日々の稽古ではなかなか間合いに入ることが出来ず、苦労している管理人です。しかし、間合いの入り方で悩んでいるのは私一人ではありませんでした。
どうやって間合いを詰めれば良いのでしょう?
本当に間合いに入るって難しいですよね。特に高段の先生方との稽古ではほんの少しの距離なのに、凄く遠く感じてしまいますし、怖くてなかなか入れないものです。
というわけで、今日は
剣道において間合いの入り方はとっても重要!
というテーマを取り上げてみたいと思います。これは剣道中毒始まって以来の難問ではないかと感じています。
私のような未熟者が語るには非常に重いテーマだということは重々承知しておりますが、現状の私なりの考察を述べたいと思います。
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剣道における間合いとは何か?入り方は何通りもある?
剣道において、間合いの入り方というのはとても難しいですね。その間合いの駆け引きというものこそ、剣道の醍醐味の一つではないかと考えています。
こちらの動画は少し長いのですが、剣道の駆け引きを学ぶ為のプログラムを紹介されています。最初と最後の動きの違いが凄いので、是非ご覧ください。
間合いの駆け引きを学ぶ前に、まずは間合いとは何かというところから考えていきたいと思います。昇段審査の学科試験で、『3つの間合い』について出題されることがあります。
- 一足一刀の間合
- 遠い間合(遠間)
- 近い間合(近間)
一歩踏み込めば相手を打突することが出来る距離で、一歩さがれば相手の打突をかわすことが出来る距離。
相手との距離が一足一刀の間合より遠い間合い。
相手が打ち込んで来ても届かないが、自分の打突も届かない距離。
相手との距離が一足一刀の間合より近い間合い。
自分の打ちが容易に届くが、相手の打突も容易に届く距離。
言葉で言うと、非常にシンプルで解かり易いですが、実際はそんな簡単なことではないことはあなたもご存知ですよね?
確かに、相手が動かない基本稽古の時なら、上記の説明の通りでしょう。自分主体で、止まっている相手に打ち込むということを考えれば、自分の打突が届く距離が一足一刀の間合いです。
そして、それよりも遠いか近いかというだけのこと。木刀による基本技稽古法でも、一足一刀の間合いから打つということが記されていますし、比較的経験の浅い初心者でも理解できます。
しかし、相手も同じことを考えているとすれば、話は全く違ってきますよね?
自分にとっての一足一刀の間合いは相手にとっても一足一刀の間合いかもしれませんし、自分にとっては遠間で、打っても全然届かない間合いなのに相手からすれば一足一刀の間合いかもしれません。
最近、私は少し短い竹刀(38)を使用しているのですが、自分からは遠間だからと油断している(つもりはないが)時に打たれるということが多々あります。
では、どうしてそんなことが起こるのでしょうか?剣道における間合いを決める要素としては次のようなことが考えられます。
- 自分と相手の体格(腕の長さ・足の長さ・身長など)
- 自分と相手の筋力
- 構え(懐の深さ、左足の位置)
- 竹刀の長さ
- 打ち方
他にもあるかもしれませんが、概ねこのようなところではないでしょうか。
私の場合は身長も低く、残念ながら手足も短いです。それに加え、短い竹刀を使用していて、更に筋力も衰えてきています。ですから、若くて大柄の選手と比較するとかなり近い間合いで勝負しなければなりません。
と思うかもしれませんが、近い間合いでしか打てないということが不利だとは思っていません。
私の場合は単に修行不足で打たれているだけなのですが、間合いの入り方を工夫することで、自分の間合いを有利にすることはできるのではないかと考えます。
では、間合いに入る方法としてはどのようなことが考えられるでしょうか?
間合いの入り方!真っ直ぐだけじゃないってどういうこと?
剣道における間合いは、単純に自分の打てる間合いだけを考えていてはいけません。
良く言われる言葉で、『自分から近く、相手から遠く』と言われるように、自分にとって有利な間合いに入ることが重要です。果たして、そんな都合の良い間合いの入り方なんてあるのでしょうか?
間合いの入り方としては、
- 相手の竹刀を制して入る
- 正中線を割って入る
- わざと面や小手を空けて入る
などが考えられます。しかし、間合いの入り方はそれだけではありません。上記の3つの方法は基本的に真っ直ぐ入るイメージですが、剣道は真っ直ぐだけではありませんよね。そうです。左右に開くということも可能なのです。
左右に開きながら、相手の中心を取るという入り方ができれば、相手にとっては自分に有利な入り方ができるのではないでしょうか。その辺りの考え方については、こちらの記事も参考にしてください。
先生に
と言われることがあると思いますが、ただ闇雲に足を動かせば良いというものではありません。単純に前後の動きだったとしても、含み足などを使って小さく間合いを詰めるのも有効でしょう。更に左右を使って間合いに入ることによって、攻めの幅はグンと広がります。また、
相手が真っ直ぐに間合いを詰め、一足一刀の間合いに入られた。しかも、中心を取られている・・・そんな時には左右の足捌きを使って自分に有利な間合いを作れば良いのです。
そして、一瞬の隙を突いて打ち込む。これができれば言うことないですよね。なかなかできませんが・・・
まとめ
今日は、剣道における間合いの入り方はどのようにすれば良いのかということについて考えてみました。剣道における間合いの駆け引きというのは非常に奥が深く、難しいですよね。ですから、なかなか言葉だけで伝えることはできません。
では、もう一度記事を振り返ってみたいと思います。
剣道における最も基準となる間合いは一足一刀の間合いです。まずはどのようにして、自分に有利な状態でその間合いに入るかというところが問題になってきます。
間合いの入り方としては、
- 相手の竹刀を制して入る
- 正中線を割って入る
- わざと面や小手を空けて入る
- 左右の足裁きを使って入る
- 含み足などを使って小さく間合いを詰める
などがあります。色々な入り方を稽古で試してみることをおすすめします。一朝一夕にはできませんが、トライ&エラーです。少しずつ前に進みましょう。
今回、主に一足一刀の間合いへの入り方というイメージで記事をまとめてみましたが、実践ではそこから先が問われます。
一足一刀の間合いは一歩踏み込めば相手を打突することが出来ますが、逆に相手が一歩下がれば打突を避けられてしまいうので、その間合から如何にして打突するかということがまた難しいですね。
間合いに入る時の攻め方、打突前の攻め方、色々な攻め方を試してみましょう。攻めに関してはこちらの記事も参考にしてください。
間合いの入り方というと、実際はもっと多くの方法がありそうな気がします。もし、あなたが気が付いたことがあれば、是非コメント欄に記入をお願いします。
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