剣道を習い始めてしばらくすると、いよいよ防具を着けての稽古が始まります。でも、その前に準備する必要があるのが手ぬぐいですね。
剣道用の手ぬぐいってサイズが色々あるんですか?
たぶん。
先日、稽古の時に子供達の頭を見ていたら「吉本新喜劇」や「大相撲」の手ぬぐいを使用している子供達も沢山いることに気が付きました。
今はインターネットも普及して、何でもすぐに手に入る時代ですから、剣道するなら剣道用の手ぬぐいを使うのが普通にだろうと思っていたので意外でした。
しかし、剣道未経験の保護者からしてみれば、どのような手ぬぐいが良いのか全く見当もつきませんよね。ですから、今日は手ぬぐいについて色々と調べてみましたので是非最後まで読んでみてください。
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剣道用の手ぬぐいは少し大きい?
剣道で使用する手ぬぐいについては、剣道用の手ぬぐいでなくても問題ありません。実は私が中学で剣道を始めた時には、
と言われ、家にあった豆しぼりの手ぬぐいを持って行くことにしました。
剣道をよく知らないお母さんがいきなり手ぬぐいを準備するように言われても困るかもしれませんので、まずはこちらの動画を見て使用方法をイメージしてみると良いでしょう。
ところで、豆しぼりって知ってます?(笑)
赤と青の水玉模様の手ぬぐいです。当時、家にあった手ぬぐいというと、それしかなかったのです。ですから、特に選択の余地もなく豆しぼりの手ぬぐいを学校に持って行ったのですが・・・
実際に手拭いを頭に巻いてみました。そして先輩が手ぬぐいを頭に撒いている姿を見て、
ちょっと小さくないか?コレ・・・
と気が付いたわけです。
この時、手ぬぐいには一般に市販されている和手ぬぐいと、武道具店で販売されている剣道用の手ぬぐいが存在することを初めて知ったのです。そして、それぞれに少しだけ大きさが異なっているのです。下の表をご覧ください。
手ぬぐいの種類 | サイズ |
一般の和手ぬぐい | 90cm×32cm |
剣道用の手ぬぐい | 98~100cm×35~36cm |
100均ショップなんかでも購入できる一般的な和手ぬぐいは剣道用の手ぬぐいと比べると長さが10cmも小さいのですが、実は子供の頭に巻くには丁度良いくらいの大きさなのです。
つまり、小学校低学年の子が剣道用の手ぬぐいを着けると、ちょっと大き過ぎるのでは?と考えます。面を被ってしまえば気にならないのですが、手ぬぐいの端の部分を上手く納めないと後ろから見えてだらしない感じに見えますね。
昇段審査を受ける時には要注意!
小学生の場合は昇段審査を受けることはありませんが、これが中学生で昇段審査を受けると考えると着装が駄目ということになってしまいます。
うちの息子は小学3年生なのですが、剣道用の手ぬぐいも何枚か持っているのですが、大きいので試合の時以外はあまり使わないようです。(普段の稽古の時には妻がフェリシモで買った可愛い絵柄の手ぬぐいを使ってます。)
ですから、幼年用や少年用には90㎝の手ぬぐいを使用しても良いでしょう。一応大人でも使用可能だとは思いますが、できれば小学校高学年や中学生以上になると剣道用の手ぬぐいを使用した方が好ましいでしょうね。
ちなみに、私が稽古で使用しているのがこちらのオレンジの「守破離」手ぬぐいです。
手ぬぐい チームで揃えて試合に臨むべし。手ぬぐい 守破離 |
こちらの手ぬぐいは長さが100cmなのですが、結構大きく感じます。ですから、頭の小さい人や子供にはちょっと大きいかもしれませんね。問題無いレベルですけど。
100cmでも大きいと思っているのですが、どうやら、オーダーメードなら120㎝までの大きさの手ぬぐいも製作できるようです。ちょっと120㎝は大き過ぎると思もいますが・・・
個人的には、頭の大きな人でも100cmあれば十分だと思います。
では、手ぬぐいのサイズがわかったところで、もう少し手ぬぐいのことについてお話したいと思います。
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剣道において手ぬぐいは下着です
手ぬぐいは面を着ける前に頭に巻きますが、頭に巻く前と巻いた後のことを考えたことはありますか?
ちなみに、手ぬぐいの巻き方についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒ 剣道の面!正しい付け方はコチラ!!
面を着けるその前に!
剣道用の手ぬぐいには色々な文字が書かれてます。中には文字ではなく桜やトンボなどの柄の物もありますが、為になる言葉が書かれていますよね。
偉い先生の書かれた文字だったり、剣道の心得だったり。ですから、
ということを言われたことがあります。実際にはなかなかそんなことをしている心の余裕がないことが多いのですが、気持ちの切り替えという意味でも良いことですよね。
手ぬぐいの人気文字
私が普段使用している手ぬぐいに書かれている文字は「守破離」や「盡全力(全力を尽くす)」などが多いですが、他にも色々な文字のものを持っています。
私の持っている手ぬぐいや比較的良く見掛ける文字にはどんな言葉が書かれているのでしょうか?
- 交剣知愛
- 不動心
- 心
- 一剣道万理
- 文武不岐
- 切磋琢磨
- 明鏡止水
- 気魄
- 寂然不動
他にも色々あると思いますが・・・上記の中で、「寂然不動」という言葉はあまり聞いたことがないという方も多いと思いますが、これは学生時代の恩師が書かれた文字でした。数年前に亡くなられたので、大事にしまってあります。
今度、何かに刺繍したい文字候補です。是非使ってみてください。意味は、簡単に言うと「静かな心で動じない」ことを表しているようです。違ったらごめんなさい。(笑)
その日の稽古はどういう気持ちで臨むのかということも考えて、使う手ぬぐいを選ぶというのも良いのではないでしょうか。
面を脱いだその時に!
手ぬぐいは面の下に着けるものです。つまり、下着(パンツや靴下)と同じ扱いということになります。パンツとはちょっと違うかもしれませんが、イメージです。イメージ。
ですから、使用前はまだ綺麗な下着、そして使用後はちょっと汚い物ということになりますよね。あなたは一日履いたパンツや靴下を他人の見えるようなところに置きますか?ということです。
そう考えると、手ぬぐいを広げて面に掛けるというのが間違いだということに気が付くでしょう。使用済みの手ぬぐいは折りたたんで面の中に仕舞いましょう。
まとめ
今日は剣道で使用する手ぬぐいについて見ていきましたが、如何でしたか?もう一度簡単におさらいしてみましょう。
まず、手ぬぐいのサイズについては剣道用の手ぬぐいと一般的な和手ぬぐいに分類することができます。大きさがどれくらい違うのかと言うと、下の通り。
- 一般の和手ぬぐい・・・90cm×32cm
- 剣道用手ぬぐい・・・98~100cm×35~36cm
長さが約10cmも違うということでした。10cmっていうとそれ程の大きな違いが無いように思えますが、実際に使用してみると、たった10cmでも凄く違和感を感じます。
しかし、小さいお子さんには90㎝の手ぬぐいで十分でしょう。長い場合は使い辛く、更に余ってしまいますので、あまりお勧めできません。長過ぎると感じたら思い切って左右を切断してしまうというのも良いでしょう。
そして、稽古で面を着ける前には手ぬぐいに書かれている文字を読んでその日の稽古の目標を掲げると良いでしょう。なかなかそこまで気持ちの余裕がないかもしれませんが、量よりも質が大切です。
稽古の中の意識付けという部分でも有効なのではないでしょうか。
また、稽古を終えた後の手ぬぐいは折り畳んで面の中にそっと隠しておきましょう。剣道において手ぬぐいは下着と同じ扱いなのです。ですから、あまり人に見せるものではありません。
普段何気なく使っている手ぬぐいですが、色々なことを考えると愛着がわいてきますよね。そして、お気に入りの一枚というのもあると思います。
道場や学校で手拭いが揃っているとカッコイイですよね。社会人になるとそういうこともなくなって、少し寂しい気もします。
また、昇段審査(特に高段)を受審する時には白の手ぬぐいが良いと聞いたことがありますが、実際はどうなのかわかりません。でも、派手な手ぬぐいをしているとちょっと下品な気もするので、気を付けたいところです。
いつか機会があれば何かの記念に自分だけの手ぬぐいを作ってみたいですね。
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