どんな良い竹刀を使用していてもいつかはささくれるのが竹刀の難点ですよね。ささくれるのがイヤならカーボンシナイを使用すれば良いのですが、やっぱり本物の竹が良いとは思いませんか?と言いつつ、経済的なことを考えるとカーボンシナイもありだと思います。
小学校高学年ともなれば、竹刀の手入れくらいはある程度自分でできないと駄目ですよね?ですから、今日は
ささくれた竹刀の手入れ方法を自分で手入れしよう!
というテーマを取り上げてみたいと思います。竹刀の手入れ方法が良くわからないという小中学生の皆さん、よかったら参考にしてくださいね。
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竹刀の手入れ方法
竹刀にささくれができた場合、少しのささくれならわざわざ分解する必要もないのですが、結果的に一旦竹刀を分解した方がやり易い場合が多いと思います。蓋を開けてみれば実は竹が割れていた・・・なんてこともありますので、思い切って分解してみましょう。
竹刀の名称が解らない場合は、こちらの記事も参考にしてください。
というわけで、竹刀の手入れ方法としては、以下のような手順になります。
- 竹刀の部品をばらす
- 竹を削る
- 竹刀油等を塗る
- 竹刀を組み立てる
では、竹刀の手入れ方法についてもう少し詳しく見ていきましょう。
竹刀の分解方法
まず、竹刀を分解する必要があるわけですが、竹刀の分解方法が良くわかる動画がありましたので見てみましょう。
大変よくわかったと思いますが、動画では分解の途中で元に戻されていますね。ここでは竹刀を分解するだけの手順をまとめてみたいと思います。
- 中結をほどく
- 弦をほどく
- 先革を引き抜く
それでは、順に詳しく見ていきましょう。
中結をほどく
上の動画では中結をほどくときにラジオペンチを使用されていましたが、中結は特別な道具を使用しなくてもほどけるでしょう。中結は一度ほどけば仕組みはわかると思いますが、上から下へ、下から上へと通されているだけの単純なパターンです。
中結は稽古を続けていると徐々に伸びて緩んできますので、少し緩いと思ったら締め直す癖を付けましょう。そして、伸びた中結の端が余っていると不細工なので思い切って切りましょう。
中結がほどけたら、次は弦(つる)をほどく作業です。
弦をほどく
購入したての竹刀は弦がかなりきつく縛られているので、動画のようにラジオペンチや千枚通しがあるとほどき易いと思いますが、私は道具を使用したことは殆どありません。気合でなんとか乗り切ります。(笑)
とは言え、慣れない内はラジオペンチなどを使用した方が時間短縮に繋がると思いますので、家にあれば利用しましょう。
弦についても、中結と同じで一度ほどけば仕組みはわかると思います。特に難しいことはないと思いますので、是非挑戦してみてください。また、弦も使用している内に徐々に伸びてきますので、その都度締め直しましょう。
締め直すと弦が長く余ってくる場合がありますが、短く切ってしまっても問題ありません。(竹刀に巻き付ける方法もあります)弦をほどけば、竹刀の分解作業もほぼ終了ですよ。
先革を引き抜く
動画内では先革の説明がありませんでしたが、弦をほどいた状態になると先革を抜くことができます。先革を抜くと、中に先ゴムがありますので、これも一緒に抜いておきましょう。無くさないように要注意です。
ちなみに、先革を抜いたら先革の中に入っていて先ゴムに気が付かないこともありますので、これまた要注意ですね。
さて、先革を取り除いたら、竹刀は竹と柄革だけの状態になります。これでようやく竹刀が削れる状態になりました。次はいよいよ竹刀を削っていきたいと思います。
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ささくれの削り方
まず、竹刀を削るにあたり、竹刀を削る道具を準備しましょう。竹刀を削る道具としては次のような物があります。
- カッターナイフ
- 市販の竹刀削り
- 紙やすり
- ガラス片や割れ茶碗
どのような形であれ、竹が削れれば問題ないと思います。市販の竹刀削りについては色々な物がありますが、下の写真のような竹刀削りは色々な機能が兼ね備わっているのでおすすめです。
ちなみに、私が竹刀のささくれを削る時に使用するのは紙やすりのみですが、それでも十分役目を果たしています。但し時々ささくれが指に刺さることがあるのでくれぐれも安全には気を付けましょう。
竹の削り方
竹刀の竹はできる限り手前(柄)側から先端(先革)側に向けて、一方向で削りましょう。それは、竹刀の形を見ればわかると思いますが、先端の方が細くなっているからです。
つまり、竹の繊維は手前側の方が多く、先端側の方が少ないということになりますね。もし、逆方向に削ったとすると、まだささくれていない部分の竹の繊維までも削ってしまい、余計にささくれる可能性もあります。
そして、竹にささくれがなくなるまで削り続けます。最後は手で触ってみて引っ掛かる部分がなくなれば削る作業も完了です。
さて、次は竹刀をより長持ちさせるための大事な作業に入りましょう。
竹刀油は何故必要?
竹刀を削ってささくれがなくなれば完成!というわけではありません。めんどくさがりやの私はそのまま使用することが多いのですが、竹刀を長持ちさせる為にもう少し頑張りましょう。
竹刀を長持ちさせるには、竹に油分を含ませることが必要となってきます。乾燥した竹に衝撃を加えると、竹はささくれたり割れたりする頻度が高くなります。人間の肌と同じで、ある程度の油分が必要ということです。
そこで登場するのが、竹刀油です。武道具店に行くと下の写真のような商品が置いてあるのを見たことがあると思いますが、実は写真のような竹刀専用の油でなくても問題ありません。
竹刀油以外で流用できるものはサラダ油です。ごま油はやめましょう。また、蝋燭の蝋を塗るという方法もありますが、サラダ油の方がお手軽だと思います。
竹刀に油を塗る時は、布に油を含ませ、その布で竹を拭く程度で問題ありません。多ければいいというものでもないので、付け過ぎには注意しましょう。ちなみに、冬場によく竹刀が割れると言われるのは、竹が乾燥しているからだったのです。
竹刀油に関してはこちらの記事も参考にしてください。
さて、ここまでくれば、後は竹刀を組み立ててメンテナンス完了!!お疲れ様でした。
まとめ
これで竹刀がささくれた時の手入れ方法もバッチリですよね。では、もう一度おさらいしておきましょう。竹刀を手入れする手順は下の通りです。
- 竹刀の部品をばらす
- 竹を削る
- 竹刀油等を塗る
- 竹刀を組み立てる
実際に竹を削る場合には、竹刀削りの専用のヤスリや紙やすり等を使いましょう。もし、自宅にそういったものが無い場合は、ガラスの破片や茶碗の破片などでも意外と綺麗に削ることができますが、安全にはくれぐれも注意しましょう。
また、削った後には竹刀油やサラダ油を竹に含ませることで竹刀を長持ちさせることができますので、是非ひと手間加えておきましょう。
ところで、竹刀がささくれるのは竹刀の物打ち部分だけですよね。ですから、私はある程度削ったら上下を入れ替えてしまいます。つまり、弦のあった方を下側に持ってくるのですが・・・
実は、上下の竹を入れ替えるのは良くないという意見が非常に多いです。その理由は、竹刀は使用する度にほんの少しずつ衝撃によって曲がるからです。つまり、極端に言うと、本物の刀のように上に反った形になります。
ですから、上向きに反った竹を下側に向けることで、竹刀のバランスが悪くなる、竹が割れ易くなる等のデメリットがあると言われています。
しかし、実際のところは誰も調べたことが無いのでわからないと思います。私の場合、竹刀がささくれることは多いのですが、割れたり折れたりすることが殆ど有りません。ですから、竹刀の上下を入れ替えたら割れやすくなるという意見には賛同できません。
たまに、明らかに曲がってる竹刀というのはあるので、そういう竹刀の場合は良くないと思いますが、普通レベルの竹刀では殆どわからないのではないでしょうか。
何にせよ、稽古前と稽古後には必ず竹刀をチェックし安全な竹刀を使用するようにしましょう!竹刀の手入れをこまめにしている時期が一番剣道が上達する時期なんだそうです。あなたはこれからもっともっと上達するでしょう。
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