところで、素朴な疑問を感じませんか?
金属だから錆びるんじゃないの?って思いますよね。それを水洗いするなんて、とっても不安じゃないですか?でも、安心してください。面金は殆ど錆びることがありません。というか、錆びた面金を見たことがありません。
というのも、面金の材質に関係しています。面金の材質って何かご存知ですか?いくつか種類がありますが、最近はチタンまたはジュラルミンを使用している物が殆どです。
酸化はしますが、錆びるという表現ではありませんね。まず、チタンですが、酸化皮膜がステンレスよりはるかに強固なので、化学プラントなんかでも使用されている程の材質なのです。
それから、ジュラルミン。ジュラルミンの正体はほぼアルミニウムなんですね。アルミに少量の胴を混ぜて硬度を増した材質なのです。アルミって、錆びないっていうイメージありますよね。こちらも酸化して被膜を作ります。
つまり、チタンもジュラルミンも錆びません!!ですから安心して面を水洗いすることができますね。
まとめ
もう一度、剣道の面の洗い方についておさらいしてみましょう。
- 浸け置き
- 皮脂等をブラシでこすり落とす
- 脱水・乾燥
- 革の保湿
- 藍染め
または、いきなり洗濯機で洗うという選択肢もありますが、全て自己責任で行ってください。
ちなみに、私が洗ったことのある面は稽古用のミシン刺しの面だけです。試合・審査用として使用している手刺しの面もかなり使用しているのですが、実は一度も洗ったことがありません。
やっぱり良い面を水洗いするというのは怖いですよね。いや、大丈夫だと思うんですよ。何度も洗っている経験から、大丈夫だと頭では分かっているのですが、なんとなく洗う気にはなれません。
どうしてでしょうね?
手刺し防具を洗う必要がある時は、やはり専門の業者にクリーニングして貰うことにします。クリーニングだけなら意外とリーズナブルなようですね。
面のクリーニングだけなら3,000円前後でできるようです。更に藍染めと面縁リメイクをして貰うとプラス4,000円というところでしょうか。価格は業者にも依るかもしれませんし、送料も掛かりますので、一概には言えませんが。
愛着のある剣道具と考えると、専門の業者に依頼してクリーニングというのも良いと思いますが、子供の防具をわざわざクリーニングって考えると、ちょっと大げさですよね。
やっぱり自分で洗っちゃいます。洗濯機で。(笑)
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