中学生のNさん、小学生の時にはそれ程注意されなかったことを注意されるようになってきたそうです。でも、どうすれば改善されるのかということは全くわからないということでした。
右手打ちやって言われたんですよ。
だから振りが凄く遅い!
どうやったら直せるんですか?
意識することかな。
剣道において右手打ちは致命傷のような気がします。とは言っても右手打ちってなかなか直らない癖の一つですよね。意識するしかないと答えましたが、意識してもなかなか直らないという子供を何人か見てきました。
剣道は左が重要と言われますね。良く、「左手がエンジン、右手がハンドル」なんて表現される方も居られます。左手が重要なのはわかります。しかし、私は右手も重要だと考えます。
大事なのは、右手と左手は役割りが違うということではないでしょうか。
その辺りも踏まえて、今日は
剣道における右手打ちは何が駄目なの?どうすれば直る?
というテーマを取り上げてみたいと思います。右手打ちを矯正する方法は色々とあると思いますので、今日はその中の一つを紹介したいと思います。
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どうして剣道で右手打ちは駄目なの?
まず、右手打ちという言葉は時々耳にしますが、右手打ちが何なのかということを明確に説明することは非常に難しいと思います。一般に右手打ちと言われるのは、右手を支点にして竹刀を振るという場合を言う場合が多いようです。
しかし、Nちゃんの場合はそうではありません。言葉で表現するのは少し難しいのですが、例えば面打ちの場合、竹刀が頂点から前に出る時に右手が左手よりも先に進んでしまうような状態です。
もう一つ特徴がありました。振りかぶる時に竹刀を右手で上に引き上げる動作が必要となるので、動きに無駄が生じます。
つまり、単純に右手打ちと言ってもいくつかの種類があるのではないかと考えます。では、剣道においてはどうして右手打ちが良くないのでしょうか?その理由を考えてみましょう。
- 体が右に開く
- 打突の冴えがない
- 打ち間が近くなる
- 左肘が上がる
- 左脇が開く
- 継ぎ足に繋がる
剣道をする上で、右手打ちのメリットは無いと言っても過言ではありません。実際、竹刀を振るという動作では腕の力は殆ど必要が無いのですが、右手打ちの場合は腕の力を必要とします。
つまり、無駄な力が入っているということになります。
それは右手に無理矢理エンジンの役目を持たせようとしているからでしょう。そうすることで、上のような症状が現れるのです。
最近では正しい打突を身に着ける為にこのような商品も販売されていますね。
知り合いの林先生の写真だったので思わず掲載してしまいました。(笑)とっても良い商品だと思いますが、結構高価な商品なのでなかなか手が出ませんよね。
というわけで、面鳴りなどを使わずに右手打ちを直しましょう。その為には、右手打ちの根本原因を取り除くのが最も良いのではないかと考えます。
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右手打ちを直すにはまず足を直せ!
私は、右手打ちの根本的な原因は足にあると考えます。
剣道は自然の理だと偉い先生方は仰いますが・・・
剣道って、構えの時点で不自然極まりないですよね。右手が前なのに右足が前というのがまず自然ではない気がします。そして、基本の足さばきは送り足。かなり不自然じゃないですか?
では、人間が歩く時って何が自然なのでしょうか?こちらの動画で確認してみましょう。
歩行動作ということがどういう動きなのか良く解る動画だったと思います。運動会の入場行進を思い出してみてください。右足を前に出した(左足を蹴った)ときは左手が前、左足を前に出したとき(右足を蹴った時)は右手が前でしたね。
これを、対角線活動と言うそうです。しかしながら、対角線活動と言う言葉で調べてみても、木寺先生の「常足(ナンバ)」のサイトしか出てきませんので、一般的な言葉ではないのかもしれません。しかし、他の言葉が見当たらないので「対角線活動」と呼ぶことにします。
大事なことは、歩行動作では手と足が逆の動きになるということです。これは誰でも簡単に理解できますよね。それが自然な歩き方なのです。
剣道の構えは基本的に右手と右足が前です。そして、前に出ようとするときには左足で蹴ります。その時に歩行動作ならどうなるでしょうか?右足が前に出ようとするので、左手を前に出さないとバランスが取れませんよね。
つまり、剣道の動作も自然の理ということになります。
自然の理に逆らわずに竹刀を振ろうとすると、右足と左手を同時に動かせば良いのです。この時点で右手を引っ張り上げるという行為が既に不自然ということになります。
要するに、右手打ちを直す方法は左足を蹴る時に左手を前に出すということを意識するだけで良いのです。
竹刀を大きく振りかぶる時は左足が前に出ていませんか?そうです、継ぎ足ですね。継ぎ足の時に振りかぶるということは、左足が前に行くと同時に右手を出しているということになるので、自然の理なのです。
そう、ちょっとだけスタート地点が間違っているだけのことなのです。違うのは、
- 左足を前に出す
- 左足で蹴る
ということだけなんですね。つまり、入場行進を右足から始めるか、左足から始めるか、たったそれだけのことなのです。
まとめ
今日は剣道における右手打ちということについて考えてみました。もう一度簡単におさらいしてみましょう。
右手打ちの場合、色々なデメリットがあります。
- 体が右に開く
- 打突の冴えがない
- 打ち間が近くなる
- 左肘が上がる
- 左脇が開く
- 継ぎ足に繋がる
そして、これらの根本的な原因は足にあると考えます。本来、人の体は対角線活動によって動きます。つまり、右手と左足、左手と右足が連動しているということですね。
剣道における打突動作についても、対角線活動が当てはまるのです。
つまり、右手打ちは左足を前に出す(継ぎ足)ことによって右手を前に出してしまうのです。しかし、この動作は正しい動作ではありません。
打突動作の開始は左足を蹴るところからスタートすれば良いのです。左足を蹴ることによって、左手が前に出ますよね。たったそれだけ。それを意識するだけで、体の動きは随分変わってくるのではないでしょうか。
そうする為にも、まずは構えをきちんと作ることが大切ですね。いつでも前に蹴り出せる足の構えが重要です。その構えを身に着ければ、咄嗟の時にも素早い打突動作ができるのではないでしょうか。
右手打ちはとっても不利なので、少しでも早く直しましょう!
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