偉そうなことを書いていますが、実は私は剣道の踏み込みが苦手です。いわゆる戻り足というやつです。踏み込みがヘタクソなのは自覚症状ありです。でも、うちの娘はもっとヘタクソなんですね。私は基本的には冬場以外はかかとサポーターは使用しないようにしているのですが、娘はかかとサポーター無しでは稽古ができません。
ところで、かかとサポーターに関しては時々質問されることがあります。
質問される内容で一番多いのが「試合で使用できるか」ということと、「臭い対策」です。
というわけで、今日は
剣道の試合でかかとサポーターは使用可?
というテーマを取り上げてみましょう。かかとサポーターは一度使い始めるとなかなかやめられませんよね。試合で使えないとなると精神的な部分でも本来の力が発揮できなくなるかもしれません。さて、どうでしょうか・・・
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サポーターの使用は剣道試合審判規則で認められていますが・・・
剣道をしているとかかとの痛みを感じることがあるかもしれません。多くの場合、踏み込みがうまくできないということだと思います。私の場合は何故か袴の裾を踵で踏むことがあるのも原因なのですが。
こちらの整体院の動画を見ると、興味深いことを話されていましたので、ちょっと見てみましょう。
この動画は剣道とは無関係の動画なのですが、気になったのは浮き指です。剣道の踏み込み動作の時、爪先が上がる場合がありますが、これって浮き指と同じことですよね。踏み込み動作では爪先でスポンジを前に蹴るようなイメージが良いと思います。
つまり、指が上に上がるというのは日常生活でも剣道でも自然ではないんですね。
そして、踵の痛みを治す方法として、動画の中でも
- 足裏全体で着地するイメージ
と紹介されていました。これも剣道と同じ。踵を痛めない踏み込みは日常生活にも通じる部分が多いようです。
とは言っても、それがなかなかできないから踵を痛めてしまうわけで、そんな時は迷わず【かかとサポーター】を使用をした方が良いでしょう。ちなみに、私が踵割れ防止のために使用しているかかとサポーターは靴下タイプのもの(上の画像)です。
勿論、こちらのかかとサポーターは試合でも使用可能です。私は大きな大会などを経験していないのでわかりませんが、基本的にかかとサポーターの使用は試合審判規則で認められています。
つまり、かかとサポーターは医療上必要と認める場合使用可ということです。
医療上必要と認める場合と書かれていますが、特に診断書が必要というわけではありません。殆どの場合は試合開始までに会場のコート主任に申し出れば大丈夫です。過去に全国青年大会に出場した時には使用申請書を書いたこともありますが、使用を認められない場合は無いでしょう。
但し、上記の規則には書かれていませんが、以下のかかとサポーターは使用を認められない場合があります。どのような場合でしょうか。
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剣道の試合でかかとサポーターの使用が認められない場合って?
申請をしても、かかとサポーターの使用が認められない場合があります。それは以下の場合です。
- 剣道用ではないもの
- 踵部分に滑り止めがあるタイプ
一昔前なら、かかとサポーターではなく、バレーボール用の膝サポーターを使用している人も多かったように思いますが、バレーボール用のサポーターは剣道の試合では使用できません。踵用ではなく、膝用ですので使用用途も違いますので認められないのは当然でしょう。
安価で購入できるので、稽古で使用するのは構わない(本来は良くない)と思いますが、試合では使用不可ですので注意しましょう。
また、踵部分に滑り止めのあるタイプは使用できない場合がありますが、100%使用不可では無いようです。それぞれの大会の申し合わせ事項で取り決められている場合は使用できないようです。ちなみに、うちの娘が愛用しているかかとサポーターがこちら。
見て解ると思いますが、踵部分だけが茶色くなっています。もう少し分かり易く、底の部分を撮影してみました。
これは踵部分を革で補強してあるタイプですが、この革部分が滑り止めと判断された場合は使用ができません。何も指摘されない場合もありますが、大きな大会になると厳しくなる可能性が高いですね。(個人的には滑り止めの役目を果たしていないと思いますが)
このかかとサポーターは、ネオガードという商品なのですが、同じメーカーのネオガードでも踵部分が革でなく帆布で補強してある商品もあるようです。恐らく、「試合で使用できない」ということの対応の為に作られた商品でしょう。
ところで、かかとサポーターを洗濯しないという人が居ますが・・・
かかとサポーターは他の衣類と同様に洗濯しても大丈夫なので、できれば毎回洗濯するのが好ましいでしょう。一度臭くなってしまうと、洗濯しても臭いが取れないかもしれません。
まとめ
今日は、剣道で踵を痛めた時に使用する【かかとサポーター】が試合で使用可能か否かということについて取り上げてみました。
では、もう一度記事を振り返ってみましょう。
剣道試合審判規則では、医療上必要とされる場合に限り、かかとサポーターを試合で使用することができると書かれています。但し、以下の場合は使用することができません。
- 剣道用ではないもの
- 踵部分に滑り止めがあるタイプ
注意しなければならないのは、滑り止め付きのかかとサポーターです。踵部分に革で補強してある商品については、試合での使用が認められない場合があるので、試合で使用することを前提に購入するなら踵部分に革の補強のない商品が良いでしょう。
また、好みの問題ですが、靴下タイプよりもマジックテープで固定するタイプの方が着用しやすいのでおすすめです。体が固いので、胴・垂を着用してから靴下タイプのかかとサポーターを履こうと思うと大変なんですよね。
かかとサポーターは使用しない方がカッコ良いと思います。踏み込みがちゃんとできない場合はこちらの記事も参考にしてください。
踵を傷めた時には迷わずにかかとサポーターを着用しましょう。予防の為と思って着用し続けると、いつまで経っても踏み込みが上手にならないかもしれませんので、その辺りのことも考慮して着用してくださいね。
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