少し前の話になりますが、他府県からも多くのチームが参加する大きな剣道の試合に参加させて頂きました。娘は第一試合ということで、開会式の時からずっと緊張していたようです。
正面に礼とかあるやん。
緊張しない方法教えて。
という感じで私は別コートの審判員(しかも第一試合の)に当たっていたのでその後のことはわかりませんが、後からビデオを見てみると、試合中も緊張がほぐれなかったようでいつもと動きが違いました。
何年か前に、緊張についての講演会の資料を頂いたことがあったので、もう一度見直してみようかと考えていますが・・・
というのが正直な感想。ですから、今日は
剣道の試合で緊張しない方法
について書いてみたいと思います。
実は私は極度のあがり症。今でも市民剣道大会レベルの試合ですら緊張します。娘もその遺伝子を受け継いでいるのかもしれないと考えると、ちょっと不憫に思います。
というわけで、少しでも緊張を緩和できる方法がないかと必死に調べてみましたので、是非読んでみてください。
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緊張は決して悪いものではない!
人は緊張するとどうなるのでしょうか?
- 筋肉が硬くなる
- 呼吸が早くなる
- 消化活動を停止させる
- 血管収縮・血圧上昇
これは、アドレナリン(ノルアドレナリン)というホルモンが出て交感神経を興奮させる為に起こる症状です。うちの娘はよく、
と言っていますが、これと同じことだったのですね。
緊張状態にあるからこそ、怪我をしても気付かない。もし怪我をして流血することがあっても、血管収縮によって流れ出る血液の量を少なくするという防衛本能だったのです。
つまり、剣道の試合における緊張というのは、敵と対峙する時の臨戦態勢ということになります。
そして、この時に分泌されるアドレナリンって何?っていう話ですよね。実はアドレナリンというのは体の中で生成される化学物質の一つで神経伝達物質です。そして、アドレナリンは下のような条件の時に分泌されます。
- 不安や危険を感じた時
- ストレスを感じた時
- 怒っている時
- 悲しい時
- 運動をしている時 など
つまり、剣道をしている時はアドレナリンが出ているので、ある程度の緊張状態ですよね。緊張し過ぎというのは良くないのですが、実はある程度の緊張状態は良い結果をもたらすのだそうです。
こちらの動画をご覧ください。緊張することが良いことだということが良くわかります。(最後の方はどうでも良いのですが。)
動画の中でヤーキース・ドットソンの法則という言葉が出てきましたね。ヤーキース・ドットソンの研究によると、適度な覚醒状態が最も良いパフォーマンスを発揮するということです。
昔の言葉で言い表すとすれば、火事場のクソ力ということになるでしょう。火事場のクソ力が心理学の基本法則に基づいていたというのには驚きましたが。(笑)
そして、緊張することを楽しむことができれば、剣道の試合でも良いパフォーマンスが発揮できるのではないでしょうか。具体的に言うと下のようなイメージですね。
- 相手の動き(起こり)が良く見える
- いつもより体が動く
- 素早く反応できる
つまり、剣道の試合で緊張しない方法がないかと考えるのが普通かもしれませんが、緊張しない方法を考えるより、緊張を味方にする方が賢明だということです。
しかし、前述したように、ある程度の緊張はパフォーマンスを向上させますが、過度の緊張は逆にパフォーマンスを低下させてしまいます。では、緊張し過ぎるのを防ぐ方法はないでしょうか。
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過度の緊張を防ぐには?
緊張し過ぎるのはどうしてでしょうか?
私は時々夜中に目が覚めて眠れなくなることがあるのですが、眠れないと考えると余計に眠れなくなるという悪循環に陥ってしまいます。気が付いたら朝方。そして起きなければならない時間になると眠くなる・・・という感じです。
どうやら過度の緊張状態というのもこのことに似ているようです。つまり、緊張していることを意識して緊張しないでおこうと考えることが更に緊張を高めてしまうのです。
要するに、緊張しないでおこうと考えるのはやめて、動画にもあったように発想の転換をすることが大切ですね。
緊張しているから相手の動きが良く見えるはずだ!!
という感じです。とは言っても、考えれば考える程緊張して来たりすることもあるかもしれませんよね。そんな時の為に緊張を緩和させる方法を紹介したいと思います。
以前頂いた後援会の資料の中に筋弛緩法というのが書かれていました。かなり有名な方法のようです。筋弛緩法の方法を簡単に説明すると、次のようになります。
- 筋肉にギュッと力を入れる
- スッと力を抜く
- 1と2を何度か繰り返す
色々な部位についてやると良いようです。例えば手をギュッと握ったり、腕に力を入れたりという感じですね。
色々調べてみると、筋弛緩法とよく似ているのですが、あくびをするというのが良いということがわかりました。緊張している時にあくびなんて出ないのが普通ですが、あくびと同じ動作をすると良いそうです。
あくびをするときには体の力が抜け。緊張をほぐれるというのです。そして、この理論を利用した陸上選手が居ました。口を開けて走るという方法を取り入れてマラソンの記録を出した選手がいたそうです。
勉強不足で知りませんでしたが、どうやらこのことはスポーツ医学では常識らしく、野球選手もバットを振る時には上顎と下顎をくっつけないそうです。
剣道で考えてみると、試合中に口を開けるというのは非常に難しいですよね。ですが、剣道には発声という強い味方があります。個人的なイメージですが、あくびよりも大きな声を出すということの方が効果があるのではないかと考えます。
発声するということは腹式呼吸です。声を出すことで体の余計な部分の力を抜くと聞いたことがありますよね。つまり、緊張を緩和させる一つの方法なのではないでしょうか。
まとめ
今日は剣道の試合で緊張しない方法ということについて調べてみました。結論としては、誰でも緊張はするということです。(笑)そして、最も重要なことが・・・
適度な緊張はパフォーマンスを向上させる!
ということです。ですから、緊張しない方法というテーマで記事を書いたのですが、緊張を味方にするという考えに変換してみましょう。緊張を楽しむことができれば、剣道の試合でも良い結果が出せるに違いありません。
しかし、過度の緊張は禁物です。パフォーマンスを低下させてしまいます。そんな時は、
- 筋弛緩法
- あくびをする
- 腹式呼吸で大きな声を出す
などの方法で過度に緊張しないような対策を取りましょう。特に剣道の試合では腹式呼吸で大きな声を出すのが良いと思います。幸い、剣道競技は試合中にどれだけ大きな声を出しても叱られることはありません。
大きな声を出せばいつの間にか緊張していることも忘れていた・・・なんてこともありますよね。
試合は稽古の如く、稽古は試合の如くとは言われても、私自信がなかなか思うように緊張感のある稽古ができないのが現状です。
でも、生懸命に稽古を積んできた成果を緊張で出せなかったなんてことのないように、適度な緊張を味方にして最高の結果を出したいですね。
こちらの記事もどうぞ。
*緊張をほぐす!試合前にやってみよう!
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コメント
困ってることの解決法を記事に書いてくださっていることで本当に助かってます!明後日に練習試合があるんで早速試してみたいと思います!あくびは大の得意です(笑)
明後日に練習試合、明明後日に昇段審査っていう忙しいスケジュールですがこの記事の内容をしっかり思い出しながら、焦らずに頑張ってみようと思います
ありがとうございました!
pepeokaさん
コメントありがとうございます。
少しでも役に立つ情報になりましたでしょうか・・・
昇段審査がんばってください。うちの娘も土曜日は昇段審査です。
ちなみに、あくびは緊張をほぐし過ぎるかもしれないので注意しましょう。(笑)
はい、あくびのしすぎには注意します笑
娘さんも昇段審査受けられるんですね!受ける段位は違うと思いますが一緒に頑張ります!
はい、ある程度の緊張感も必要かと。(笑)
普段通りできれば合格できると思いますので、頑張ってください。