稽古前の各家庭の光景と言えば・・・
置いていくぞ!!
早よ着替えよ~!!
何回言うたらわかるんや~!!
なんてことがよくありますよね?
えっ!?うちの息子だけ?そうなんですか?ちょっとショックです。
しかし、あなたも一度は言ったことがあるのではないでしょうか?ちょっとした出来事でイラついて、つい言ってしまうあの言葉・・・
美しい日本語で表現すると
っていうことです。大して変わってませんか。そうですか。まぁ、いいじゃないですか。でも、この言葉ってあんまり使わない方が良いみたいですよ。
実は先日、近くの書店で買った書籍に書かれていました。その書籍がこちら。
コーチングの本ですね。コーチングの本って結構難しいことが書いてあったり、なかなか自分の立場に置き換えられなかったりってことが多いようなイメージですが、この本は良いですね。
というわけで、今日は
『何度言ったらわかるんだ!』と言ってはいけない理由は?
ということについて考えてみたいと思います。
SPONSORED LINK
何度言ってもわからないものと認識しよう
私のような人間が「何度も言わせるな!」と怒るのは仕方がないことなのかもしれません。何故なら、もっと心が広いであろう、かの有名なゆるキャラですら怒ることがあるのですから。
わかりましたか?最後の方で
とコメントしていましたね。でも、ゆるキャラなので、表現もやんわりですよね。やっぱりくまもんは怒らないのでしょうか。
しかし、私のような未熟者はくまもんのようにやんわりとした表現はできません。もう、烈火の如く怒り狂います。でも、そんな言い方では駄目なんですよ、きっと。では、何が駄目なのでしょうか?
とある対談で、
「突然ボールが飛んできたときは咄嗟に体を丸めて防御するのと同じ」
ということが書かれていました。
「何度言ったらできるんだ!」という言葉のボールを投げつけられた子供は咄嗟に体を丸めて防御するだけ。そこから前向きな行動には出られませんよね。
そして、その言葉を投げつけられた子供は「自分は何度言われてもできないヤツ」というイメージを知らず知らずの内に擦りつけてしまうことになるのです。
実は、この言葉、言われている側が悪いのではなく、言っている側が悪いのだそうです。
と思ってしまいますよね。
統計的に言うと、何度言ったらわかるのかという「何度」は約500回なんだそうです。(笑)500回言わないと理解して貰えないということを認識して、尚且つ相手に解り易いように言わなければならないということなんですね。
凄く根気の要る作業ですよね。では、どう言えばできるようになるのでしょうか?一番知りたいのは
ということかもしれませんが、実は「何故」と言う言葉もNGなんですね。
SPONSORED LINK
子供に『何故』と聞いても答えられない?
できない原因を知りたいと思ったとき、「何故?」という言葉を使って聞いてしまいがちですが、「何故」と言う言葉を使うと、相手はなかなか答えられないそうです。
その理由は先程の「何度言ったらわかるんだ」と同じで、相手が委縮してしまうから。委縮して答えられなくなってしまうんですね。相手が子供だとしたら尚更です。
ではどうすれば良いかというと、「何故」を「何」と言う言葉に置き換えて聞くことで相手も答えやすくなるということです。
「何故」を「何」に置き換えるのか。意外と難しそうだ。
解り難いので書籍に書かれていた例を紹介しましょう。
- ×何故できないんだ?
- ○何が原因だ?
頭が固いので、他の例が思い浮かびませんが、言いたいことは良くわかりますよね。「何が原因?」と聞かれれば、具体的な原因が答えられそうな気がしますよね。
まとめ
同じことを伝えるのでも、ちょっとしたニュアンスで相手の受け取り方が全然違うということがよくわかりましたが・・・
実践するのはなかなか難しいでしょうか。
まずは「何故」ということを「何」に置き換える練習をしたいと思います。僕は剣道の試合を見ていても、子供達に「何度言わせるんだ!」なんてことは言ったことがありませんので、その点は既にクリアー。
「何故」とか「どうして」とかもそれ程使ってないような気がするのですが・・・いや、娘の試合が不甲斐ない時はよく言ってるかも。すんません。以後気を付けます。
しかし、これって子供との接し方だけではなくて、職場の中での上司と部下の関係とも同じですよね。そんなことまで考えて部下を育てようとしている人って周りであんまり見たこと無い気がするんですが・・・
反面教師ってやつですね。
SPONSORED LINK