剣道の防具の中で最も傷が目立つのは胴ですよね。逆に言うと、胴に傷が付くのは当たり前のことなのでそれ程気にしていません。しかし、やっぱりできるだけ綺麗な方が良いですよね。矛盾していますが・・・
まじで???確かに、白っぽくなったわ。大失敗やん!
傷だらけの胴を補修するにはコンパウンドが良いと聞いていたのですが、どうやら材質によってはコンパウンドを使ってはいけなかったようです。ファイバー胴は良くてヤマト胴はダメ?良くわかりませんよね。
というわけで、今日は
胴の傷を補修しよう!ヤマト胴をピカピカにする方法!
ということについて考えてみたいと思います。コンパウンド以外で表面を補修することってできるのでしょうか?実際に試してみましたので、是非最後まで読んでみてください。
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ファイバー胴の傷にはコンパウンド!ヤマト胴には?
実は、私はコンパウンドを持っていなかったので、以前は義父にちょっと借りました。今回はちょっとこっそりやってみたかったので、ホームセンターでコンパウンドを購入。購入したのはこちらの商品と同じもの。
価格は500~600円の一般的なカー用品ですね。しかし、ヤマト胴の傷修復には不向きなようです。ツイッターで呟いてみたところ・・・
種類によるみたいですね。ファイバーと竹はコンパウンド有効みたいですがヤマトはむしろコーティング剤で埋める方が消えるようです。自分もヤマトにコンパウンドを試しましたが全く消えませんでした。
— gunji_tw (@gunji) February 19, 2019
ヤマト胴にはコーティング剤を使用して傷を埋めるのが良いらしいことがわかりました。調べてみると、色々見付かったのですが、どれも結構なお値段・・・
ようやく見付けたのが、こちらの【透明復活剤】でした。
実はこれ、車のヘッドライトのくすみや黄ばみを綺麗にする為の物なのだそうです。丁度、妻の車のヘッドライトがくすんでいるので、胴の補修に失敗しても使い道はあると思って迷わず購入。
通販なので、残念ながらなかなか届かず。手元に届いたのは注文してから5日後でした。では、早速使用してみましょう。
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樹脂製品の傷補修には樹脂コーティングを!
イメージとしてはこんな感じで、樹脂製品の小さな傷を埋めて綺麗にしてくれるという画期的な商品のようです。
あんなに汚かったバンパーが、魔法を掛けたかのような美しさに・・・ってちょっとびっくりしますよね。果たして、ヤマト胴の傷も補修できるのでしょうか?
実際に届いた商品がこちらです。思ったよりも小さくてびっくり!
箱の大きさをイメージしていたのですが、実際の商品は箱の「剤」の文字くらいの大きさ。内容量は驚きの「8ml」です。説明書を読んでみると、ヘッドライト2個分の量ということ。
価格が安いと思ったら、こんな落とし穴があったのですね。購入前に良く読んでおきましょう(笑)
では、実際に使ってみましょう。
ヤマト胴の傷補修!実際にやってみた結果は・・・
使い方はとっても簡単でした。手順としては次の通り。
- ゴミや埃を取り除く
- 付属しているスポンジに透明復活剤を少量付着させる
- 胴を拭く
特にコツも無く、失敗するわけでもなく。そして、出来上がりがこちらの画像になります。
ちょっと写真では解り辛いかもしれませんが、意外と綺麗です。但し、深い傷はどうすることもできないので、そこは諦めるしか無いでしょう。
ちなみに、上の画像はコンパウンドで磨いていない胴の画像です。コンパウンドで磨いてちょっとくすんだヤマト胴は、透明復活剤を使用してもここまで綺麗になりませんでした。多少は補修できたかな~という程度です。
ですから、ヤマト胴にコンパウンドは使用不可ですので注意しましょう。
ちなみに、ファイバー胴や竹胴の場合はコンパウンドで磨いても綺麗になりますが、透明復活剤などの樹脂補修材を使用した方が簡単だと思います。但し、費用は掛かりますが。
では、どうしてファイバー胴とヤマト胴でそんなに違いがあるのでしょう?
どうしてヤマト胴には樹脂コーティングなの?
ヤマト胴を裏側から見ると、「ヤマト胴」と表記があるのでファイバー胴ではないということはわかりますが、一体何が違うのでしょうか?実は、ヤマト胴とファイバー胴は材質だけではなく製造工程が全く違っていました。
では、ヤマト胴とファイバー胴の材質の違いから見て行きましょう。
ヤマト胴とファイバー胴!材質が全く違う!
ヤマト胴とファイバー胴の材質について見て行きましょう。材質の違いは下記の通りです。
- ヤマト胴
- ファイバー胴
強化プラスチック(ナイロン樹脂)で形成されている
高純度のパルプ繊維原紙を複数枚重ねて圧縮
ファイバー胴って紙だったんですね。確かにファイバーは直訳すると「繊維」ですが、まさかパルプが原料だったとは驚きです。紙でも凄く丈夫なことに更に驚きです。
しかし、問題はそこではありません。最大の違いは胴の色です。
ヤマト胴は内部まで同じ色だった!
ファイバー胴は完成した胴台を塗装して色を付けています。しかし、ヤマト胴はそうではありませんでした。実は、ヤマト胴は成形前の樹脂の状態で既に色が付いているのです。
つまり、材料自体がその胴の色ということですね。ですから、内部まで同じ色ということになります。傷が付いても色が剥げないのは、そういう理由だったのです。
ちなみに、ファイバー胴は深い傷が付いた場合には塗装が剥げて内部の色が見えてしまいます。
つまり、塗装面の傷に関してはコンパウンドで削ることが有効ですが、材料自体に色があるヤマト胴の場合は削っちゃダメということでしょう。
ですから、ファイバー胴や竹胴の場合はコンパウンドでも傷の補修が可能ということです。
まとめ
今日は、胴の補修ということについて取り上げてみました。剣道をしていると、一番傷が目立つのは胴です。ですから、剣道をしているということは胴に傷が付くのが当たり前。そうは言っても、綺麗な胴台が気持ちが良いですよね。
今回、傷の補修を行ったのはヤマト胴でした。以前はファイバー胴の傷補修だったので、コンパウンドでも綺麗になったのですが、ヤマト胴の場合は逆効果。
そんな時に有効なのが、樹脂コーティング剤です。今回使用したのは、車のヘッドライトを磨く為の「透明復活剤」という商品でした。
樹脂コーティング剤は色々な商品があるのですが、どの商品も価格が高いようです。そんな中、1000円未満で購入できたのが、「透明復活剤」です。
しかし、価格が安いということは内容量が少ないということでした。ですから、大量の胴を補修するにはちょっと足りないかもしれません。
8mlでヘッドライト2個分の補修が可能ということでしたが、胴台の場合は4個分くらいかもしれません。もっと塗った方が良いのかとも考えましたが、深い傷の場合は沢山塗っても意味が無いようです。
1000円未満なので、是非お試しください。ヤマト胴にコンパウンドを使用する前に、是非樹脂コーティング剤を!
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