とある休日の午前中、自宅でまったりと過ごしていた時のことです。携帯電話に着信があり、出てみると・・・
何かあるんですか?
し、審判ですか・・・
うち、スポーツ少年団に加盟してないんですけど。
わかりました。
予定を空けておきます。
ということで、スポーツ少年団の剣道大会に審判員として参加することが決まってしまいました。八段の先生に直接依頼されたら断れないですよね。
実はうちの剣道少年団は数年前にスポーツ少年団の加盟をしないことになり、現在もスポーツ少年団への加盟はしていません。ですから、スポーツ少年団がどのような団体なのか、そして、その大会もどのような大会なのか深く知らずに引き受けてしまったのです。
しかし、どうやら全国大会に繋がる大会だということがわかりました。全国大会・・・良い響きですね。でも、ただの憧れで終わるのは勿体無い。ということで、ちょっと詳しく調べてみました。
というわけで、今日は
『どうすれば剣道競技でスポーツ少年団の全国大会に出場できるの?』
というテーマでお送りしたいと思います。決して『強くなる方法』とか『試合に勝つ方法』とかそういう話ではありませんのでお間違いなきよう・・・
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全国スポーツ少年団剣道交流大会とは?
全国スポーツ少年団剣道交流大会は毎年3月末に開催されている大会です。毎年、開催地が変わる大会ですが、今年度は鹿児島県であるようです。
ちなみに、近年の開催地と開催日はこのようになっています。
- 平成24年3月25日・・・山梨
- 平成25年3月25日・・・佐賀
- 平成26年3月28日・・・石川
- 平成27年3月27日・・・埼玉
- 平成28年3月26日・・・鹿児島
そして、スポーツ少年団の全国大会がどのような大会なのかわかるような動画を発見したのでご覧ください。こちらは、剣道競技の和歌山県チームのスライドショーですが、少し見るだけでも、大会の様子がよくわかります。
こんな大会に出場してみたいですね。でも、勿論誰もが出場できるわけではありません。うちのようなスポーツ少年団に加盟していない団体が全国大会に出場するには、いくつかの手順を踏まなければなりません。
- スポーツ少年団に加盟する
- 県予選に出場する
- 県予選で優勝する
最も難しいのは、言うまでも無く3番目の県予選で優勝することですよね。しかし、それまでに手順を踏まなければいけない項目があるので、一つずつ見ていきましょう。
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スポーツ少年団に加盟する
全国スポーツ少年団剣道交流大会に出場するには、スポーツ少年団に加盟していなければなりませんが・・・
という素朴な疑問を抱いてしまいました。
実は、スポーツ少年団は日本体育協会という公益法人が1963年に青少年育成を目指して設立した公的団体なのです。そして、基本的に下記条件さえクリアしていれば自分で作った団体でも加盟(登録)することが可能なのです。
- 小学生以上の団員10名以上
- 20歳以上の成人2名以上
そして、登録には少しだけお金が掛かります。
- 団員・・・300円
- 指導者・・・700円
また、新規登録団時に登録時団旗代として1,080円が必要となります。
実は、昨日がその県予選だったのですが、開会式の時には各団が団旗とプラカードを持って入場、そして団旗を持った各団の主将が集まって選手宣誓が行われました。
スポーツ少年団自体をあまり知らない私から見てみると、『ちょっと大きな大会』っていう感じがして感動です。下の写真は開会式のリハーサル風景。団旗を持っているのがわかると思います。
さて、上記の条件を満たしてスポーツ少年団に加盟できたとして、スポーツ少年団剣道交流大会の県予選には簡単に出場できるのでしょうか?
スポーツ少年団剣道交流大会の県予選に出場しよう!!
スポーツ少年団剣道交流大会の大会要項を見ると、全国大会(小学生の団体戦と中学生男女の個人戦)予選を兼ね、団体試合優勝チーム並びに個人試合中学生男子・女子優勝者は、全国大会出場の権利と義務を有すると書かれていました。
しかし、意外と難しいのが、団体戦のオーダーです。
全国大会要項規定では先鋒は小学4年生のみ。しかも、学年の変更は認めないそうです。つまり、小学4年生の子が居ない団体は先鋒が居ないということになります。
更に、次鋒から大将は、小学5年生・6年生の計4名とし、該当者がいない場合に限り小学4年生の者が出場しても良いが、男女の変更は認めないという事です。しかも、男女の指定があり、次鋒と副将は女子、中堅と大将は男子と決められています。
つまり、まとめるとこうなります。
- 先鋒・・・4年生
- 次鋒・・・5・6年生女子
- 中堅・・・5・6年生男子
- 副将・・・5・6年生女子
- 大将・・・5・6年生男子
しかも、『監督については有資格指導者であること』と書かれています。
調べてみると、必要な資格は日本スポーツ少年団認定員という資格でした。どうやら、平成28年度からは各団体に日本スポーツ少年団認定員が2名以上居なければスポーツ少年団に加盟することができなくなったようです。
わからないことだらけです。
ということになりますよね。では、日本スポーツ少年団認定員とはどういう資格なのか見ていきましょう。
日本スポーツ少年団認定員とは
公益財団法人日本体育協会のHPを見てみると、
と書かれていました。その為の資格が日本スポーツ少年団認定員ということになるようです。
では、日本スポーツ少年団認定員になるには、どうすれば良いのでしょうか?
スポーツ少年団認定員になるには、講習会を受け、資格認定を受けなければなりません。講習会は各都道府県のスポーツ少年団で年間に4回ほど開催されていますが、意外とハードです。
スポーツリーダー養成講習会兼スポーツ少年団認定員養成講習会は集合講習が14時間、自宅学習21時間が必須となっているので、合計35時間も勉強しなければならないのです。それを終了することで、ようやく都道府県スポーツ少年団による認定が受けられるというもの。
当然、講習は無料ではありません。参加料として3,000円、教材費として1,080円の合計4,080円が必要となります。意外と大変ですね。
まとめ
スポーツ少年団に加盟していない団体が全国大会に出場する為には色々な手順を踏んでいかなければならないということがわかりました。はっきり言うと・・・
ということになりますよね。一度スポーツ少年団に加盟してしまえばそれ程大したことではないのかもしれませんが、スポーツ少年団に加盟されている団体の指導者を尊敬の眼差しで見てしまいますね。
指導者と言っても、殆どの方はボランティアだと思うので本当に凄いです。
では、もう一度記事をおさらいしておきましょう。
まず、全国大会に出場するには、
- スポーツ少年団に加盟する
- 県予選に出場する
- 県予選で優勝する
という手順が必要となります。そして、最も大変なのがスポーツ少年団に加盟するという部分だということがわかりました。
スポーツ少年団への加盟条件は下のようになっています。
- 小学生以上の団員10名以上
- 20歳以上の成人2名以上
上記の条件さえクリアすれば加盟はできるのですが、更に必要な事項がありました。それは、指導員2名は日本スポーツ少年団認定員の資格を有する者であるということです。
この資格認定には講習会に参加し、14時間の講習と21時間の自宅学習が必要なのです。勿論、講習会に参加するには費用も必要ですし、参加する日の予定を空ける必要もあります。
そして、全国大会に出場するには監督が日本スポーツ少年団認定員の資格を持っていなければならないのです。
かなり大変だと思いますせんか?指導者が・・・
しかし、それだけの参入障壁を乗り越えてでもスポーツ少年団剣道交流大会に参加する価値があるということだと考えます。
スポーツ少年団剣道交流大会で全国を目指す!!
これを一つの目標として設定するのも良いですよね。うちの団はまだまだそこまで辿り着けそうにありませんが・・・
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コメント
動画を紹介していただきありがとうございます!^^ 本当に県予選は大変です^^; この時は、予選前日に足にケガしてしまい(-_-;)大ピンチのまま予選に出場。 しかしそれがチームの一致団結につながったようで、まさかの優勝することができた、思い出深い大会です。
↑
足にケガ・・・大将の子が足に重度の捻挫をしてしまいほとんど動かせない状態でしたが精神力で守りり切ってくれました。
太田さん
コメントありがとうございます。
勝手に動画を使用してしまい申し訳ありません。
怪我を押しての出場、凄い精神力ですね。それで優勝されるとは本当に凄いです。