数年前の出来事ですが、日本にEnglish Language Teaching(ELT)としてやってきたTさんと一緒に剣道をしていたのですが・・・
けど、稽古頑張ってるとそうなるよ。
ちなみに、Tさんは母国に帰ってからも剣道を続けていて、韓国で開催された世界大会にも出場された選手です。稽古熱心なので、足の裏もすぐにマメや水ぶくれができてしまうみたいで、困っていました。
そんな時に便利なのが、焼きテーです。でも、毎回毎回焼きテーをするのも結構大変ですよね。
というわけで、今日は
剣道の足袋ってどんな効果があるの?
というテーマを取り上げてみたいと思います。また、剣道用の足袋にまつわる色んな疑問なども解決できると思いますので、きっと最後まで楽しんで頂けることでしょう。
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剣道用の足袋はどんな効果がある?
丁度、Tさんと話をしていた翌週に少し大きな錬成会(小中学生対象)が開催され、私も保護者・審判員として参加していたので、剣道用の足袋を購入することにしました。
Tさんに足のサイズを聞いたところ、「23cm」ということだったので、23cmの足袋を購入。Tさんは身長が私と殆ど変らないのに、意外と足が小さかったので少し驚いたことは内緒です。
購入したのはこんな感じの一般的な剣道用の足袋でした。(刺繍はできませんでしたが)
武道具店なら在庫もあると思いますし、必要な方はお近くの武道具店に問い合わせてみてください。剣道用の足袋は足の裏にマメや水ぶくれができた時にはとっても頼りになる凄い商品だと思いますが、他にはどのような効果があるのでしょうか。
- マメ・水ぶくれなどができた時の保護
- 足の爪などの怪我後の保護
- マメ・水ぶくれの予防
- ひび割れ予防
- 接触したときの怪我の予防
マメや水ぶくれというのは皮膚の摩擦によってできてしまいます。マメに関してはこちらの記事に詳しくかいていますので、参考にしてください。
剣道の足捌きというのは基本的にすり足です。ですから、床との摩擦があって当然。残念ながら、摩擦があるとマメや水ぶくれは出来やすくなりますよね。しかも、頑張って稽古をすればするほど、できてしまいます。
そこで、剣道用足袋の登場!足袋を履くことで床と皮膚が擦れることはありませんので、マメ予防として最適です。
なんて思ってるかもしれませんが、実は私のようなおじさんも足袋を使った方が良い場合があります。特に冬場。
加齢によって寒さに耐えられなくなると、防寒の意味で足袋を履くというのもありますが、防寒よりも重要なのは保湿です。
剣道用足袋を使用することで、とっても痛いひび割れの予防効果が期待できます。特に指の付け根のひび割れはテーピングも難しい箇所ですよね。ですから、できる限り予防をしておくことをおすすめします。
しかし、剣道用の足袋を使用する上で最も気になるのがこちら。
稽古の時には使用可能でも、試合で使えなかったら困りますよね。
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剣道用足袋は試合でも使用可能!しかし、使えない場合も・・・
実は剣道用の足袋には色々な種類があるのですが、足袋の底、足の裏部分の材質にも種類がありました。剣道用足袋として販売されている商品の底の材質は
- 帆布
- 革
の2種類。稽古で使用する時にはどちらでも問題が無いのですが、実は試合では足袋の底が革でできている製品については使用できない可能性があります。何故かと言うと、
という認識だからですね。
剣道用たび型サポーター(試合用/底:帆布製)
こちらの足袋の底は帆布です。
剣道試合審判規則の中に、サポーターなどの使用についての記載があります。
剣道試合審判細則規則 第7条
サポーターなどの使用は、医療上必要と認める場合に限り、見苦しくなく、 かつ相手に危害を加えない範囲において、これを認める。
しかし、試合審判規則には滑り止めについての記述はありません。こちらの記事では、かかとサポーターについて書いていますが、同様の事が言えます。
しかし、実際は大きな大会などでは使用できない場合が多いようです。例えば、中体連の申し合わせ事項には、
『ゴムや革及び滑り止めを底に貼った物等の使用は禁止する。(相手に危害・公正さの観点から)』
と記載されています。
ですから、全剣連の試合審判規則にはそこまで書かれていないので、剣道用の足袋であれば使用可能な大会もあると思います。しかし、試合で使用することを考慮すると、最初から底が革でない足袋を購入しておいた方が無難でしょう。
しかし、滑るのは困りますよね。
剣道用足袋!滑らないようにする方法はある?
実は、私の経験上、滑り止めと認識されている革底の足袋でも長年使用していると滑るような印象があります。残念ながら、私自信は底が帆布の足袋を使用したことがないので、その使用感はわからないのですが、恐らく滑り易いのでしょう。
では、滑らないようにする方法ってあるのでしょうか?
先人達は
と言っております。
それが帆布に有効なのか否かはちょっと確証が持てないのですが、革には有効なことがわかっています。
中には、スポーツ用の松やにスプレーを使用するという達人も居られるようですが、これはちょっとおすすめできません。少量の使用で効果が得られるようですが、道場の床に松やにが付着することになるのは良くないですよね。
まとめ
今日は、剣道用の足袋について取り上げてみました。剣道用の足袋にはどのような効果が期待できるのか、試合で使用できるのかという疑問も解決できたと思います。
では、もう一度記事を振り返ってみましょう。
剣道用足袋の効果として期待できるのはこちら。
- マメ・水ぶくれなどができた時の保護
- 足の爪などの怪我後の保護
- マメ・水ぶくれの予防
- ひび割れ予防
- 接触したときの怪我の予防
特に冬場のひび割れ予防には効果絶大だと思います。一度ひび割れしたらなかなか治りませんので、是非使ってみてください。
しかし、剣道用足袋は稽古で使用できても試合で使えない場合もあります。それは、足袋の底が革でできている製品。
全日本剣道連盟の試合審判規則ではその旨の記載はありませんが、大会によっては大会要項や申し合わせ事項として滑り止めのあるサポーターなどは使用禁止と書かれている場合があります。
ですから、試合でも使用する場合には底が革ではなく帆布でできた足袋を購入するのがおすすめです。
滑る場合には、稽古前にほんの少しだけ濡れ雑巾で湿らせると効果があるかもしれません。是非試してみてください。
しかし、剣道の稽古をすれば、足の裏のトラブルは必ず起こりますよね。一番良いのは稽古をしないことかもしれませんが、剣道中毒患者にはそれは無理!ですから、怪我と上手く付き合いながら稽古を楽しみましょう。
ちなみに、剣道用足袋と言うと左足用の物が多いように思いますが、実は右足用の足袋もありますので、必要な場合は武道具店にお問い合わせください。
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