小学生のYちゃんは学校の健康診断で再検査になったようで、病院へ行って検査して貰ったようなのですが・・・
Y、病気なん?
もしかして、剣道が原因かも。僕も学生時代は毎日コーラとか醤油みたいな小便やったわ。
それって大丈夫なんですか?
どうやらYちゃんの尿はコーラとまではいかなくても、ちょっと色が濃い感じだったそうです。これって、剣道愛好家が誰でも通る血尿の悩みってやつじゃないですか?
実は私も学生時代、稽古後の小便は毎日がコーラ状態だったので、一度病院で検査して貰ったことがあったのですが、原因不明でした。かなり詳しく検査して貰ったのですが・・・
で、そのことを剣道の先生に話したら、
と言われてしまったのです。
というわけで、今日は尿検査で潜血反応があると言われた剣道愛好家の為に、潜血反応の原因について調べてみたいと思います。
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潜血反応の原因は踏み込み動作?
私が学生時代に尿への潜血で検査をする時に、剣道の稽古をしていない日の尿も採取しました。そして、剣道の稽古直後のコーラのような尿も採取しました。
勿論、稽古をしていない時の尿には潜血反応は見られないので、原因として考えられることは剣道の稽古ということになりますよね。
しかし、その当時に見て頂いた医師は全く原因がわからず、最終的には
原因もわからないので、様子を見てください。
という無責任発言でした。驚きですよね。もう20年以上も前の話なので、今ならそんなことは無いのかもしれませんが。
調べてみると、剣道をしている人からの報告が非常に多いのが運動後性血尿(行軍血色素血尿、ヘモグロビン血尿)と言われる症状だったのです。
剣道愛好家の間では血尿と言えばヘモグロビン血尿というぐらい有名になりつつあるとか、ないとか・・・でも、私自信も軽い稽古では症状が出ないので、小学生のYちゃんがこれに該当するのかというと、わかりません。
しかし、Yちゃんが尿検査で潜血反応があったことの原因は剣道の稽古である可能性は非常に高いと思っています。
なぜなら、ヘモグロビン血尿の原因は足底への物理的衝撃だったのです。これは、タップダンスやマラソンなど、剣道以外のスポーツでも起こり得るのですが、剣道をしている人の報告が圧倒的に多いのです。
剣道経験者ならすぐに思い浮かびますよね。そうです。原因は踏み込み動作だったのです!!
では、どういうメカニズムでヘモグロビン血尿が起こるのかということについて見ていきましょう。
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剣道愛好家の潜血メカニズム
現代剣道での打突動作は基本的に踏み込み足です。すり足での打突もありますが、なかなか有効打突とは認められません。
実際にやってみると良くわかるのですが、すり足で全ての動作を行おうとすると、非常に難しいのです。ですから、どうしても踏み込み足は必要ということになってしまいます。
では、踏み込み足をすることで体内でどういった現象が起こっているのでしょうか?
ヘモグロビン血尿のメカニズム
ヘモグロビン血尿のメカニズムはこのようになっています。
- 踏み込み時に足底・踵への物理的衝撃が加わる
- 血管内の赤血球を破壊
- ヘモグロビンを尿と一緒に排泄
赤血球が破壊されると、赤血球に含まれているヘモグロビンが尿となり体外に排泄されます。
赤血球の破壊が少量の場合は肝臓内でヘモグロビンからビリルビンへと変化するので、尿への潜血反応はありません。しかし、赤血球の破壊が肝臓の処理能力を超えた場合は尿となり排泄されるというわけです。
私の場合は、毎日の血尿時には何故か微妙な腹痛を患っていましたが、それ以外は特に自覚症状がありませんでした。
しかし、だからと言ってそれでいいのかと聞かれると、良くないですよね。ヘモグロビン血尿が原因で何らかの障害が発生することはあるのでしょうか?
尿検査で潜血反応は要注意?
『剣道愛好家はみ~んな血尿や!』
ということなのですが、実際は尿検査で潜血反応があったからと言っても、皆さん元気ですよね。
むしろ、年配の剣道愛好家の先生方はとっても健康的です。だからと言って安心してはいけません。実は、ヘモグロビン血尿によって貧血や黄疸などの症状を訴える場合もあります。
具体的には以下のような症状です。
- 免疫介在性溶血性貧血
- フィラリアの急性症状「ベナケバシンドローム」
- バベシア症
- ヘモバルトネラ症
どうやら、高校生くらいの剣道部員に貧血が多いのも、踏み込み動作が原因のようです。
貧血で学業に支障が出るようでは困ります。やはり、何らかの対策をしなければならないでしょう。
剣道家ができる尿の潜血対策は?
尿検査で潜血反応が出る原因が剣道の踏み込み動作などの足底や踵への衝撃であるということがわかりました。
足底への衝撃というよりも、踵への衝撃が最も大きいのではないでしょうか?
そして、踵への衝撃を吸収する、踵を守る必須アイテムと言えば、やはり踵サポーターですよね。
という先生も居られると思います。私自身もそういう考えから、踵サポーターの着用をしないようにしてきました。
しかし、踵サポーターは踵だけを守る物ではなかったということですね。踵への衝撃を吸収することで、多くの剣道愛好家達を悩ます貧血についても対策できるということになります。
これって凄くないですか?ですから、踵サポーターは踵が痛い人が使うだけではなく、尿検査で潜血反応が出た人や貧血症状のある人には有効な予防対策だったのです。
ハイテクかかとサポーターはこちらがおすすめ。
まとめ
尿検査で潜血反応が確認されたという小学生のYちゃん、詳しい検査はまだ先の話です。
でも、剣道愛好家なら、尿検査の潜血反応が出た場合、まずは踏み込み動作による踵への衝撃を疑いましょう。
剣道に踏み込み動作によって、ヘモグロビン血尿という症状が起こります。そのメカニズムは下の通りでした。
- 踏み込み時に足底・踵への物理的衝撃が加わる
- 血管内の赤血球を破壊
- ヘモグロビンを尿と一緒に排泄
そして、尿検査による潜血反応が踏み込み動作によるものだったとしても安心することはできません。何故なら、貧血や黄疸の症状が出る場合もあるからです。
ですから、できる限りの予防をしましょう。その予防方法として最も有効な手段は剣道の稽古時には踵サポーターを着用するのが良いでしょう。
踵サポーターって凄いんですね。うちの娘は踏み込み動作が下手なので、常に踵サポーターを着用していますが、それはそれで良いのかもって思えるようになりました。
でも、やっぱり踏み込み動作は上手くなって欲しいですよね。(笑)
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コメント
踏み込み動作そのものが害悪。剣道には不要です。
あのドタ足でみんな足を壊してる。剣は不整地でも振るのが前提で
あの脚さばきでは全く無理。馬鹿な指導で子どもたちはこのような状態になって
居ることを剣道人は恥じなくてはいけない。体を壊すようなやり方は間違いだと
武人でもスポーツマンでもない知るべき。
いくさびと様
コメントありがとうございます。
確かに踏み込み動作そのものについては私自身も以前から疑問に思うところがありました。その点に関してはもう少し調査してみたいと思います。貴重なご意見ありがとうごいました。