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剣道の残心って何?本当の意味を知れば四・五段の昇段審査も有利!


打った後に残心が無いってこの前の試合で指摘されてたやろ!?全然できてないやん。

ゆずちゃん
先生、残心残心って言うけど・・・
残心って何ですか?打った後に構えたらいいだけじゃないの?

ちょっと違うな・・・
残心は心を残さないことや!

ゆずちゃん
・・・
全然わかりません!

ごめん、先生もちょっと知ったかぶりしてた。
残心って難しいから、今度の稽古までに調べておくわ!

この前の試合で小学生のゆずちゃんは惜しい技が何本もあったのですが、有効打突となることがありませんでした。それを見ていたある先生から残心が無いと指摘されたそうです。
残心
でも、小学生に残心って言ってもなかなか理解させるのは難しいですよね。というわけで、今日は
  
剣道の残心!本当の意味を知って実践に繋げよう!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。正しい残心を示すことができれば、今までは1本しか上がらなかった旗も2本、3本になるかもしれません。あなたの惜しい打突も一本になるかも!

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残心とは何か?

剣道だけでなく、武道全般や茶道でも残心と言う言葉を使うそうです。ですから、残心は日本文化特有の余韻の美学と言えるのかもしれませんね。

かつて、長井長生範士はこう仰ったそうです。(ツイッターでやすきさんに教えて頂きました。)

長井範士
コップに水を注いで器に移した時、一滴・二滴、雫がコップに残るでしょう。それが残心です。

ところで、剣道における有効打突とは何かということを考えたことがありますか?剣道における有効打突は剣道試合・審判規則第12条に書かれているように、以下の条件が必要となります。

有効打突の条件
  • 充実した気勢
  • 適正な姿勢
  • 竹刀の打突部で
  • 打突部位を
  • 刃筋正しく打突
  • 残心あるもの

 
最後に「残心あるもの」と明記されている通り、残心がなければ有効打突としては認められません。つまり、ただ打っただけ、当たっただけでは駄目ということになります。ここに余韻の美学を感じますよね。

面打ち 

では、具体的に「残心とは何か?」ということについて考えてみましょう。

残心とは、相手を打突した後も気を緩めるなということですね。例えば、刀で相手を斬ったとして、その傷が致命傷でなければすぐに反撃される可能性があります。

ですから、残心とは、斬った後も相手の反撃に備えておくという心構えのことです。

但し、だからと言って打つ前から余計なことを考えるのはいけません。技を出す時には、「返されるのではないか?」「避けられるのではないか?」などの邪念を捨て、自分の持っている物を全て残さず出し切るつもりで打ちましょう。打つ時には心を残してはいけません。

しかし、思い切って出した技の後は自然に相手に対する心構えが備わるでしょう。それこそが残心なのです。ですから、打った後には自然と心が残っているという状態が理想的。非常に難しいですね。

では、現代剣道においてはどのように残心を示せば良いのか見ていきましょう。
 

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現代剣道における残心の示し方

実は、残心というのは何も形で示すものばかりではありません。難しい話になりますが、例えば日本剣道形の2本目はどうでしょうか?

日本剣道形の2本目は小手抜き小手です。解説書を読むと、技の決まった後の解説が「十分な気位で残心を示しながら相中段になりつつ・・・」とあります。つまり、形(かたち)による残心がありません。

このように、現代剣道の試合や稽古においても形による残心を示さなくても有効打突として認められる場合があります。

全剣連主催の講習会に参加した時に、範士の先生が、

範士の先生
打った直後に残心を示しているからその後の残心は必要ない。

と言っておられましたが、正にこのことではないでしょうか。

しかしながら、子供達に指導する場合には打突後にきちんと元の構えに戻るまでを残心としている場合が殆どだと思います。それはそれで良いと思いますが、単なるポーズで終わるのではなく、心構えもできていることが重要だと感じています。
 

もう少しわかりやすく例えてみましょう。

残心を体操に例えるとフィニッシュだった!

 
体操という競技がありますね。鉄棒でも鞍馬でも何でもいいです。体操の競技を見ていると、最後にフィニッシュがありますよね。

残心は体操におけるフィニッシュと同じだ

残心は体操におけるフィニッシュと同じだ

フィニッシュが綺麗に決まると、観客の感動も大きくなります。逆に、フィニッシュでぐらついたりすると少し残念な気分になりますよね。いくら演技が凄くても最後のフィニッシュでぐらつくなんて・・・という感じです。

そして、体操はフィニッシュまで終わってから採点結果がでますが、これって剣道の残心とよく似ていますよね?ですから、剣道も残心まできちっと完成してこその一本!!

では、剣道においては、具体的にどのように残心を示すべきなのでしょうか。

具体的な残心の示し方を考えてみよう!

まずはこちらの動画をご覧ください。私にとっては凄く衝撃的な動画でした。

胴を打っているのは八段の平田先生。凄くないですか?打った直後に残心。そして、すぐに次の攻め。本来、残心とはこうあるべきなのだと考えさせられた動画でした。ちなみに、懸っている方は私の剣友です。この動画を撮影された時は六段でしたが、この後すぐに七段に合格されました。
 
あなたも思い当たる節があるのではないでしょうか?

強い先生にお願いした時、渾身の力を込めて打ち込んだのに、振り向いたら既に攻め込まれていた・・・なんてこと。私はしょっちゅうでした。(笑)残念ながら私は後ろに目が無いので、先生がどのような動きをされているのかわかりませんでした。しかし、この動画を見ることで、少しだけそのカラクリがわかったような気がします。
 
打ったら残心、そして次!!
 
ということです。但し、残心に気を取られて技自体が小さくなってしまっては本末転倒なので気を付けましょう。

まとめ

武道においては残心というものが非常に重要です。これが日本特有の余韻の美学なのかもしれません。余韻を残すということは日常生活の中でも沢山あるのではないでしょうか。

剣道においても例外ではなく、試合で有効打突と認められるには残心が必要不可欠となってきます。剣道試合・審判規則第12条の中に「残心あるもの」という記述があります。

つまり、打っただけ、当たっただけでは一本にはならないということ。打った後も、相手の反撃に備えておくという心構えが必要。ですから、形だけではなく、重要なのは寧ろ心構えの方でしょう。

私が稽古で心掛けていることは、打ち切ること。それからすぐに次の打突準備をすることです。なかなかこれが難しいのですが・・・

打ったらすぐ次の攻撃に備えよう

残心とは、言い換えれば技の繋ぎのことなのかもしれません。これは段が上がっていく程に求められることなのだと思いますが、ついつい打った後は気を抜いてしまいますよね。

初心者も上級者も残心はとっても大事!!

特に、昇段審査で四段・五段がなかなか合格できないという時には、この辺りを見直してみてはいかがでしょうか?

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特に、四段以上の審査では攻めが重要視されます。その時に重要なキーワードとなってくるのが残心だと思っています。形だけの残心ではなく、次の攻めの一手としての残心。この辺りを研究されてみてください。

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