やってみたいんですけど、さっぱりわからなくて。
最初は竹刀の長さ調べるところから始めました。
剣道の試合では二刀流が認められているのをご存知でしょうか?一時期禁止されていたのかと思って調べたのですが、実は二刀流は禁止されていなかったようです。但し、成年に限ってということになっていますが。
禁止されていたというのは学生剣道のみで、1992年からは大学剣道でも公式試合での二刀流が解禁されたのに伴って、少しずつ二刀流をする人が増えてきたようです。
しかし、まだまだ剣道界においては二刀流をしている人は少数派。私の住んでいるような地方では見たことがありません。指導できる人が居ないというのが最も大きな要因だと思いますが、やはり見たことがないというのも大きいと思います。
そこで、子供達に
と、見せるべく、自らやってみようと思ったのですが・・・
やはり全くわかりません。そこで、まずはじめに
剣道の二刀流で使用する竹刀の長さや重さについて知ろう!
ということで、先人者の知恵をお借りして自分で小刀を作ってみたので、紹介したいと思います。
SPONSORED LINK
二刀流用の竹刀は一刀よりも短く軽い!
二刀流の竹刀の規定については、全日本剣道連盟の試合審判規則、細則によって以下のように決められています。
男性
大刀・小刀 | 長さ | 重さ | 太さ |
大刀 | 114cm以下 | 440g以上 | 25mm以上 |
小刀 | 62cm以下 | 280g~300g | 24mm以上 |
女性
大刀・小刀 | 長さ | 重さ | 太さ |
大刀 | 114cm以下 | 400g以上 | 24mm以上 |
小刀 | 62cm以下 | 250g~280g | 24mm以上 |
長さに関しては男女共に同じとなっています。大刀に関しては中学生の3尺7寸の竹刀と同じ規定です。勿論女子は中学生女子の規定ですね。ですから、一般の竹刀と比較すると大刀は軽い物を使用しても良いということです。(勿論重くても良いですが)
大刀に関しては市販されている37の竹刀を使うのが最も簡単ですが、二刀剣士はどうやら38の竹刀や39の竹刀を短くして使用しているようです。その方が竹刀の重心が手元に近くなり、片手で取り扱い易くなるということです。所謂胴張り先細竹刀と同じですね。
一方、小刀の方は市販されている物もありますが、比較的高価なのでオススメできません。というわけで、私も自分で作ってみました。参考にしたのはこちらの動画です。
動画では37の竹刀を使用されていますが、34とか36は沢山あったのですが37の竹刀が手元に無かったので、38の竹刀を切って作ることにしました。
では、作り方を見ていきましょう。
SPONSORED LINK
二刀流用小刀の作り方
二刀流用の小刀を作る手順はこんな感じです。
- 竹を60㎝に切断する
- 柄革を15~17cmに切断する
- 組み立てる
順に見て行きましょう。
小刀用の竹を切ろう!
まずは竹を切ります。
下の図のように最も太い節を基準にして先端方向に40cm、手元方向に20cmで切りましょう。私の場合、ちょっと欲張って重心がもう少し手元に近くなるように・・・と考えたのが少し失敗でした。最初はやはり基本を守った方が良さそうです。
こんなイメージですね。手元近くに重心をと考えると、柄革が入り難くなるので要注意です。元々使用していた柄革をそのまま使う場合には、そのことを念頭に置いて切りましょう。
そこまで考えてなかったことが失敗に繋がったので、そういうことが無いようにしましょうね。
こちらが切った図。
竹刀の一番太い節から17cmくらいで切断してしまったので、思ったよりも太い小刀となってしまいました。重心としてはなかなか良いのですが、結局元の柄革は全く入らず・・・
手元にあった39の太口柄革を使用することになりました。更に、完成した時に気が付いたのですが、鍔止めも入り難いので、ちょっと頂けません。
では、次に柄革を作る手順に入ります。
柄革を切って縫う!意外と簡単です!
柄革を作る手順はこんな感じです。
- 柄革を裏返す
- 15~17cm(+6mm)の長さに切断
- タコ糸で縫い合わせる(縛る)
- 柄革を表向ける
柄革の長さはお好みで・・・とは言っても17cmくらいが良いということだったので、17cm+6mmに切りました。(6mmは縫い代)
その後、切った部分を縫い合わせるのですが、普通の裁縫のように縫い合わせる必要はなく、タコ糸で縛るだけです。図が無くて申し訳ないです。
タコ糸で縛ると言っても、先に穴を開けてそこにタコ糸を通すだけなので、とても簡単ですね。と言っても、
ってなりますよね。というわけで、私は細い針金を裁縫用の針に見立てて通してみました。簡単にできますので是非やってみてください。
ここまでできたら、後は組み立てるだけですね。で、出来上がった竹刀がこちらです。
まとめ
今日は剣道の二刀流の竹刀について取り上げてみました。もう一度、二刀流で使用する竹刀についておさらいしておきましょう。
二刀流の竹刀の規定については、全日本剣道連盟の試合審判規則、細則によって以下のように決められています。
男性
大刀・小刀 | 長さ | 重さ | 太さ |
大刀 | 114cm以下 | 440g以上 | 25mm以上 |
小刀 | 62cm以下 | 280g~300g | 24mm以上 |
女性
大刀・小刀 | 長さ | 重さ | 太さ |
大刀 | 114cm以下 | 400g以上 | 24mm以上 |
小刀 | 62cm以下 | 250g~280g | 24mm以上 |
大刀については、男性の竹刀は中学生男子と同じ、女性の竹刀は中学生女子と同じ規格となっているので、最初は中学生用の37を購入して使用してみるのが良いでしょう。
小刀については、市販されている竹刀は意外と高価です。それだけ需要がないということだと思いますが、あんなに短いのに約5千円もするんですね。ですから、割れた竹刀を再利用して自作するのがオススメです。
小刀の制作は竹と柄革を切るだけ(柄革を縫う必要はありますが)なので、とっても簡単です。実際に私も作ってみましたが、1時間もあればできてしまいました。是非作ってみてください。
ところで、剣道界ではまだまだ知名度の低い二刀流ですが・・・
なんて考えている方も多いはず。でも、実際に二刀流をやってみようと思っても、何から始めれば良いかわかりませんよね。
そんな時は、まずは竹刀の準備をしてしまいましょう。
まずは形から入るということも大事だと思います。竹刀があればモチベーションも上がりますよ。剣道を始めたばかりの小学生のようですね。
ちなみに、私が作った小刀は304gだったので、規定より4g重いものが出来上がってしまいました。ちょっと削らないと公式戦には使えませんが、稽古で使う分には問題無いでしょう。
SPONSORED LINK