練習試合で4年生のNちゃんが反則を取られました。
中結が曲がってて気になって。
反則って知らんかった~。
スマン!!
そうなんですよね。良く考えたら、剣道のルールはある程度教えているつもりなのですが、反則については詳しく教えていなかったのです。
剣道の試合審判規則についてはこちらの記事にも書いています。
しかし、よく考えてみれば反則について教えるのを忘れていました。
今日は剣道の試合における反則(禁止行為)について勉強しましょう!!
剣道のルールで何が難しいって言われたら、反則ですよね。分り易い反則もあるのですが、種類が意外と多いのです。そして、非常に判断が難しい反則もあります。非常に難しいのですが、この記事を読んで「こんな反則があるのか・・・」ということを覚えるようにしましょう。
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反則(禁止行為)の種類
剣道のルールは『剣道試合・審判規則』および『剣道試合・審判細則』というものに全て書かれています。
この時点で既にややこしいですよね。一箇所にまとめてくれたらいいのに!って思ってしまいます。しかも、項目が沢山あるんですよ。こんなの覚えられない・・・って思いますが、剣道をする上でルールを守ることは基本ですから覚えなきゃダメですよ。
全部細かく書ききれないので、まとめてみます。(笑)
- 薬物の使用をする
- 非礼な言動をする
- 不正用具を使用する
- 相手に足を掛ける・足を払う
- 場外に出る
- 不当な押し出し
- 自分の竹刀を落す
- 不当な中止要請
- 相手に手をかける
- 相手の竹刀を握る
- 自分の竹刀の刃部を握る
- 相手の竹刀を抱える
- 不当な鍔迫り合い
- 倒れた時にうつ伏せになる
- 時間の空費
この中で分かりにくい項目だけ見ていきましょう。
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剣道で大切なことは相手を敬うということ
剣道で最も大切なことは、礼儀作法です。そして、相手を敬うという気持ちですね。そう考えると、自ずと反則の意味が解ってくると思います。
4.相手に足を掛ける・足を払う
という二つの項目は明らかに相手を敬うという心が欠如していますよね。ちなみに、非礼な言動は相手に対しては勿論ダメですが、審判員に対しての非礼な言動も反則となります。
ですから、判定が不服であっても非礼な言動をするようなことはしないようにしてくださいね。
それから、
「一本取った後にガッツポーズをしたら取り消しになる」
という話は有名なのでご存知だと思います。下の動画をご覧ください。
一本取り消しとありますが、現在の試合規則では一本取り消しではなく、負けとなるのではないかと考えます。恐らくこの時よりも規則が厳しくなっているのではないでしょうか。
倒れた時にうつ伏せになってはいけない?
自分が試合中に倒れた、またはこけたとしますよね。その時にあなたはどうしますか?
最初からうつ伏せの状態で倒れたのなら問題ないのですが、そうでない場合は相手の攻撃に対応しなければならないのです。相手の攻撃に対応することなくうつ伏せになると反則となります。
ちなみに、倒れた相手に対して、倒れていない人が一太刀打つ時間を待って審判は止めをかけます。つまり、倒れた相手に対し、一本は攻撃を仕掛けても良いのです。
逆に、危険な場合を除き、倒れてすぐに止めを掛けようとする審判員が居たら、審判法をあまり知らない人だと思ってください。
場外反則
場外反則は下記の3通りがあります。
良く勘違いされますが、完全に足が場外に出ていない状態は反則になりません。つまり、親指の端が白線に掛かっている状態はまだセーフなのです。非常に細かいですが。
そして、滅多に見ない行為ですが、倒れかけて竹刀を場外に付いて体を支えた場合も場外反則となります。こちらは体が出ていなくても反則です。
非常に難しいですね。
反則に対する罰則
剣道の試合中に反則をした場合には罰則が科せられます。罰則の種類は以下の通りです。
ただし、2.の場合において同時反則によって両者が負けになる場合は相殺し、反則としてカウントされません。
相手に2本を与えて負けとなる場合は、以下の3つの反則です。
その他の反則に関しては反則2回で相手に一本が与えられます。
まとめ
剣道のルールの中でも非常に難しい反則(禁止行為)について見ていきましたが、わかって頂けたでしょうか?よくある反則としては、Nちゃんが犯した「竹刀を握る」という行為や場外の反則ですね。
鍔迫り合いに関しては判断が非常に難しく、最近は危険な状態だと審判員が判断した場合には「止め」を掛けると思います。また、膠着状態であると判断した場合には「別れ」を宣告する場合もあります。
それだけではなく、近年の警察剣道ルールを受け、高体連でも鍔迫り合いに関しては非常に厳しくなってきていますね。
また、反則によって勝敗が決まるような試合をなるべく無くそうという考えもあり、反則は極力取らないという考えもあるようです。例えば、場外になりそうな場所での鍔迫り合いなどは危険と判断されることもありますね。
また、試合審判規則は時々変更があるので、講習会で勉強しなければなりません。私もなるべく講習会には参加しようとしていますが・・・
試合は稽古の如く、稽古は試合の如く
と言いますが、稽古も試合も同じような気持ちで臨みましょう。そうすればそんなに簡単に反則行為もしなくなりますかね?常日頃から下がらない、竹刀を落さないように気を付けましょう。
と、自分に言い聞かせてます。(笑)
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コメント
試合で、私は大将だったので座って先鋒を応援していました。自分のチームの先鋒が終わり次鋒に変わる時に先鋒の人に頑張ったね!おつかれ!という意味を込めて私は、先鋒のこに向かって(自分のチーム)ガッツポーズをしたのですが、武道としてはあまり良く無い行為ですか?
ポテトさん
試合中にガッツポーズは取り消しとなると思いますが、試合が終わってからのガッツポーズについては取り消し不可能ではないかと考えます。
つまり、試合が終わってから「おつかれ!」という感じはOKだと思いますが、やはり武道として考えた場合はしない方がよいでしょうね。試合場を出る時に拳を突き合わせるようなことも禁止と言われることもありますが、同じようなことではないかと考えます。
剣道で「後ろからの攻撃」は反則になるんですか?
長年気になっております。
チャンバラでの「真剣ので斬り合い」なら、後ろから斬りつけることはよくあるんですが。
えびすこさん
コメントありがとうございます。
後ろからの攻撃ですね。
基本的に武士は背中からは攻撃しないものと思っていますが・・・
剣道の打突部位は前にしかないので、後ろから打つということは故意に打突部以外を打っていることになるので反則ではないかと思います。
面は額部分ですし、小手を後ろから攻撃することも無理ですよね。
胴に関しても後ろから打突部を打つことは難しいと思います。
しかしながら、上記の禁止行為には明確に書かれていませんね。というわけで、はっきりとはわからないので、今度の講習会の時に質問してみたいと思います。