竹刀にはそんなに拘りがないのですが、やはり使い易い竹刀ってありますよね。うちの娘は胴張りの竹刀を一度使ってから凄く気に入ってしまったみたいです。
何とかならん?
そうなんです。何度かネットで購入した胴張りの37竹刀はもう入手できないみたいなんですよね。34の胴張り竹刀はまだ在庫があるようなのですが・・・
というわけで、今日は
胴張りの37竹刀を何とかして入手できない?
ということについて試行錯誤してみました。
SPONSORED LINK
無いのなら自分で作ろう!胴張り竹刀!!
使い易そうな竹刀と言えば、気になるのがこちらの軽量竹刀(シニア竹刀)という商品。
軽いから良いという物でもありませんが、軽い方がちょっと嬉しいです。(笑)でも、残念ながら一般男性の竹刀規定は510g以上となっているので、公式大会には使用できないですね。
中学生女子の規定は400g以上ということになっているので、シニア竹刀でもかなり重いですね。中体連の大会では竹刀の軽量もあるので規定外の竹刀は使用できませんし、なかなか難しい問題です。
そこで、考えました。
早速、先日竹刀を沢山購入した高校生のK乃ちゃんに、
と言ってみたら、一本持ってきてくれました。ほんの少しだけささくれている、普通の竹刀。
重さは440g。高校生女子の規定は420g以上なので、20g重いですね。解り辛いかもしれませんが、真ん中辺りの青い線のところが竹刀の重心位置です。測ってみたら柄頭から54.5cmのところでした。何の変哲もない普通の竹刀という感じですね。
この竹刀を思い切って37に改造してみたいと思います!
まず、38の竹刀を1寸切って37にします。ちなみに、1寸は約3.03cmですね。切る部分は柄頭から1寸のところ。鋸でギコギコと切ります。そして、切った竹刀の破片がこちら。
写真が見辛くて申し訳ないのですが、切断した竹の重さは7g。たった7gなんですね。私としては40gは減らしたかったのですが、7gしか減りませんでした。7gでは大して軽くなりませんね。
切ったところは、ディスクグラインダーで面取りをして形を整えます。
思った以上に真ん中の空洞が大きくてびっくりしました。幸運にも、竹刀のピースを組み立てる時に必要な「契り」については切った部分より奥の方にあったので、そのまま使用できそうです。
問題はここからでした。
それもそのはず。柄頭から1寸切っているので、元の柄革では竹刀が太くなってしまい、入るわけがありません。仕方がないので、柄革を切ってタコ糸で縫いつけました。
柄革を短くするのは二刀用の竹刀を作る時にやったことがあるので、基本的には問題がありません。しかし、二刀用の小刀よりはかなり長いので、塗った後に裏返す作業が非常に難しかったです。
柄革を裏返す作業については、二刀用の竹刀を自作した時の記事が参考になりますので是非ご覧ください。
後はそれぞれの部品を取り付けて完成!!
SPONSORED LINK
まとめ
今日は37の胴張り竹刀が欲しいというワガママ娘の為に、38の竹刀を切って37の竹刀を作ってみました。まずは完成した竹刀の写真を見てください。before → after の写真がこちらです。
胴張りです。以前使用していた胴張り竹刀よりも更に胴張りです。単に元の竹自体が太いだけですが。
では、重心位置はどうでしょうか?予想では、柄頭の方を切ったので、重心位置も柄頭に少しずれると予想していましたが、実際は写真の青の線が元の重心位置、緑の線が切った後の重心位置でした。
写真は解り辛いですが、切った後の重心位置の方が剣先側にずれています。しかし、測定してみると下のような結果になりました。
- 元々の重心位置:柄頭から54.5cm
- 切った後の重心位置:柄頭から53cm
見た目は重心位置が剣先方向にずれてしまったように見えるのですが、実際は柄頭側に1.5cmずれていました。ほんの僅かですが・・・
しかし、重量を計ってみると431gとなり、女子中学生が使用する竹刀としては少し重い竹刀となってしまいました。しかも、柄革が思ったよりも短くなってしまい、胴張り柄短(超短)竹刀の出来上がりです。果たして、この竹刀は使い易いのでしょうか、それとも使い辛いのでしょうか・・・
実際に使ってみないとわかりませんね。
SPONSORED LINK