長さが色々あってよくわからないのですが・・・
中学生以上になると、試合で使用できる竹刀には規定があるので分り易いのですが、小学生の竹刀ってよくわかりませんよね。特に長さに関しては体の大きさが違うので、年齢や学年によって規定を設けることは難しいです。
そこで、今日は
剣道の竹刀の長さって決まってないの?
というテーマについて考えてみたいと思います。小学生が使用する竹刀と言うと、32(3尺2寸)~36(3尺6寸)が多いでしょうか。一般的には2寸刻みで販売されていますが、お店によっては35(3尺5寸)という竹刀も販売されています。
それを知ってから、うちの息子も35の竹刀を好んで使用していた時期がありました。34だと短すぎるし、36だと重すぎるということで35の竹刀は丁度良いという感じだったのでしょう。
しかし、剣道を知らないママさんの場合、竹刀に関する知識が全く無くて購入するのも戸惑ってしまいますよね。ですから、剣道を知らないママさんにもわかるように説明してみました。
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竹刀の長さには決まりがあるんです!
竹刀の規定は小学生以下、中学生、高校生、一般と別れています。重さに関しては中学生以上では男女別に規定がありますが、長さに関しては男女関係ありません。
長さの規定は小学生は3尺6寸以下、中学生は3尺7寸以下、高校生は3尺8寸以下、一般は3尺9寸以下という規定があります。メーカーによって若干長さの違いもあるようですが、一般的には以下のようになっています。
- 26寸(79cm) 読み方・呼び名:にーろく・にしゃくろくすん
- 28寸(87cm) 読み方・呼び名:にーはち・にしゃくはっすん
◆少年・少女用竹刀(低学年)
- 30寸(93cm) 読み方・呼び名:さんぜろ・さんじゃく
- 32寸(99cm) 読み方・呼び名:さぶに・さんに・さんじゃくにすん
- 33寸(102cm) 読み方・呼び名:さぶさん・さんじゃくさんすん
◆少年・少女用竹刀(高学年)
- 34寸(105cm) 読み方・呼び名:さぶよん・さんよん・さんじゃくよんすん
- 35寸(108cm) 読み方・呼び名さぶご・さんご・さんじゃくごすん
- 36寸(111cm) 読み方・呼び名:さぶろく・さんろく・さんじゃくろくすん
◆中学生用
- 37寸(114cm) 読み方・呼び方:さぶなな・さんしち・さんじゃくななすん
◆高校生用
- 38寸(117cm) 読み方・呼び方:さぶはち・さんぱち・さんじゃくはっすん
◆一般用
- 39寸(120cm)読み方・呼び方:さぶく・さんきゅう・さんじゃくきゅうすん
尚、幼児用の竹刀に関してはこちらの記事に詳しく記載していますので参考にしてください。
例えば、中学生が使用する竹刀の場合、3尺7寸以下と決まっていますが、「以下」という表記が気になりませんか?
中学生が3尺6寸の竹刀を使用したとしても、長さに関しては違反ではありません。極端に言ってしまえば、3尺の竹刀でも大丈夫なのです。公式試合の軽量もOKとなるはずです。
但し、重さの規定、更に先革の径についても規定がありますので、長さの規定だけクリアできればOKではないということです。特に重さの規定というのがなかなか厄介(通常はそうでもないのですが)なのです。
中学生でも36以下の短い竹刀を使っても良いの?
実は、竹刀の長さの規定は全て「〇〇cm以下」という表記になっているので、短い竹刀を使用するのは問題ありません。しかし、竹刀の規定には長さと同時に重さについても規定があります。しかし、重さの規定に関しては「▲▲g以上」という表記になっているので、軽い竹刀は使用できません。
例えば、一般男子用の竹刀は39(3尺9寸)ですが、長さに関しては3尺9寸以下であれば問題ありません。私は身長が低く、腕も短いので長い竹刀は扱い辛く、38の竹刀が丁度良いくらいなのです。しかし、市販されている38の竹刀は重さが規定に達していないので試合では使用できません。
ですから、38の竹刀を使用する為には、39の竹刀を1寸切って使用する必要がありました。重さに関しては殆どの場合、規定をクリアできます。
ですから、中学生が36以下の竹刀を使用する場合には、37か38の竹刀を切って使用する必要があります。どうしても短い竹刀が良いという場合にはそうするしかありません。
ところで、竹刀は長い方がより遠くから打突ができて有利だと思いますよね。実は、長い方が絶対に有利ということではないのです。その点についても見ていきましょう。
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竹刀は長い方が有利?
長さに規定があるということは、長い竹刀を使った方が有利だということになるのでしょうか?
答えはNOですね。一概に長いから有利だとは言えません。確かに、竹刀が長い方が遠くから届くので、その点では有利となるでしょう。しかし、竹刀が長いということは、不利になる点も多いと考えます。
例えば、応じ技をする場合において、相手の竹刀を受けて返すという技があります。面返し胴なんかですね。そういう技は長い竹刀だと非常に難しくなります。逆に短い竹刀の方が有利となります。
ということになりますが、これも答えはNOですね。やはり短い竹刀を使用するということは、遠くの相手を打つことは困難です。ですから、打つ、返すということを考えて、両方の面でバランスの取れた長さが丁度良いということになります。
特に小学生の場合は各々によって体格が大きく異なりますので、自分の体格・年齢に合った竹刀を使うことが必要となります。
実はうちの娘は小学5年生の時まで32の竹刀を使用していました。地域の大会ではそこそこの成績を収めていたのですが、5年生になってから面が打てなくなってきたようなのです。
私は気が付かなかったのですが、妻に
と指摘されてしまいました。
そうなんです、5年生ともなると、周りの子供達も大きくなってきて、36の竹刀を使用している子もいます。やはり竹刀の長さは重要で、32と36では約12cmもの差があるので、同じ間合いから打っても打てないことが多くなってきていたのです。
ですから、体格ということもありますが、ある程度は年齢によっても竹刀の長さを考える必要がありますね。竹刀の長さは一長一短。バランスが大事でしょう。
まとめ
今日は、竹刀の長さということについて考えてみました。剣道未経験者のママさんも竹刀選びに少しでも役立つことができたでしょうか。では、もう一度記事を振り返ってみたいと思います。
剣道において使用できる竹刀の長さは試合審判規則によって下記のように規定されています。
- 小学生・・・3尺6寸以下
- 中学生・・・3尺7寸以下
- 高校生・・・3尺8寸以下
- 一般・・・3尺9寸以下
また、中学生以上の場合は重さと先革の径についての規定別途決められており、全てにおいて条件をクリアした竹刀でなければ公式試合では使用することができません。小学生の場合は重さと先革の径についての規定がありません。
長さについては規定の長さ以内の短い物をしようすることも可能ですが、その場合は特に重量に注意する必要があるでしょう。私は身長が低く、腕も短いのでどうしても短い竹刀を好みます。しかし、残念ながら重さという観点で、一般男性が使用できる38の竹刀は市販品では見たことがありません。
太い銘柄の竹刀を使用しても、やはり38の竹刀では規定の重量を満たすことができないのです。かと言って、腕が短いので竹刀を持つ右手の位置の関係もあり、39の竹刀だと余計に使い辛くなってしまいます。
ですから、必要に迫られて竹刀を自分で切断することもあるのですが・・・
非常に手間が掛かります。なんとか一般男子用の38の竹刀を作って貰えないものかと切に願います。
小学生の場合は重さを気にする必要が無いので、長さだけを考えて竹刀を選びましょう。
竹刀は長くても短くても使い辛く感じることがあります。竹刀によって上達の妨げとなることも考えられますので、体格や剣道スタイルによって選ぶことが大事ですね。
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