熱中症で倒れたって。個人戦の優勝が決まった後に倒れたらしいで。
やっぱり熱中症は予防が大事やね。
実は先日、県のスポーツ少年団が主催する熱中症関連の講習会に参加してきたのですが、どんなスポーツでも熱中症になる可能性があるので予防が大事だということをしきりに仰られてました。
特に室内競技は大丈夫だという安易な考えが良くないのだとか。ですから、やはり剣道も他のスポーツ同様にきちんと熱中症の予防をすべきですよね。
うわけで、今日は講習会で学んできた熱中症の予防について記事にしておきたいと思います。
日頃の稽古の前に心の準備と熱中症予防、とっても大事ですね。
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熱中症予防のポイント
まずは熱中症予防に関する動画を見てみましょう。大変わかりやすく説明されていますので、じっくりご覧ください。
動画の中にもありましたが、熱中症予防のポイントはいくつかあります。特にスポーツをしている子供を対象に考えた時の熱中症予防としては下記のようになります。
- 涼しい服装をする
- こまめに水分補給をする
- こまめに休憩を入れる
- 顔色をよく観察する
- 暑さに慣れさせる
指導者の立場から考えると、「4.顔色をよく観察する」ということが非常に需要になってくると思いますが、最も重要なのは1~3の項目ではないかと考えます。
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
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涼しい服装をしよう!
基本的に熱中症が発生するような時期にスポーツをすると考えると、冬場と同じような服装で行うとは考えにくいのですが、少しでも涼しい服装ということを心掛けましょう。
スポーツの種類によっては涼しい服装と言っても限度がありますし、無暗やたらに涼しくしようとすると危険も伴います。
特にユニフォームが決められているスポーツは難しい問題ですね。繊維の素材も年々良い物が開発されているので夏用のユニフォームというものがあるようです。
剣道に関しても、私が夏場に使用している剣道着はメッシュ素材で殆どシースルーです。(笑)最近では同じような素材の袴も販売されているので、とってもオススメですね。
着用したことが無いので本当に涼しいのか否かは私にはわかりませんが、着用している人を見るととっても涼しそうに思えましたね。でも、袴は沢山持っているので購入予定がありませんが・・・
私の場合、稽古中の暑さというのは苦痛に感じません。アドレナリンが分泌されているからでしょうか?しかし、暑さが気にならない時ほど危険だと思いますので、せめて着用する剣道着くらいは涼しい素材の物を着用するように心掛けています。
こまめな休憩と水分補給が必要!
まずはこまめな休憩を入れられるように指導者が注意しなければいけません。できれば15分毎を目安にしたいところですが、15分というと練習内容も限られてくるので難しいですね。
ですから、私の場合は基本的に30分刻みで休憩を取り入れるようにしています。スポーツによっては交替で休憩を取り入れることも可能な場合がありますよね。うまく休憩を入れることによって練習の質も向上しますし、選手の集中力も持続できて一石二鳥ではないでしょうか。
そして、休憩の時には必ず水分補給を。
人間の体は水分補給をしても実際に体内に浸透するまでに30分程度掛かると言われます。ですから、
と、感じた時に水分補給をしているようでは遅過ぎるということになります。スポーツを開始する30分前から少しずつ水分補給をする必要があります。
ちなみに、ご存知の通り、真水や普通の清涼飲料水ではなく、スポーツドリンクを飲むように心掛けましょう。日本体育協会では、0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80mg/100ml )と糖質を含んだ飲料を飲むことを推奨しているそうです。
ところで、どういう熱中症というと暑い真夏の屋外スポーツで発生するイメージがありませんか?実はこれは間違った認識だったのです。では、どういう日に熱中症が起こり易いのでしょうか?
熱中症!こんな日は要注意!?
熱中症は暑い夏に発症するものだとばかり思っていたのですが、実はその認識は間違いだったようです。どうやら、最も熱中症になり易いのが梅雨時期だというのです。でも、どうして梅雨時期に?ちょっと不思議ですよね。
梅雨時期にどうして熱中症になりやすいかと言うと、
- まだ身体が暑さに慣れていない
- 湿度が高く汗が蒸発しない
ということなのです。当然、日々の体調管理も大切ですが、湿度の高い時期の激しい運動は注意が必要ということですね。熱中症になり易い条件は以下の通りです。
- 気温が高い
- 湿度が高い
- 気温の変化が激しい
気温が高かったり、と気温の変化が激しかったりすると熱中症になり易いというのはイメージできるのですが・・・
って思いませんか?
実は、湿度が高い日は要注意なのです。湿度75%以上の日は熱中症になり易いと言われます。ですから梅雨時期は危険なんですね。
では、なぜ熱中症になるのかということですが、これは人間本来の体温調節機能が大きく関係しているのです。熱中症になるメカニズムについて簡単に説明しましょう。
熱中症のメカニズム
人は寒い時は体温を上昇させ、暑い時には体温を下げようとします。無意識の状態で体が自然に体温調節をしてくれる機能があるのです。
実は、熱中症は暑い時に体温を下げようと働き掛ける時に起こる症状なのです。では、人の体がどのようにして体温を下げるのかというと、二つの方法があります。
- 皮膚の表面から空気中へ熱を放出
- 汗が蒸発する時の気化熱を利用する
しかしながら、夏場には体温調節機能が働かない条件が発生するのです。
- 体温より気温の方が高い場合
- 湿度が高く汗が蒸発しない場合
つまり、気温が高過ぎると皮膚の表面から空気中へ熱を放出することができなくなってしまいます。また、湿度が高い場合はいくら汗を出しても蒸発しないので気化熱で体温を下げるということもできません。
更に体温が37℃以上になると、熱を放出する為に皮膚の血管が拡張し、血液量を増やそうとします。しかし、熱を放出することができなくなるので、更に体温は上昇します。
また、発汗による体内の水分量が減少すると、脳や心臓を守ろうとして血管が収縮しはじめます。そうなると更に熱を放出することが困難になりますよね。
そんな感じで熱中症になってしまうのです。
まとめ
熱中症の予防について記事にしてみましたが、如何でしたか?夏場のスポーツは屋外・室内に関係なく非常に危険です。スポーツ中の熱中症で死に至るケースも毎年のように報告されていますよね。
そうならない為にも熱中症予防をしてスポーツに臨みましょう。
では、もう一度おさらいしてみたいと思います。
熱中症予防のポイントとしては以下の3点。
- 涼しい服装をする
- こまめに水分補給をする
- こまめに休憩を入れる
勿論、
- 顔色をよく観察する
- 暑さに慣れさせる
という点も重要です。急激な気温の変化は体調管理が難しいですよね。ですから暑さに少しでも慣れるような環境づくりも必要ですし、スポーツの指導者という立場では各々の顔色を良く観察することは必要です。
でも、やはり上記の3つのポイントを守っていても油断はできませんが、ひとまず安心というところでしょう。
熱中症が多いのは梅雨時期から梅雨明け時期ですが、この時期に意外にも注意は必要です。暑い時期は食事も喉を通らない、慢性的な体調不良なんかに陥ることもありますよね。そういう時は更に注意して選手の様子を観察しましょう。
兎に角、こまめな休憩とこまめな水分補給。しっかり管理して楽しくスポーツをしましょう。
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