先日新聞を読んでいたら、ホームレスの8歳の少年がニューヨークのチェスチャンピオンになったと書かれていました。しかも、チェス歴はたった1年だそうです。
チェスのルールは良くわかりませんが、もしかすると凄く頭が柔らかいのかもしれませんね。たった1年で大人よりも強くなってしまったということなので、負けた人は悔しいでしょうね。でも、子供だからと言って侮ってはいけません。
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剣道に置き換えてみると、どう考えても剣道歴1年で大きな大会で優勝するのは難しいと思いますが、可能性はゼロではありませんよね。私の知ってる方で高校から剣道を始めて個人でインターハイ出場という方も居られますし。子供のパワーって凄いですよね。
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得意パターンに頼るな!
チェスと言えば、私は何故か羽生善治さんを思い浮かべます。羽生さんと言えば将棋で有名ですが、趣味はチェスなんだそうです。そして、日本チャンピオンにもなったことがあるそうです。凄すぎです。
過去にはポーランドの大会に出場し、グランドマイスターに勝利したという実績もあります。ちなみに、グランドマイスターというのはチェスの最高位タイトルホルダーだそうです。何をやっても凄い人なのでしょうか。
そんな羽生さんが、こんなことを言っていました。
「自分の得意な形に逃げない」
ということを心がけている。
- 羽生善治 -
何となくわかります。そう言えば、全日本選手権を制した西村選手も下がって打つという自分の勝ちパターンを封印したという話がありましたが、似たような感じでしょうか。西村選手の場合は、より高いレベルの剣道をするということに拘っておられたようです。
稽古相手は子供の方が多い
昨夜は支部の稽古でした。私自身は今年に入ってから35回目の稽古。これが多いのか少ないのかわかりませんが・・・
何故か週末は寒くて、皆さん稽古に行く足が遠のいているようですが、参加者は思ったよりも多かったです。昨日も朝は雪が積もっていたので、心が折れた方も多かったのではないでしょうか。しかし、そんな中初参加のお子さんもおられました。
では、昨日の稽古を振り返ってみたいと思います。
私の場合、稽古相手の7割くらいが小中学生。最近は少年団などで子供の指導をしているわけでもないのですが、トータル的に考えても子供と稽古する回数の方が多いように思います。
偉い先生方は、
と言われます。私もその通りだと思っています。しかし、それが意外と難しいのです。あなたは、そう思ったことありませんか?それは何故でしょうか。その理由を考えてみましょう。
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子供相手の稽古で上達できない理由
色々なことが考えられると思いますが、私の場合は次の2点でした。
- 応じ技をしようと思ってもタイミングが合わない
- スピード勝負で打てば当たる
ですから、私の場合は自分の得意な形で稽古をしてしまうことになっていました。『後から打ち出しても速く打てばこっちの勝ち!』みたいな感じですね。しかしある時、こんな稽古をしていては何の稽古にもならないということに気が付くのです。
逆に、中学生くらいになってくるとスピード勝負で負けることもありますよね。では、どういう意識で稽古をするべきなのでしょうか。
子供相手の稽古で気を付けていること
私が子供相手の稽古で気を付けていることは、主にこちらの4点です。
- 先を取る
- 応じ技を使う
- 相手と同じ打突スピードで打つ
- 縁を切らないようにする
4つ書きましたが、全部繋がってますよね。特に縁を切らないことで次の技に繋げることができますし、先を取ることにも繋がります。
また、応じ技のタイミングが合わなくて打てないという問題についても、先を取って自分から攻めて打つことができれば解決するのではないかと考えています。待つからダメなんですよね。多分。
まとめ
剣道の技術を向上させるには、やはり上の先生に稽古をお願いするのが一番でしょう。しかし、そういう状況ばかりではありません。よく、『子供相手の稽古でも技術を向上させることはできる』と言われますが、意外と難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
私も、若い頃はずっとそう思っていました。それは、自分の得意なパターンで稽古をしていたから。しかし、そのことに気が付いてからは、子供相手でも良い稽古ができるようになったと思っています。
ちなみに、年配の先生との稽古も本当に勉強になります。スピード勝負なら確実に勝てるのですが、本当の勝負はそういうことではありませんよね。攻めて相手を引き出して打つ。それがなかなかできません。
そんな感じのことも、こちらのDVDでも言われていました。大人向けの教材ではないかと思います。
時々稽古をお願いする先生が、
と言っておられたのを思い出しました。
今度から、子供との稽古では短い竹刀を使おうかと思います。以前は使ってたんですけどね。竹刀の長さと腕の長さでかなり有利な気がしますしね。きっと、子供のパワーは凄いということを思い知ることでしょう。
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