剣道中毒

剣道中毒患者の為の処方箋あります

*

剣道の試合で勝てない小学生!どうすれば勝てるの?

先日の市民剣道大会の時の出来事です。

ユウ君の試合見られませんでしたけど、どうでした?

ユウ母
あっさり負けました。
あの子、全然試合で勝てないんですけど、どうしたら勝てるようになります?

う~~ん・・・
稽古、稽古、稽古。
稽古あるのみ!!

ユウ母
やっぱりそれしかありませんよね・・・

ユウ君は元気だけが取り柄のちょっと不器用な小学生の男の子です。不器用なので、なかなか単純な動作も指示したようにはできません。(笑)

そんな小学生のユウ君も、5年生になり、

ユウ
来年は絶対に優勝する!

なんて強気な発言をしているようですが、なかなか難しいですね。

勿論、剣道というのは試合に勝つことを目的としていませんし、うちの少年団の指導方針で試合に重きを置いていません。とは言え、子供はやっぱり試合で勝ちたいんですよね。
 
というわけで、今日は剣道の試合で勝ちたいのに勝てない小学生ユウ君に焦点を当てて、少しでも試合に勝てるようになる方法について模索してみようと思います。
 

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小学生の剣道はスピードではない!

私が若い頃、剣道はスピードが命だと思っていました。スピードが速い方が試合にも勝てると。現に、私の娘は小学校の低学年の時はスピードだけで試合に勝っていました。

しかし、小学校の高学年になってくると、他の子供達もある程度のスピードがついてくるということもあり、スピードだけでは勝てなくなってきました。

かく言う私も学生時代にはもっと速く・・・という思いだけで、ただ我武者羅に稽古をしていた気がします。

しかし、今になって思うのは、下の2点です。

  • スピードには限界がある
  • 打つべき機会を知るべき

 
勿論、スピードは剣道に必要な要素ではありますが、それだけでは試合に勝つことができないということです。しかし、それ以上に重要なことがあるということですね。

2

学生時代には考えたことがありませんでしたが、実はもっと早い段階で気付けたなら、もっともっと剣道の試合運びが有利にできたのではないかと思います。ですから、試合に勝てないと悩んでいる小学生も打つべき機会のことを知って貰いたいと思います。
 
では、剣道の試合運びを有利にする為に打突の機会について考えてみましょう。
 

打突の機会を知れば試合は有利!

打突の機会とはどんな時なのでしょうか?まずは次の動画をご覧ください。

開始早々、赤の出小手が決まります。そして、2分57秒で白の逆胴が決まります。良くわからなかったので、右下の歯車マークを押して再生速度を0.25に設定して見てみました。(笑)

どうだったでしょうか?正に打突の機会、打つべき機会に打っているというのがよくわかると思います。

剣道の基本稽古というのはどこの道場でも同じようなものだと思います。でも、それだけを一生懸命に練習していても打つべき機会というのは学べません。例えば、小学生の基本稽古というと、恐らく下のようなメニューでしょう。

一般的な基本稽古
  • 切り返し
  • 面打ち
  • 小手打ち
  • 胴打ち
  • 連続技
  • 引き技

 
多少の違いはあっても、概ね上記の通りではないかと思います。そして、基本稽古の後は応じ技の稽古もするでしょう。うちの団の場合はレベルが低くてなかなかそこまで辿り着かないのですが・・・

小手面

そして、その中の最も基本と思われる面打ちを考えてみましょう。基本の面打ちを練習して、凄く綺麗に面打ちができるようになったとしましょう。さて、試合でその面打ちを決めることができるでしょうか?

いくら綺麗な面打ちが打てるようになったとしても、何も考えずに打てば避けられるだけですよね。凄いスピードの面打ちなら避けられる前に当たるかもしれませんが、普通は避けられると思います。もしくは、相手が構えたままで打てないか・・・

つまり、いくら綺麗な面打ちが打てるようになったと言っても、打つべき機会に打たなければ意味がありません。そして、小学生に解り易く伝えるなら、

  • 技の起こり(打とうとするところ)
  • 避けたところ

 
という2つのポイントさえ抑えれば試合で勝つ確率は格段に上がるでしょう。そのポイントを踏まえて、もう一度上の動画を見てみると良くわかると思います。

一本目の出小手は相手が面を打とうとする瞬間、面打ちの起こりを打っていますね。そして、二本目の逆胴は面を打たれると思って面を避けようとしたところに隙のできた逆胴を打っています。お見事。
 
つまり、こうした機会を試合に勝てない子供達にも教えるべきなのですね。しかし、うちの少年団では私以外にこういう部分を教える指導者は居ません。だから、ゆう君はいつまで経っても試合では勝てないでしょう。稽古して稽古して、自分でそのタイミングを掴むまでは勝てないかもしれませんね。

もっと近道を教えてあげるべきだと思いませんか?
 

まとめ

今日は、剣道の試合で全然勝てないユウ君がどうして試合に勝てないのかということを考えてみましたが、如何でしたか?もう一度おさらいしてみたいと思います。

まず、ユウ君がどうして剣道の試合で勝てないのかと言うと、打つべき機会がわかっていないからなのです。それもそのはず、打つべき機会を教えていないので、わかるはずがありません。

つまり、ユウ君はただ闇雲に基本稽古で教わった打ち方で面や小手を打とうとするだけなのです。いくら気迫を込めて試合に臨んだとしても、これではなかなか有効打突にはなりません。
小手打ち
試合運びを有利に行い、有効打突を奪うには打つべき機会を作り出して打突をすることが必要となってきます。しかし、打つべき機会と小学生に言ってもなかなか理解して貰えないかもしれません。そういう場合は下の2つのポイントに着目しましょう。

  • 技の起こり(打とうとするところ)
  • 避けたところ

 
このポイントを知っていれば、今まで勝てなかった試合も少しは勝てるようになるかもしれません。
しかし、それも難しいという場合には、まずは払い技やすり上げ技を教えて、相手の中心をこじ開けてでも打つようなことも教えると良いでしょう。

払い技やすり上げ技も子供達には意外と難しいので、ちょっと不器用なユウ君が身に付けるには時間が掛かるかもしれませんけど。(笑)

しかし、試合に勝ちたいならやはり稽古あるのみでしょう。

一に稽古、二に稽古・・・

ユウ君、週に1回の稽古で試合に勝ちたいというのはちょっと虫が良過ぎるというやつですよね。

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 - 試合関係

Comment

  1. 由衣 より:

    初めまして、毎回熟読させて頂いています。

    娘が年中から始め、4年ほど頑張っています。

    娘は引き面が好きなので、鍔迫り合い引き面、決まらなければ面を打ち、鍔迫り合いに持ち込み引き面を打つを続けています。
    反撃をされたくないからと娘が考えたらしいのですが、ワンパターンになりがちで見切られ打たれ負けて泣きます。
    他も打ちにいけばとアドバイスをしますが、胴は隙が出来て面が打たれるから出来ないと泣き、小手は入らないから出来ないと泣きます。
    私では、ダメだと思い娘が尊敬している上級生にアドバイスを頼みましたが、娘の返答は同じでした。
    稽古をやってないかと言われたら週に2回、出稽古にも参加出来る限りは参加して、稽古がない日は素振りを忘れずにやっています。

    負けて泣くことはいい事だと、先生方はいいますが、負けて泣いて学べば確かにいい事です。
    ただ、娘の場合は学ばず泣いてばかりです。

    もうすぐ、剣士会の部内戦です。
    休ませようかとも思いましたが、娘が出ると言うので参加にしましたが今から憂鬱です。
    負ける度に、引き面以外も打つようにアドバイスをすればいいのでしょうか?
    それとも、先生方にアドバイスを頂きに行かせた方がいいのでしょうか?
    毎回泣くので私が限界です。

    • 野川 より:

      由衣さん
      コメントありがとうございます。
      うちの娘も4歳から剣道を始めました。そして、ある時期からなかなか親のアドバイスを素直に聞き入れなくなりました。難しいです。

      さて、引き面から面のワンパターンは良くありますね。胴や小手が駄目でも、最終的に面で決める為に打つのが良いと思いますが、意地になってしまっている場合は難しいですね。また、下がったところというのは相手からすればチャンスなので、引き面が決まらなかった場合は打たれる可能性も高いのではないでしょうか。

      最も良いのは、やはり近くで見て頂いている先生にアドバイスを頂くことだと思います。自宅で素振りをするくらいの熱心さがあるので、何か切っ掛けがあれば凄く変わると思います。

  2. レディ より:

    はじめまして、いつも剣道中毒を熟読しています。ありがとうございます。
    試合に勝てない小学生の項も何度も見返しています。
    さて、私の息子も試合に勝てない小学生です。今小学2年生ですが先日の錬成会でも、全敗しました、
    はじめの号令とともに面を打ちに行き、出鼻コテ、合い面で打ち負けるの連続で、あっという間に試合が終わります。

    文中にあるように、道場の稽古では、素振りで真っ直ぐ打てていると褒められることも多く、素振りなども熱心に取り組みます。
    しかし、試合では勝てません。

    試合運びについて何か良いアドバイスをおねがします。

    • 野川 より:

      レディさん、コメントありがとうございます。
      自分の書いた記事を読み直してみましたが、確かにわからないですね。間違ったことを書いているわけではありませんが、低学年のお子様となると、尚更わからないかもしれません。

      打つべき機会を知ることが一番だと思いますが、それは頭で理解しても意味がありません。稽古の中で経験して確率を高めていくことが重要だと思います。とは言え、それすら難しいと仰るかもしれません。

      特に低学年の試合となると、面主体の打ち合いが多いのではないでしょうか。相手が面を打ってくるとわかれば、それに合わせて小手や胴、またはタイミングを合わせた面を打てば勝てるかもしれません。逆にそうされて負けてしまうのかもしれませんね。

      実際に息子さんの剣道を見たことがありませんので、ここからは憶測になります。

      もし、息子さんが技を出す瞬間が相手にバレているのなら、改善する必要があるでしょう。具体的には、打つ前に何らかの動作をする癖ですね。低学年の子供達に多く見られるのが、振りかぶりと同時に左足を引き付ける動作です。その場合、打とうとするのがわかるので、その瞬間に打たれることが多いと思われます。

      会ったことも無い人にアドバイスするのは難しいですが、真っ直ぐ打てているのなら、すぐに勝てるようになるのではないでしょうか?まだ2年生ですよね。勝っている子もたまたま勝っているだけかもしれませんし、何とも言えません。動画など見せて頂けると有り難いですが。

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