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片手で剣道はできるのか?隻腕剣士を目指せ!


昨日TakuママからショックなLineメッセージが届きました。

Takuママ
うちのTakuですが、6年生最後の大会に出場できなくなりました。

えっ!?
何かあったんですか?

Takuママ
今日、スノーボードをして左手首骨折。
私もショックです。

まじっすかぁ~!?
で、本人はどう言ってるんですか?

Takuママ
試合には出たいって。
どう考えても無理ですよね。

実は昨日の朝は一緒に稽古していたので、本当に信じられませんでした。そして、私も期待していただけにショックでした。
骨折
しかし、何か方法が無いかと考えたところ、あることを思い出したのです。

一つだけ方法があるかもしれません。但し、生半可な気持ちでは無理ですが、聞きたいですか?

Takuママ
少しでも可能性があるなら・・・
と、本人は言ってます。

というわけで、今日は
 
片手で剣道はできるのか?
 
ということについて考えてみたいと思います。
 

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隻腕剣士が全国大会に?

実は、隻腕剣士という話題でテレビ番組でも何度か取り上げられた方がおられるのを御存じでしょうか?私もテレビ番組で見て感動したのを覚えています。
 
かなり前の番組ですが、動画がありましたので、ご覧ください。

高宮選手に関してはYouTubeで動画を探すとかなりの数がヒットするようですが、そのどれもが素晴らしい試合内容で感動します。

高宮選手は

高宮選手
できないことを『片腕がないから』という見方で見られたくない!

と語っていました。何事もできないと自分で決めつけるのは良くないですよね。人間の可能性って無限です。

高宮選手は物心ついた頃から片手で生活をされ、剣道に関しても凄く努力をされたことが容易に想像ができます。しかし、ある程度剣道の基礎ができている子ならどうでしょうか?

ある程度は今まで通りできるはずですよね。例えば・・・

  • 足さばき
  • 竹刀の振り方
  • 打突の機会の捉え方

 
など、多少の違いはあっても共通点は非常に多いと思います。ですから、何もかも一から覚えなければならないという場合と比較すると短期間で修得可能ではないかと考えます。
 

左片手上段と右片手上段

実は、数年前に県の大会役員として参加した時に驚いたことがありました。とある女子中学生の構えが右片手上段だったのです。しかも、かなり強い。

そして、その学校の顧問の先生がたまたま知り合いだったので話を聞いて、更に驚くことになりました。

先生
練習しはじめたのは2ヶ月前や・・・
左手の病気でな。

元々とても強い子だったのは確かですが、たった2ヶ月でできるものだろうかと・・・

恐らく生半可な努力ではなかったはずです。色々な他のことを犠牲にして全てを剣道ということに費やしてこられたのではないかと思いました。ちなみに、その子は全国大会に出場されました。
 
しかし、良く考えてみると、動画の高宮選手は左片手上段。実際に試合で見た女子中学生は右片手上段。ちょっと違いますよね。

右片手上段の方の動画がありましたので見てみましょう。

どうでしょうか?右片手上段は左片手上段とは違うとは思いませんか?ちょっと見ただけでは良くわからないかもしれませんね。次の章で簡単にまとめてみましょう。
 

右片手上段のポイント

右片手上段と左片手上段の違いについてまとめてみましょう。

項目 右片手上段 左片手上段
構えの足 右足が前 左足が前
踏み込み 右足 左足
竹刀操作 比較的簡単 難しい

 
大きなポイントは右足が前という点です。つまり、中段の構えと同じ足さばきということになります。左足前での足さばきは上段をしたことのない人にとっては非常に難しいです。左足での踏み込みとなると、更に難易度が増しますよね。

そう考えると、右足前で良いというのは今まで通りということになります。

竹刀操作という点についても考えてみましょう。二刀流の選手を見たことがあるでしょうか?そして、二刀流にも2種類あるというのを御存じでしょうか?正二刀と逆二刀と言います。

こちらが正二刀。
正二刀
 
そして、こちらが逆二刀。
逆二刀

 
その呼び名からもわかるように、二刀人口の中でも正二刀を得意とされている方の割合が圧倒的に多いようです。それは何故かと言うと、竹刀操作という点で正二刀の方が簡単だからでしょう。

つまり、正二刀は左手に小刀、右手に大刀を持ちます。そして、実際の打突は右手で行うことになります。小刀での打突を有効打突とするのは非常に難しく、打突の機会も限られているからです。

有効打突を奪うには微細な竹刀操作を行う必要があり、それを行うのは右手であると考えます。

まとめると、右片手上段は中段の構えとの共通点が多いので取り組み易いと考えます。
 

まとめ

今日は小学生活最後の大会を前にして左手首を骨折してしまったTaku君が大会に出場する方法がないかということについて考えてみました。

Taku君には、できることなら最後の大会に出場して良い成績を残して貰いたいと考えていました。その方法として私が提案したのは右片手上段

Takuママ
片手で剣道の試合に出場するなんて無理でしょう?

と、普通は考えるでしょう。しかし、幸いにもTaku君が骨折したのは左手首です。ですから、右片手上段なら試合出場も可能であると考えました。しかし、そんなに簡単なことではありませんでした。

ある程度落ち着いてから、Taku君と一緒に稽古してみたところ、センスの良いTaku君は右片手上段での稽古もすぐにできるようになったのです。しかし、本当に右片手上段で試合に出場可能なのかというところが気になり、今度の大会の審判長に相談してみました。

すると、

審判長
怪我と隻腕は別扱い。
怪我の為に規則を変えることはできないなぁ。

ということでした。基本的に上段の構えが許可されるのは高校生からですよね。それは高校生から突きが解禁されるからだと認識しています。

つまり、小中学生で上段の構えをするということは特例ということになり、役員の先生方が協議に協議を重ねて検討されるということでした。

ですから、残念ながらどんなに努力をしてもTaku君は片手右上段では出場することはできません。それどころか、

審判長
片手での剣道は負担が掛かり過ぎて故障の原因になるし、今回は我慢を学ぶ時だと指導すべきだと思うよ。

ということでした。

安易な考え方をしていたことに深く反省しています。本当に勉強不足でした。まだまだ知らないことが沢山あると痛感した次第です。

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剣道中毒

コメント

  1. 英悟パパ より:

    私の息子も 左手がなく授かり
    小学1年生から剣道を始め 今は高校1年生で
    始めは、負け続けていましたが、だんだんと 勝つこともできました。
    隻腕の剣道は、こうあるべきと言ったものはなく
    先生と一緒に 作り上げる楽しみもあります。もちろん 腕の力も重要ですが
    手首の力や、意外と 背筋の力が重要になってきます。
    がんばってください。

    • 野川 より:

      英悟パパさん
      コメントありがとうございます。山田さんですよね?
      実は、息子さんの動画をかなり参考にさせて頂いています。
      記事の中に出てくるTaku君はようやく少し動けるようになったようなので、明日から一緒に稽古をしてみようと思っていたところです。元々基本の綺麗な強い子なのですぐにコツを覚えてくれると思っています。アドバイスを参考にさせて頂きます。ありがとうございました。

  2. 四半世紀のリバ剣オヤジ より:

    初めまして。
    こちらのブログを読み、日々勉強させて頂いております。
    コメントする場所が違うかも知れませんが、失礼します。

    小中と10年弱剣道をし、40歳を越えて四半世紀超えで剣道を再開しました。
    段位は初段です。

    地元の剣友会にも所属し、中学までの地獄の稽古とは別世界の、奥深く視野の広い稽古に励んでおります。

    ところが、高校の頃に右肩を傷めた事があり、そのせいか歳のせいか、最近になり右肩に強い痛みが出て、竹刀を満足に振り被れなくなりました。

    そこで逆二刀に活路を見出そうと思っているのですが…
    左腕中心の打突であれば、右肩への負荷が少ないと考えたのが理由です。

    所属の先生方に相談するのが筋とは思いますが、所属して二ヶ月弱しか経っておらず、初段と言う段位でも有り、気が引けております。

    お恥ずかし限りですが、初段で、しかもほぼ独学の二刀への挑戦について、管理人様の見解を伺えればと思います。

    長文失礼しました。

    • 野川 より:

      四半世紀のリバ剣オヤジ様

      コメントを頂き、ありがとうございます。
      推察するに、私より少し年下くらいのオヤジさんでしょうか。(笑)

      結論から言いますが、二刀をするのは有りだと思います。私も、一昨年の秋頃から右手首を痛めた為に左二刀の修行をおこないました。一年間で辞めてしまいましたが。
      参考記事はこちらです→剣道で二刀流ってあり?ルールはどうなってるの?
       
      二刀は非常に奥が深いと思います。簡単そうに見えましたが、かなり難しいですね。普通に振れるようになってからがスタートという感じでした。

      私が実際にやってみた感じでは、右腕(小刀側)を大きく振りかぶる必要もなく、手首をそれ程酷使することもなかったので、一刀での稽古と比較すると格段に負担が少なかったですね。ですから、剣道を楽しむという部分では非常におすすめです。

      ただ、二刀に関しては快く思っておられない先生もおられるので、その点に関しては注意が必要です。とは言っても、多くの高段者の先生方は逆に「勉強になる」と言ってくださいます。

      是非、所属の先生に思い切って相談をしてみてください。
      そして、できることなら独学ではなく、武蔵会の稽古会などに参加されることを強くおすすめします。

      • 四半世紀のリバ剣オヤジ より:

        お返事ありがとうございます。
        また心強いアドバイス、ありがとうございます。
        勇気をいただけました。

        そうです、幾らか年下となります(笑)
        自分がそうだからか、自分くらいの世代で再開したと言う方が多く目に付き、心強い限りです。

        二刀についてのブログも読ませて頂き、やはり段位が上でないと…と後向きに考えていましたが、アドバイスを頂き俄然、気持ちが前向きになりました。

        武蔵会についての情報もありがとうございます。
        仕事もあるし、通える距離か…と思っていましたが、ネット道場なるものもあって驚きました。

        武蔵会のページも読み、色々と動画を見てみると、二刀は大刀の扱いも然ることながら、小刀の扱いこそ難しいものなんだなと感じました。

        このまま肩の状態が芳しくなければ、思い切って相談します。
        良い顔をされないようなら、肩の状態が悪いときだけでもと譲歩案も用意しようかと。
        本当はその場しのぎで扱えるほど、二刀は簡単では無いだろうと、こちらのブログの情報、武蔵会のページを見て想像しており、どうか快諾して貰いたいなと願う心境です。

        大人になっての剣道は楽しいですね。
        子供の時は壁に飛ばされたり倒されたり。
        それでも夢中に竹刀を振ってる時は楽しかったのですが、それだけっていうわけにも行かず…
        いまは子供の頃の夢中さと、当時は気付かなかった奥深さの虜になっています(笑)

        所属している道場にも、多くのお子さんが稽古に来ています。
        夢中になって竹刀を振り、苦しくてもがむしゃらに相手に掛かっていく楽しさを、いつか私も伝えられるようになれればと思います。

        • 野川 より:

          四半世紀のリバ剣オヤジさん、返信ありがとうございます。

          基本ができるまでは一刀中段が良いことは確かだと思います。しかし、それは段位だけの問題でもありませんし、リバ剣ということですからその点は大丈夫でしょう。

          四半世紀のリバ剣オヤジさんがどこにお住まいなのかわからないのですが、武蔵会の稽古会は全国色々なところ(海外でも)開催されているようです。チャンスを伺ってみてください。
          また、ネット関係の稽古会(電脳剣士稽古会)などでは二刀の方が多く参加されているのではないかと思いますので、一度足を運んでみては如何でしょうか。

          子供達と稽古する時は一刀でと思っていましたが、意外と二刀での稽古は楽しいみたいでリクエストが多かったです。そういった楽しみ方もできるのも良いですね。

          それから、一つだけ忠告ですが、大刀側の親指を打たれると猛烈に痛いので、何らかの対策が必要かと思います。
          頑張ってください。

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