まだ私が若かりし頃、先生が怖くて前に出られなかったことがありました。
全然前に出られないのですが、何が悪いのでしょう?
心を鍛える必要がある。
今日は先生の構えがとても怖かったです。
私も含めて、私の周りの剣道愛好家にはメンタルが弱いと指摘されている人が非常に多いようです。稽古の時の実力は他を寄せ付けない程の圧倒的強さなのに、試合になると全然違う動きをしてしまったり。
そんな人はやはり心を鍛えるべきだとの指摘やアドバイスを受ける事になるでしょう。しかし、心を鍛えるって、そんな簡単なことではないですよね。恐らく体を鍛えることよりも難しいのではないかと考えます。
というわけで、今日は
剣道修行で心を鍛えよう!
というテーマを取り上げてみたいと思います。私自身もまだまだなので、イチから勉強し直すつもりで調べてみました。心を鍛える方法なんて存在するのでしょうか?
SPONSORED LINK
不屈の精神こそ心の強さ!
心を鍛えると言うと、真っ先にこちらが思い浮かびました。心で闘う120秒というテレビ番組です。八段審査の様子を伝えた番組でしたが、タイトルでわかるように剣道と心ということを題材にされていますね。
我々のような底辺の剣道愛好家には全く分からない世界ではありますが、その厳しさが良くわかる資料だと思います。
では、剣道に必要な心の強さとは一体何なのでしょうか?具体的に考えてみましょう。
- どのような状況でも集中力を途切れさせない
- どのような状況でも瞬時に対応できる
- どのような状況でも客観的且つ冷静に判断できる
- どのような状況でも己の正義がぶれない
このようなイメージではないでしょうか。上記のことが常にできていれば、剣道の稽古中に相手を恐れることは無くなり、瞬時に判断ができます。結果的に昇段審査や試合などでも良い結果をもたらせることになるでしょう。
では、剣道の稽古ではどのようにして心を鍛えるのでしょうか?どのように説明すれば良いのかと色々調べていた時に見つけたガンジーの言葉が胸に刺さりました。
強さは「肉体的な力」から来るのではない。それは「不屈の意志」から生まれる。
強さとは不屈の意志、即ち倒されても立ち上がろうとする諦めない心なのです。そして、諦めないという心を育てることこそが心を鍛える最も良い方法だと言えます。
では、剣道の稽古で不屈の意志を身に着けるには具体的にはどのような方法が有効でしょう。次の章で見ていきたいと思います。
SPONSORED LINK
忍耐力を身に着ける方法
心を鍛える剣道の稽古と言えば、やはりキツイ稽古でしょう。単調な稽古も辛いですが、やはり体を酷使する稽古ほど辛いものはありません。しかし、剣道は稽古以外にも忍耐力を身に着ける場面が多々ありますよね。
私も幾度となく諦めてきました。(笑)では、剣道において辛いと思われる具体的な例を挙げてみましょう。
- 暑い夏の稽古
- 寒い冬の稽古
- 叩かれると痛い
- 防具が臭い
- 稽古がキツイ
一つ一つ見ていきたいと思います。
夏の暑さ、冬の寒さには耐えられません!
まず、夏場と冬場の稽古は稽古に参加するだけでも忍耐力が身に着くでしょう。私は夏は苦手ではないのですが、中には苦手な方も居られると思います。逆に、私は冬が苦手。寒い日に剣道着に着替えるということ自体が修行の一貫であるのではないでしょうか。
小さなお子さんだと尚更でしょう。寒いのは誰だってイヤです。寒い日に裸足になること自体が日常生活では考えられないことではないでしょうか。しかし、そういうことを一つ一つ乗り越えることで少しずつ心が鍛えられていくものだと思います。
寒稽古や暑中稽古という文化も心を鍛える為の日本独自の行事でしょう。
痛い!臭い!辛い!
剣道は痛いですね。普通に叩かれている時はそれ程痛くはありません。しかし、防具の無いところを叩かれることも非常に多く、大きなアザができることも。
そして、正しい打突部位に竹刀が当たったとしても、痛い打ち方をする人なら最悪です。しかし、基本稽古では避ける訳にもいかず、殆どの人が苦悩を乗り越えていると思われます。
痛いだけではありません。稽古をすればする程、防具は汗を吸いこみ、雑菌が繁殖。そして筆舌に耐えがたい臭いを発する物体と変化します。時にはカビが生えることもありますね。
しかし、その臭さを乗り越えることが必要となります。普通の感覚では乗り越えられないかもしれません。ですから、この臭さを乗り越えることができるということは、剣道を続けていることで心が鍛えられているのです。
キツイ稽古こそが心の修行だ
誰もが辛い稽古メニューと言えば・・・
- 懸り稽古(相懸り)
- 追い込み
- 稽古の最後の素振り
でしょう。他にもあるかもしれません。例えば、100本切り返しなんて大嫌いです。(笑)いつ終わるのかわからないキツイ稽古ほど心が折れそうになることはありません。しかし、逆にそのキツイ稽古を乗り越えられた時こそ心が鍛えられているということになるでしょう。
まとめ
剣道で最も大切なことはコツコツ続けるということです。「継続は力なり」という言葉があるように、心を鍛えることも日々の積み重ねが大事になりますね。
良く、剣道は薄い紙を1枚ずつ積み重ねていく作業だと例えられます。例えばコピー用紙。1枚の髪の厚さは0.1mm未満(0.08mm)です。その薄い紙を1回の稽古で1枚の積み重ね。
1週間や10日間頑張って稽古をしても紙の厚さはまだ1mm未満です。それを100日、200日と積み重ねていき、やがてはコピー用紙1束分となり、更に積み重ねていく。
そんな途方もないような作業が剣道の稽古なのです。ですから、
と思っても、殆ど変化はありません。
では、具体的にどのような場面で心を鍛えることができるでしょうか。もう一度振り返ってみましょう。
- 暑い夏の稽古
- 寒い冬の稽古
- 叩かれると痛い
- 防具が臭い
- 稽古がキツイ
- 懸り稽古(相懸り)
- 追い込み
- 稽古の最後の素振り
そうやって日々の稽古の積み重ねで心が鍛えられるのです。「不動心」「不動智」「平常心」などとよく言われますが、結局は日々の稽古をどれだけ積み重ねて来たかということでしょう。
相手の攻撃に動じないようになるには、沢山打たれて覚えるしかありません。打たれて打たれて、恐れを忘れるくらいになれば自分を捨て無心となることができるでしょう。
稽古を積み重ねることによって、相手の反応を見る心の余裕ができますし、体も反応できるようになります。何よりも、稽古をしてきたことが自分の自信に繋がるのです。
私はまだまだ稽古が足りません。日々の稽古をどれだけ真剣に取り組んでいるかということが問題ですね。
剣道に裏技や近道は存在しないと思います。前に進む方法は努力するしかありません。社会生活も同じ。努力するしかありませんよね。裏技や近道があるかもしれませんが、やはり裏技は将来的には通用しない物となるでしょう。結果としてコツコツ努力してきた事しか実らないのです。
心を鍛えることは社会生活に適応する能力を身に着ける事です。
SPONSORED LINK
コメント
初めまして。富山県で剣道をする娘(高校1年生、中学2年生)の母です。
いつもこちらのサイトを見て参考にさせていただいています。
というのも、わが娘たちは中学校で剣道部に入りました。
右も左もわからない親子でサイトを観たり動画を観たりしながら、日々頑張っています。
高校の娘は中学最後の大会で北信越大会に出場することが出来ました。いつか小学校から剣道をしている子たちに並びたい、超えたいという思いでやっています。
次女は9月に新人戦があります。
これからも剣道中毒さんを読み、娘たちを叱咤激励していきたいとおもいます。
長々と書きましたが、お礼申し上げます。
梅次様
コメントありがとうございます。
北信越大会に出場されたのですね。凄いです。頭で理解できる年齢になると上達も早いのではないかと思います。
なかなか役に立つような記事は書けませんが、少しでも参考にして頂けたら幸いです。