職場の同僚靖子さんから子供の習い事について相談されてしまいました。
習い事の人気ランキングではギリギリ10位以内に入っている武道という項目。もっと見直されてもいいのではないなか?って個人的には思ってしまいますが・・・
私の住んでいる地域って何故か女の子が習い事としてできるスポーツっていうのが極端に少ないようで、バレーボールくらいしかありません。
でも、靖子さんところの娘さんは基本的に運動音痴なのでバレーボールには拒否反応を示したようです。
というわけで、その週の稽古に娘さんを連れて見学に来られました。さて、靖子さんの娘さんは習い事として剣道を選んでくれるのでしょうか・・・
子供の習い事としてスポーツは人気ですが、女の子のできるスポーツが無いと悩んでいるお母さん必見です。剣道を少しだけさせてみたくなるかもしれませんよ。
注)今日だけ武道ではなくスポーツという表記を用いますことをご了承ください。
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人気のある習い事の共通点
子供の習い事として人気ランキングの1位~3位は下の通りです。
- 水泳
- ピアノ
- 英会話
うちの娘にもピアノと英会話を習わせていましたが、特別凄いというわけではありません。水泳も全く泳げないというのも困るので短期講座に通わせていた時期がありました。
どれもいいですね。では、どうして水泳とピアノが特に人気なのでしょうか?
水泳が人気の理由は、やはり体力作りでしょう。水泳を始めてから体が丈夫になったなんてことはよく耳にしますよね。全身運動で体を動かすことはとても良いことだと思います。
女の子の習い事として最も人気のあるピアノは指を使うから脳への刺激になって頭が良くなると言われているようです。それと、先を読むということでこれも脳の刺激になるそうです。
では、剣道はどうでしょうか?
実は、剣道も全身運動なので、体力作りにはとってもオススメなんですね。そして、それだけではありません。剣道は日本の文化なので、紐を結ぶという動作が非常に多いのです。つまり、紐を結ぶ時には指を動かし、脳への刺激になります。
そう思うと、剣道って水泳とピアノの良い所を併せ持ってるとは考えられませんか?ですから、私は子供のスポーツの習い事のとして剣道を強く勧めます。
私が子供の習い事として剣道をオススメする理由は上記の2点だけではなく、他にもあります。ちょっとまとめてみましょう。
- 全身運動で体力が付く
- 紐を結ぶので脳への刺激になる
- 声を出すのでストレス発散できる
- 集中力が身に付く
- 礼儀正しくなる
- 姿勢が良くなる
- 死ぬまで続けられる
では、一つずつ見ていきたいと思います。
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全身運動で体力が付く
剣道は全身運動です。スポーツ全般に全身運動の要素はあるかもしれませんが、その中でも特に全身を動かす必要があると思います。
剣道で最も重要なのが足さばき、つまり下半身なのです。足さばきが上手くなければいくら良いタイミングで竹刀を振っても意味がありません。
そして、竹刀を振る時には上半身全体の筋肉を使うことになります。腕だけではなく、肩の筋肉や背筋も使わなければ良い打突はできません。
更に、剣道では気迫のこもった打ちを出す為に、大きな声を出す必要があります。大きな声を出そうとすると、腹筋を使いますね。
つまり、剣道は常に全身の筋肉を使用するスポーツなのです。子供の習い事として水泳を選ぶ理由の一つである体力作り、実は体力作りは剣道でも十分可能だったのです。
そして、体力的に男の子には敵わないというイメージも強いかもしれませんが、実はそうではなく、女の子でも男の子に勝つことができるのも一つの魅力ですね。
紐を結ぶので脳への刺激になる
剣道をしていると、紐を結ぶ文化の色濃く根付いたスポーツだという事に気が付きます。一度の稽古でどれだけの紐を結ぶかということを考えてみました。
- 剣道着・・・2か所
- 袴・・・2か所
- 垂れ・・・1か所
- 胴・・・3ヶ所
- 面・・・1か所
単純に9か所の紐を結ぶことになります。しかし、それだけではありません。稽古中に休憩があると、面紐を解いてまた結ぶという作業が必要となります。
更に、途中で胴紐が解ける子供も多く、その度に紐を結ぶことになりますし、面を着ける前には手拭いを頭に巻く作業も必要になります。
ですから、一度の稽古で紐を結ぶ作業と解く作業が少なくとも20回はあるでしょう。ピアノの指の動かし方とは比較にならないかもしれませんが、指先の器用さは養われるでしょう。
昨今は紐を結べないお子さんも増えてきているようですし、正しい紐の結び方を学ぶということも大切ではないかと思いませんか?
声を出すのでストレス発散できる
剣道は声を出します。何故そんなに声を出すのかというと、
- 自分を鼓舞する為
- 相手への威嚇
- 気迫を出す為
というところなのですが、やはり気迫というものを表すのは難しく、声で表現するしかありません。ですから、できる限り大きな声を出す必要があります。
中には大きな声を出すのが恥ずかしいという子供も居られますが、慣れれば徐々に出せるようになるものです。声を出すということも一つの技術なので、練習する必要があるのです。
そして、大きな声を出すということは、心の中がスッキリするものなのです。カラオケで歌を唄ったあとは清々しい気持ちになるのと同じですね。
つまり、剣道で大きな声を出すことでストレスの発散ができます。日頃、あまり大きな声を出す機会というのはないと思いますが、こういう場に居ることで遠慮なく大きな声を出すことができるのです。
現代人はストレス社会の中で闘っています。それは大人だけではなく、子供だって色々なストレスを抱え込んでしまうことでしょう。そのストレスを発散させることができれば、真っ直ぐに育つような気がしませんか?
集中力が身に付く
剣道は集中力が身に付きます。今まで色々な子供達を指導してきて、集中力の無い子供というのはすぐにわかるようになりました。でも、そんな子供でも剣道を続けていく内に少しずつ集中力が持続するようになってくるものです。
はっきりとしたことはわからないのですが、面を着けると周りの音が聞こえ難くなることが大きな要因ではないかと考えます。競走馬が目隠しをされるのと同じ理論ですね。(笑)
また、きちんと指導者の話を聞かないと危険を伴うということもあります。防具をつけて、安全な竹刀での競技だから安心と思っていたら大間違い。ちょっとしたことで大きな事故に繋がる可能性を秘めています。
そんな中できちっと言われたことをする。それだけでも集中力はどんどん高まっていくのではないでしょうか。
集中力が身に付くとどうなるか、考えてみてください。学校でも先生の言いたいことがすぐにわかるようになりますよね。そして、自ら率先して行動するようになります。
勿論、学力も向上するに違いありません。(多分・・・)
礼儀正しくなる
剣道は礼に始まり礼に終わると言われます。実際にその通りなのです。
以前、小学校の校長先生が驚いておられました。
そうなんです。知らない方は驚くかもしれませんが、稽古場に入る時、出る時は必ず礼をすることになっています。
それだけではありません。人の前を通る時には、
と、元気に言ってから通ります。
当然と言えば当然のことなのですが、周りにそんなことを言ってる子供は居ますか?見たことがありませんよね。
スポーツの習い事として女の子に剣道を習わせるのは礼儀作法という面でもとっても良いことだと思っています。他のスポーツでここまで礼儀作法にうるさく言う競技はないでしょう。
姿勢が良くなる
学生時代に普通に歩いていると、クラスの女子に
って褒められたことを今でもよく覚えています。中学の頃の先生に厳しく言われたのは、
ということでした。剣道は正しい姿勢をしなければ試合でも勝てません。一言で表すとすれば凛とした雰囲気ですね。
残念ながら、剣道で椅子に座ることがないので、授業中の姿勢まではよくなりませんでしたが、立っている姿勢、歩いている姿勢、それから正座している時の姿勢には自信があります。
子供の習い事に何を求めるのかという部分は人それぞれかもしれません。その中に、少しでも姿勢が良くなればいいという思いがあるのなら、剣道を選択肢の中に入れてみても良いのではないでしょうか。
死ぬまで続けられる
生涯剣道という言葉があります。実は先日、シルバー剣道大会に審判員として参加してきたのですが、80歳を超えても現役という選手が何名か居られたので驚きました。
他のスポーツを考えてみても、なかなか長く続けられるスポーツというのはありませんよね。小学生の間だけ何かの習い事をするというのも一つの考えだと思います。
特に女の子の場合、結婚や子育てということも考えると一つのスポーツをずっと続けるというのは難しいことですよね。でも、剣道ならそれが可能なのです。
中学に入学して部活動で剣道をする。そのまま高校、大学でも続けることができますし、勿論社会人になっても剣道は続けることができるのです。
子供を産んだら子供と一緒に再開されるお母さんもとても多いですし、ずっと続けられるという点では女の子の習い事としてかなり良いのではないでしょうか。
まとめ
子供の習い事に何かスポーツをさせようと考えている職場の同僚の靖子さんは女の子のできるスポーツを探していました。そこで、私が剣道を強く勧めたわけですが・・・
その後、娘さんは剣道の稽古を見学し、同じ歳くらいの女の子が沢山参加していることで安心したようでした。そして、正式に入団することになりました。
そんな剣道を子供の習い事としてお勧めする理由をもう一度おさらいしておきましょう。
- 全身運動で体力が付く
- 紐を結ぶので脳への刺激になる
- 声を出すのでストレス発散できる
- 集中力が身に付く
- 礼儀正しくなる
- 姿勢が良くなる
- 死ぬまで続けられる
しかし、剣道というのは少し特殊ですよね。そう考えると、気になるのが道具に必要な費用や親の負担という部分です。
確かに道具を一式揃えると、子供とは言防具だけで3万円程度は必要でしょう。私の所属している団では古くからある防具を貸し与えることも可能ですが、最近は購入する子供が多いようです。
でも、剣道を始めたからと言って、最初から防具が必要にはならないので、最初は竹刀だけ、その後は剣道着だけという風に徐々に揃えていくのも一つの方法ですね。
また、親への負担という点は所属する団体の方針に大きく左右されますので一概には言えません。うちの団は殆ど親への負担は無いように思っていますが、他の団ではほぼ毎週対外試合に出ていたりするので大変そうです。
そう言う部分では習い事を始める前に十分リサーチすることが必要だと思います。
子供の習い事と言うと、殆どの場合が小学生の間だけというイメージかと思います。うちの娘もピアノ教室は今年いっぱいで辞めるつもりをしています。
でも、剣道は中学でも高校でもずっと続けるつもりだそうです。勿論社会人になってもずっと続けることができるので、私としても生涯剣道を目指して欲しいです。
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