ショック~~!!
よし、小手面の打ち方の研究や!
そうなんです。実際に稽古を見ていると確かに遅いと感じるのですが、ビデオで確認してみると、私の半分のスピードのようです。これではいけません。
剣道の小手面の打ち方ってそんなに難しいとは思わないのですが、不器用な小学生のゆずちゃんにはちょっと難しかったのかな?
というわけで、今日は小手面の打ち方をじっくり研究してみたいと思います。
小手面の打ち方がちょっと下手かも・・・という方は一緒に小手面の打ち方を研究してみましょう!
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理想的な小手面の打ち方はこれです!!
高段になればなるほど、
小手と面は別々の技だ!
なんて言われます。本来はそういうことなのでしょう。でも、小学生にとっては小手面は小手面。連続技ですね。
それに、実際に木刀による基本技稽古法にも小手面という技はあるので、その議論はまた別のところでやりましょう。
話を元に戻して・・・
まずはこちらの動画をご覧ください。若かりし頃の剣道八段、古川和男先生です。この映像は恐らく七段の頃だと思いますが。
という感じですよね。動画を見て気が付くこと、それから、私が普段の小手面の稽古で気を付けている点は下の5つのポイントです。
- 手首のスナップを効かせて打つ
- 面は竹刀の跳ね返りの力を利用
- 小手を打った後に左足を引き付ける
- 打った後にバンザイしない
- 小さく速い送り足で抜ける
それでは、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
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小手面は竹刀操作が難しい!
小手面の竹刀操作は単純なようで単純ではありません。一本打ちの技とは少し違います。
それは、一本目の打突を打った後、つまり小手を打った後です。小手面の場合は、小手を打った後に竹刀が跳ね返ってくるので、振りかぶらずにその状態から面が打てますよね。
小手面が苦手な人は小手を打った後にもう一度振りかぶろうとする場合が多いのではないでしょうか。でも、この場合は振りかぶるという竹刀操作は不要です。
つまり、速く振ろうとして、無理矢理竹刀を持ち上げようとすることは、無駄な力、無駄な動作であり、結果として振りが遅くなってしまうのです。
小手を打った後は無理矢理振りかぶらずに、自然と跳ね返ってきた竹刀をそのまま前に出す。そこまではわかりましたよね。
でも、その方法で面を打つということは振り幅も少ないし、打突が弱くなってしまうのではないかと思いますよね。それをカバーするのが、手首のスナップと手の内の作用です。
手首のスナップや手の内の作用については、過去記事をご覧ください。
⇒剣道の素振りで速い面を打つコツを掴め!!
では、次に足さばきについて見ていきましょう。
小手面は足で打つ!
剣道で重要なのは足ですよね。剣道の見取り稽古でどこを見るかと問われたら、まず足の動きを見るのが良いですね。つまり、小手面の打ち方でも重要なのが足さばきです。
足で打て!!
なんて言われるように、足さばきはとっても重要なんですね。
小手面の基本的な足さばきは以下の通りです。
- 小手打ちと同時に右足を踏み込む
- 左足を素早く引き付ける
- 面打ちと同時に右足を踏み込む
- 左足を素早く引き付ける
- 小さく速い送り足で抜ける
この中でも最も難しいのは、左足の引き付けではないでしょうか。小手を打った後に素早く左足を引き付けなければ次の面打ちが打てません。
左足を引き付けずに打つという指導者も居られるようです。確かに、左足を引き付けていると次の面が出遅れる可能性もあります。ですから、そのような指導も間違いではありません。
ただ、小手面ではなく、2段技、3段技、4段技・・・とどんどん連続で打とうと思うと、常に左足が蹴れる状態になっていなければならないと思いますよね。
ですから、繰り返し稽古をして少しでも速く左足を引き付けられるようになりましょう。
動画を見るとわかると思いますが、小手を打った後の左足の位置は構えの位置まで戻っていなくても大丈夫だと思います。きちんと構えの姿勢を作るというよりは、ある程度体勢を整えるという感じですね。
単純に小手面と言っても、相手との間合いは一定ではありません。例えば、小手を打った瞬間に相手が間合いを切る場合も考えられますよね。
そういう場合には自ら一歩入らなければ次の面打ちが届きません。また、小手を打った時点で相手との間合いが近付き過ぎた場合には次の面打ちの時の踏み込みは歩幅を小さくしなければ元打ちになってしまいますよね。
ですから、踏み込む時の歩幅というのは実戦ではその時々で変わるものなので、色々な場面を想定して稽古するのが良いでしょう。
まとめ
今日は、剣道における小手面の打ち方について見ていきましたがいかがでしたか?もう一度簡単に振り返ってみたいと思います。
私が小手面を打つ時に注意しているのは、次の5つ。
- 手首のスナップを効かせて打つ
- 面は竹刀の跳ね返りの力を利用
- 小手を打った後に左足を引き付ける
- 打った後にバンザイしない
- 小さく速い送り足で抜ける
特にポイントとなるのが、小手を打った後に余計な力を使わず、自然と跳ね返ってきた竹刀をそのまま前に出して面を打つということだと思います。
そして、足さばきについては、小手を打った後に素早く左足を引き付けるということ。これができれば連続技は何本でもできるはずですよね。実際は頭で考えるよりは難しいかもしれませんが。
ところで、
って思っていませんか?確かに、実際の試合なんかでは小手面を使う場面というのは限られています。なかなか出番のない技かもしれませんね。
でも、小手面の有効な場面というのは必ず訪れるはずです。小手面を打つ絶好のチャンスはこんな場面。
- 相手が小手を打ってきた時
- 相手が下がった時
相手が小手を打って止まった時、同時に小手面を打てば相小手面となり、面が決まります。また、相手が下がった時なんかにも小手面は有効となりますね。
ただ、それぞれ同じ小手面の打ち方ではありません。相小手面では相手が前に出てくるので、足幅を小さく、そして鋭く打突しなければなりません。
逆に、相手が下がったところは大きく前に出る必要がありますね。それぞれの足幅を考えながら、実際の稽古で感覚を掴みましょう。
『剣道には小手面という技は無い』と言われますが、小手面が連続で打てるようになれば、いざというときに小手から面への変化もできるようになります。
そういうことも考えながら、小手面の練習をするといいのではないでしょうか。
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