そんな相談を受けることがあります。通販サイトや武道具店のカタログを見ても種類が多過ぎて、何がどう違うのかなんてさっぱりわからないですよね?値段もピンキリという感じ。
- 機械刺しって何?
- ピッチ刺しって何?
- 安い防具と高い防具は何が違うの?
- 高い防具を買った方がいい?
- サイズが合わなくても返品できないの?
など、色んな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。特に剣道を初めて間もないお子さんの場合は全くわかりません。周りの人や近くの武道具店に相談しても、自分に知識がなければ納得のできる買い物もできません。
ちなみに一緒に稽古していた中学生にどうしてその防具を買ったのかと聞くと・・・
『武道具店で勧められたから』
という理由だけで、10万円以上もする防具を購入していました。
もっと自分の個性とかお洒落とかを主張しても良いと思うんですよね。言いなりはいけませんよね。
ですから、今日は
剣道の防具を購入したい!でも、何を基準にすればいいの?
ということについて考えてみたいと思います。まずは、『どこで買うのか』。そして、買うお店が決まれば、『何を買うのか』ということを具体的に考えて行きましょう。私の考えが100%というわけではないので、予備知識として読んでみてください。
SPONSORED LINK
剣道の防具を購入するなら実店舗?それともネット通販?
剣道の防具を購入する時に、最初に考えなければならないのがこちらです。
- 実店舗の武道具店で購入する
- ネットの通販で購入する
実際に「剣道の防具を購入しよう!!」となった時、通販サイトから購入すべきか、それとも実店舗で購入すべきかということは非常に悩むところですね。
実店舗と通販サイトはそれぞれにメリットとデメリットがあります。ですから、そのメリットとデメリットをよく考えてから、あなたに合った買い方を選びましょう。
通販サイトのメリットとデメリット
通販サイトで防具を購入する時のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
通販サイトで防具を購入する時のメリット
通販サイトの大きなメリットは次の2点でしょう。
- 同じ商品でも実店舗より価格が安い
- 一度に色んなお店の商品を比較検討できる
通販サイトは基本的に人件費が掛かっていないので、価格が安く設定されています。また、他のお店とも比較検討ができるということも価格が安くなっている一員かもしれません。やはり同じような商品なら安い方が良いですよね。
では、デメリットはどうでしょうか?
通販サイトで防具を購入する時のデメリット
通販サイトのデメリットはやはりこちら。
- 実物と写真が違うことがある
- サイズを自分で測定しなければならない
- サイズが合うか不安
- 送料が掛かる(無料の場合もあり)
実物と写真が違うというのは、特に胴の色ですね。黒胴なら問題はないのですが、変わり塗りという商品に関してはやはり実物を見なければわかりません。ちなみに、私は娘が小学生の時にカタログを見て「青霞胴」というのを購入したのですが、カタログと実物では全然違いました。この点に関しては在庫の少ない実店舗でも同じですね。
また、サイズに関しては特に不安なのではないでしょうか。お店によっては「サイズ交換可能」と書かれているサイトもあるので、そういった店舗は安心ですね。
では、実店舗はどうでしょうか。
実店舗のメリットとデメリット
実店舗で剣道の防具を購入する時のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
実店舗のメリット!安心できるのが一番!
実店舗で剣道の防具を購入する場合のメリットはこちら。他にもあるかもしれませんが、パッと思いついたのがこちらの5点。
- プロに採寸して貰える
- 不具合があった時の対応が手厚い
- 気軽に相談ができる
- 送料が掛からない
- メンテナンスやアフターサービス
やはりネット通販と比較すると、ネット通販のデメリットを全て補っているのが実店舗と言えるでしょう。特に不安なのがアフターサービスかもしれません。防具はそれ程壊れるものではありませんが、いざ壊れた時、すぐに対応して貰えるのは有り難いですよね。
甲手は消耗品のような感覚かもしれませんが、その他の防具については長く使用していくものです。修理ということも考えると、やはり実店舗で購入した方がそうした点では気軽に相談ができるのではないでしょうか。
勿論、通販サイトでも修理はして貰えますし、実店舗であっても修理の上手・下手というのもあるのでどちらが良いということを一概には言えません。また、最近は防具の価格自体も安くなっているので、壊れたら買い替えるという考えもあるでしょう。
修理するのが良いのか、買い替えるのが良いのかということに関しては、こちらの記事も参考にしてください。
また、採寸に関しても大きな安心材料です。しかし、武道具屋さんに採寸して貰ったからと言って、100%サイズが合うということは言えません。特に面のサイズはきちんと採寸してもサイズが合わない場合が多いです。合わない面でもだましだまし使っているという人が多いでしょう。
では、デメリットはどうでしょうか?
実店舗のデメリット!やはり価格が問題?
実店舗のデメリットを考えてみました。他にもあるかもしれませんが、次の2点が気になるところ。
- 価格がネット通販より高い
- 断り難い
繰り返しになってしまいますが、やはり実店舗での購入は価格が高くなってしまいます。例えば、大手の剣道具専門店でも、ネットと実店舗では同じ商品でも価格が違います。不思議に思うかもしれませんが、安心を売っているという点でも実店舗の方が高くなっているようです。
そして、良い商品を見るとやっぱり欲しくなりますよね。どんどん良い防具を見せられて・・・
とは言い難い雰囲気になる可能性もあります。それが知り合いの先生だったりすると断り辛いですよね。
では、防具を購入するお店が決まったら、どのような防具を購入すべきかということについて考えてみましょう。
SPONSORED LINK
剣道の防具を選ぶ基準!中高生ならミシン刺しで充分?
購入するお店が決まれば、次は防具選びです。防具の種類としては、大きく分けて次の2種類。
- ミシン刺し(機械刺し)防具
- 手刺し防具
武道具店のカタログや通販サイトを見ていると、『手刺し』と書かれている防具と『ミシン刺し(機械刺し)』と書かれている防具があります。値段も違いますよね。感覚的にわかると思いますが、手刺し防具の方が高級品です。
中高生で手刺しの防具を使用している選手というのは非常に少ないのではないでしょうか。特に最近はミシン刺しでも柔らかい物が主流になって来ていますので、安くて使い易いミシン刺しの防具が好まれます。
ですから、中高生が使うのならミシン刺しの防具で十分ということになります。
その理由としては次の2点でしょう。
- ミシン刺しの方が安い
- 柔らかいミシン刺し防具が増えてきた
では、具体的に手刺しとミシン刺しではどう違うのでしょうか?
手刺しは高級品!中高生には勿体無い?
手刺しは手作業なので手間が掛かりますから、値段が高くなって当然ですが、メリットはそれだけではありません。使用感が違います。やはり手刺しの方が柔らかくて使用感も良いですね。ですから、高段者の先生は手刺しの防具を好まれます。
また、手刺しの中にも1分刺し~2.5分刺し(2分5厘刺し)等と書かれていることに気付かれるでしょう。ミシン刺しの場合は「分」ではなく「mm」で書かれています。3mm~6mmですね。場合によっては8mmなんかもあります。
これは刺し目と言われるもので、簡単に言うと縫い目の幅です。
実は、柔らかさと見た目が違います。
刺し目が細かい程見栄えが良いのですが、逆に刺し目が大きい方が柔らかさや衝撃吸収は良いのです。
ですから、高段者の方には稽古用には刺し目の粗い物を、試合用には刺し目の細かい物を・・・という方が多いと思いますが、中高生で防具を使い分けるというのは珍しいケースでしょう。
ちなみに、手刺し防具の刺し目の「分」という単位は寸の10分の1、厘は100分の1を表します。ですから、1分は約3mmということになります。手刺しの1分とミシン刺しの3mmはほぼ同等ということですね。
ミシン刺しの防具は年々進化している!
では、ミシン刺しの防具は手刺しの防具よりも劣っているのかと言われると、そんなことはありません。私が若い頃のミシン刺し防具と言うと、非常に薄くて硬いイメージがあったのですが、最近の防具ではそのような印象を受けません。
逆に、手刺しの防具に近い使用感を得られると考えます。
生地や縫い方が年々進化し、ミシン刺しの防具なのに手刺しに近い使用感の物が増えてきました。現在私が稽古で使用している面もミシン刺しですが、非常に柔らかくて初めて使った時も動き易かったことを覚えています。
また、中高生と言うと最も稽古量の多い時期ですよね。つまり、防具の破損も多いということです。防具の破損や耐久性ということを考えると、手刺しもミシン刺しも同じです。ですから、高級な手刺し防具を使っているのが非常に勿体無いと感じますよね。
つまり、中高生なら迷わずミシン刺しの防具をおすすめします。
剣道の防具で個性を出すには?
剣道の防具を選ぶのに、やはり個性・好み・お洒落というところも考慮すべきだと考えます。最も個性を表せるのが、胴の色、胴の胸飾り、それと面の顎部分の曙光飾りですね。
セットでの購入になるとそれぞれ選択できない場合がありますが、自分の好みの色合いや飾りを選択すると多少の追い金でできる場合も多いですので、是非購入時に問い合わせしてみてください。
シンプルな飾りを好む人、古風な飾りを好む人、色々です。胴の色も最近は凄く種類が多くて目移りしてしまいますね。携帯電話の着せ替え感覚で胴の色を変えられる商品もあるのでそういうのも面白いかもしれません。
最近の中高生を見ていると、稽古用には黒胴を使用している人が非常に多いように思えます。シンプルな物が好まれる傾向なのでしょうか。私は胴くらいは人と違う色が良いと思うのですが、そういう考えはもう古いのかも・・・
まとめ
中高生用に防具を購入すると考えると、実店舗での購入なら6~10万円の商品になると思います。最近は4mm~5mmのミシン刺し防具を使用している人が多いようです。ネットの通販を見ていてもその辺りの商品が主流のイメージですね。
通販サイトで購入するなら、同等の品質の物でももっと安く購入できると思います。4万円~というところでしょうか。安いから商品が悪いとも思いませんし、アフターメンテナンスということでもすぐに対応はできないにしても、それ程大きな問題はないでしょう。
個性を出すと言う点では、私は赤胴に憧れていたので一番最初に買った胴は赤色の入ったものでした。しかし、やはりカタログとは全然違っていてショックを受けた経験があります。大人になってからは、審査用には黒胴を、稽古用には生地胴を使用しています。
防具は選んでいる時が一番楽しいですね。是非、お好みの防具を購入してください。
【関連記事】
SPONSORED LINK
コメント