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出小手の後の体さばきと足さばき!相手とぶつからない方法を考える!


出小手の後の体さばきどうする?
出小手の後の体さばきどうする?

先日、大人から剣道を始めたRさん(二段)からこんな素晴らしいお手紙を頂きました。

出小手の後にぶつかるのはNG?

出小手の後にぶつかるのはNG?

Rさん、絵心満載のお手紙ありがとうございました。どうやら悩んでおられるようです。(笑)良く分からないので、詳しく聞いてみました。

出小手を打った後に体を右にさばくっていうことですか?

Rさん
そうです。今までは小手を打って真っ直ぐぶつかる打ち方をしていたのですが、ある先生に右にさばくように言われて・・・

あぁ、先日の講習会で同じことを言われてましたね。小手を打ってから相手とぶつかるのは体さばきができていないと見なされるから審査ではダメだと。

Rさん
そうなんですよ。でも、周りの人に相談したら、さばかなくても良いって言われて。でも、あの動きがしたいんですよ。

う~~~ん・・・こんな感じですか?

Rさん
そうそう、これがしたいんです。

これ、六段審査の映像なんですけどね。今はこんな上手く打てないかも。(笑)

というわけで、今日は
 
出小手の後の体さばきと足さばき!

ということについて考えてみたいと思います。小手を打った後、サッと右にさばいて次の攻撃に備えることができればとても有利な状態で立ち会いをコントロールすることができますよね。でも、実際にその動きを詳しく考えたことがなかったので、今回はじっくり考えなおしてみることにしました。

もしあなたが、『出小手の後の体さばきが上手くできない』ということで悩んでいるようでしたら、一つの方法として参考にして頂けると幸いです。出小手に関しては、以前にも記事にしているので、こちらも参考にしてください。

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出小手の後はすぐに攻撃!残心に繋がる体さばきを!

Rさんの周りの先生方と同じように、出小手の後に相手とぶつかるような状況になってもそれ程問題ではないと思っている方も多いと思います。実際、四段・五段の審査も合格できるでしょう。六段・七段の審査に関しても年配の方なら合格可能かもしれません。

そして、残念ながら私は小手を打ってからぶつかることが無いので深く考えたことがありませんし、それ程重要なのかと聞かれてもよくわかりません。

しかし、先程の動画で本当に重要なのは小手を打った時に右側に体をさばくことではないと考えます。実は、体を右側にさばくことで相手よりも先に中段の構えに戻ることができるということです。つまり、次の攻撃への備えが相手よりも先にできるということですね。この辺りは残心に繋がることだと考えます。残心に関してはこちらの記事もご覧ください。

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Rさん
相手より先に攻撃準備ができると何が良いの?

実は、相手よりも先に攻撃準備ができるということは、常に先(せん)の状態ということになりますよね。常に先を取れるようになれば、その立ち会いを全て自分の思い通りに進めることができるでしょう。つまり、よく高段の先生方が言われる『相手を使う』ということに繋がります。

では、実際に出小手を打った後にはどのようにすれば相手とぶつからず、次の攻撃に備えることができるのでしょうか。

出小手を打った後は体を右にさばき、左向きに回ろう!

先程の動画を見てもどのように動いているのかよくわからないので、もう一度見てみましょう。私も自分自身で何度も見直したのですが、よくわからなかったのでスロー再生でも見てみました。ちょっと確認してみましょう。

どうでしょうか?何となくわかりましたか?これだけでは私自身もよくわからなかったので、色んな人の動画に関しても確認しました。簡単に図解すると、このような動きをしているようです。

出小手の後の足さばき

出小手の後の足さばき

何名かの剣道家の出小手映像もこのような動きをしているように思えました。もちろん、これが確実に正解かどうかはわかりませんが、そんなに間違いではないと思います。

画像を見てわかるように、小手を打つ時にほんの少し自分から見て右側に踏み込んでいます。そうすることで、次の動作も容易となり、更に相手が真っ直ぐ抜けた後には左回りですぐに相手の方向を向くことができます。ただし、この方法はややもすると打ちが斜めになってしまう可能性があるので、基本動作としてはおすすめすることができません。

小手を打つ時の基本は相手の右足を踏むと教わりますよね。実は相手の右足を踏むイメージから右側に体をさばく方法もあります。

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出小手の後の足さばき!島原高校の動画が秀逸だった!

以前、YouTubeの動画を何気なく見ていたところ、島原高校の動画で足さばきの紹介をされているのを見付けました。こちらは若き日の林田先生が出演されている動画です。足さばきの方法が凄く参考になるので、是非ご覧ください。

動画の動作を分解すると、このようになります。

  1. 真っ直ぐ進む
  2. 相手の右足を踏むイメージで小手を打つ
  3. 右足を踏み込んだ後に左足を引き付ける
  4. 左足を引き付けたら右斜め前に進む

この足さばきができれば基本に忠実な小手打ちもできて、更に相手とぶつからずに体をさばけることができるので完璧ですね。

Rさん
でもちょっと難しそう・・・

非常に難しいと思います。特に大人から剣道を始めた方にとって、足さばきの稽古はあまり馴染みがないのではないでしょうか。そこは反復練習あるのみだと思いますが、一つだけ気が付いたところがあるのでお伝えしようと思います。

何度も動画を見ると、右足を踏み込む時に上半身はやや右側に動いているのがわかるでしょう。ほんの少し軸が捻じれているようなイメージでしょうか。つまり、実際に右斜め前に進む前段階で上半身は右に進む準備をしているのでしょう。

やはり頭でいくら考えてもできるようにはならないので、自分なりに工夫してやってみてください。

まとめ

今日は出小手を打った後の体さばき、足さばきについて考えてみました。特に大人になってから剣道を始めたという方には難しいうごきかもしれませんね。

では、もう一度記事を振り返ってみましょう。

出小手を打った後の足さばきとしては、次の2種類があります。

  1. 右足で踏み込みながら小手を打った後に開き足を使って体をさばく
  2. 右足で踏み込みながら小手を打ち、その後右斜め前に進む

私はずっと開き足を使って体をさばいていますが、注意点としては『小手打ちを斜めに打たない』ということです。小手を打つ前に体全体が右側に動いてしまうとよくありません。ですから、体をさばくのは打った後。その点さえ気を付けていれば開き足を使っても問題ないでしょう。

また、小手を打った後に右側ではなく、左側にさばくという方法もあります。しかし、左側にさばいた場合、右向きに振り向くという動作が必要となりますよね。右向きに回るという動作は左向きに回る場合と比較すると、時間が掛かるので次の動作が不利になります。

重要なことは、打った後に速やかに次の攻撃に備えるということです。つまり、技の繋ぎ。出小手を打った後に素早く構えを作り、先を取る。そうすることで常に有利な状態を作り出すことができるでしょう。実際はなかなかできませんが・・・

しかし、そういったことを考えながら稽古をすると、大きく変わってくるのではないでしょうか。

ちなみに、Rさんは出小手を打った後に腰が引けてしまうということでしたが、もしかすると小手を打つタイミングが遅いのかもしれません。実際にRさんの出小手を見たことがないのでわかりませんが、また機会がありましたらこの件についても詳しく考えてみたいと思います。

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