どうも。
スプーンと歯磨きと消しゴムを使うときだけだけは左利きの管理人です。こんにちは。
小学校に入学するまでは完全な左利きだったのですが、両親に
と騙されて矯正しました。でも、小学校に入学したら左利きの子が居て衝撃を受けたんですよね。
そう言えば、何年か前にAちゃんママとの会話でこんなことがありました。
剣道は左が大事という話をよく耳にすると思います。だから剣道をするには左利きが凄く有利な印象を受けるかもしれません。でも、意外とそうでも無いようです。
というわけで、今日は
剣道は左利きに不利?それとも有利?
というテーマについて考えてみたいと思います。
♪わたしのわたしの彼は~~
♪左利き~~
というテーマソング(古過ぎる?)を聞きながら軽い気持ちで読んでみてください。
SPONSORED LINK
剣道は左が大事!でも左利きは不利って本当?
まずは剣道の構えについて再確認してみましょう。こちらの記事でも書いていますが、剣道は左が大事とされています。
剣道の構えは右手右足が前というのが基本です。しかし、あまり知られていないのですが、剣道の試合審判規則において右手右足が前でなければならないとは決められていません。その点だけ覚えておきましょう。
では、なぜ右手右足が前と習うのでしょうか。それはそういう文化だから・・・としか言いようがありません。
色々な説がありますが、軍隊として刀を持って並んだ時に左右バラバラだと邪魔になるとかそんな話も聞いたことがありますが、本当か否かはわかりません。
つまり、現代剣道において、左右逆の構えをしても何ら問題は無いはず。では、なぜ左右逆の構えをする人がいないのか・・・
というのが私の考察です。そして、右手右足前の構えというのは右利きの文化なので、基本的には右利きが有利な構えということになります。しかし、右利きに有利だというだけで、左利きでも剣道の強い人は沢山おられますよね。
ですから、剣道をする上では右利きとか左利きというのはそれ程重要なことではないと考えます。
では、なぜ左利きにとっては不利な構えと言われているのかという点について考えてみましょう。
ポイントは次の3点です。
- 右手の器用さ
- 利き足と軸足の関係
- 利き目
具体的に見ていきましょう。
SPONSORED LINK
剣道は右手の微調整・器用さが必要!
何年か前の話なのですが、たまたま息子がアニメの『MAJOR(メジャー)』を見ていたので、少しだけ一緒に見ていました。特に興味もなかったのですが・・・
興味が無かったのであんまり覚えていないのですが、右投げから左投げ(左投げから右投げ?)に変更したということでした。しかし、上手くいかない。その理由は、長く片方の手を使っている人と違って器用さが無いからというものでした。
つまり、左利きの人の右手は微調整が効かないということです。
もちろん、中には『そんなことないよ!』という方もおられると思いますが、一般的にはそういうことですよね。
左手が器用なら良いんじゃないんですか?
確かに剣道は左手が大事です。しかし、左右の手にそれぞれの役割りというものがあるのを再度確認してみましょう。よく例えられるのがこちら。
- 左手はエンジン
- 右手は舵
実は私は一時期右手首を痛めて(TFCCでした)左二刀の構えを取っていた時期がありましたが、その時に痛感しました。右手って大事だということを。確かに、左手一本でも慣れれば竹刀は振れます。二刀用なので通常よりは軽い竹刀ですが、振ることはできるのです。
しかし、左手一本だと打突精度が凄く悪い!!
つまり、微調整は自然と右手で行っていたということです。ただし、真っ直ぐの面は打てます。特に難しいと感じたのは小手でした。状況によって場所も変化するし、竹刀を振り下ろしてからも多少の微調整したいですよね。それができないんです。
これは極端な例ですよ。左手一本でも上手に竹刀を操る
ちなみに、TFCCに関する記事はこちらです。
左利きが不利な点は手だけではありません。実は足も関係がありました。
剣道で左利きは軸足が右足の可能性が高い!
剣道の構えは基本的に右足が前、左足が後ろです。前述しましたが、これも決まりではないので、どちらが前でも規則上は問題ありません。左上段の人は逆ですよね。
実は、右足が前の構えの場合は利き足が右足の人の方が有利です。手と同じく、微調整ができるという点がポイントでしょう。あなたの利き足はどちらでしょうか?サッカーでボールを蹴る方の足が効き足だそうです。
利き足の反対の足が軸足。もちろん、軸足は体重を支えて市政の維持をするので軸足も重要な役目があります。剣道で中段の構えから前に出ようとしたとき、蹴り出すのは左足ですよね。
実は、左利きの人というのは統計的に右足が軸足となっていることが多いそうです。私はどうやら左足が軸足なので、手と同時に足も右利きに矯正されたのかもしれません。
しかし、左利きだからと言っても足さばきに関してはそれ程大きな問題になるとは思えません。それは、指先の器用さなどは必要無いからです。
手と足について考えましたが、他にもまだあります。それは『目』。
左利きの人って利き目も左目の人が多い?
目にも利き目というのがあるようです。目利きではなく、利き目です。ちなみに、私の利き目は左目。
利き手というのは頑張ればある程度は矯正できるものですが、どうやら利き目というのは矯正できないと以前は言われていました。最近は訓練によって矯正できるという認識になってきているようです。
あなたの利き目はどっちですか?
私の場合、眼鏡を作った時に
と、聞かれた時に初めて気が付きました。左目だったのです。今なら「デジカメなので両目で・・・」と答える人も多いかもしれないので違う質問でしょうか。
個人的には関係無いと思っていますが、利き目が右目の方が有利だと言う先生も居られます。その理由は、剣道はどうしても右半身の構えなので右目が利き目の方が有利ということですね。
ただ、先日参加した講習会では、
と講師の先生が仰っていました。ちょっとした誤差を修正するのにも時間が掛かるので、常に正しい姿勢を保ち、両目で同じように見なければならないということです。
利き目に関しても、利き目が左目の私から言わせて貰うと不利な要素とは思えません。
ただ、利き目によっては表の擦り上げが苦手だったり、裏の擦り上げが苦手だったりということはあるようなので、剣道と利き目については関係が無いとは言い切れません。
左利きの特性を考えて剣道に活かそう!
左利きだからと言って、劣っているということはありません。それは一つの特性なので、その特性を上手く活かすことができれば有利に働きかけることになるでしょう。
左利きの特性を剣道に活かすには、例えばこんな感じでしょうか。
- 真っ直ぐな面を得意技にする
- 苦手な技に取り組む
- 片手面(半面)を使ってみる
- 左上段に構えてみる
- 二刀に取り組んでみる
残念ながら、私は左利きではありません(現在は)。それに、特別に左利きの選手を育成したという経験もないので、中には見当違いの答えがあるかもしれません。しかし、色々と模索して稽古に取り組むのもまた面白いのではないでしょうか。
左利きということで握力・腕力は左手の方が強いので、小細工無の真っ直ぐな面が武器になるのではないかと考えます。ズドーーンという面ですね。
小中学生なら中段の構えしかできませんが、高校生なら左上段、一般・大学生なら二刀という選択肢もあります。
特に二刀はどちらの手も足も使うことになるので、左利きの特性を活かすにはもってこいの構え方ではないかと考えます。
左利きとか右利きには関係なく、色々な工夫をして自分に合った剣道ができると良いですね。そういうことを考えるのもまた修行です。
左利きのまとめ
今日は剣道をするには左利きは不利なのではないかということについて取り上げてみました。
左利きには天才が多いという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、剣道は左利きには向かないと仰る先生も居られます。確かに現代剣道の特性上、不利な面もあるかもしれませんが、宮本武蔵や沖田総司などの剣豪は左利きだったという話もあります。
つまり、左利きが特別不利ということは無いと考えます。
確かに、右手が左手よりも不器用ということは多少不利になるかもしれません。しかし、左手が強いという点では有利になるのではないでしょうか。一長一短ですね。
ちなみに、左利きの人が剣道をすることで、体のバランスが良くなるという話もあります。
ですから、右利きの人でもたまには左右逆にして素振りや足さばきを稽古するのがおすすめです。体の左右のバランスを整える意味でも、是非挑戦してみてください。私は全然できなくて笑えてきましたが・・・
左利きの特性を上手く活かして剣道に取り組むことが必要でしょう。指導者は一人ひとりの特性を理解していると思いますが、左利きという点を有利に働かせるような指導方法を考えるべきかもしれませんね。
追記
Twitterにて情報を頂きました。
右手前なのは刀を右手で抜くから。
なぜ右手で抜くのかというと
刀は左腰にさしてるから
なぜ左腰に刀をさしてるのかというと、昔は人は左側通行だったから。鞘が当たって無礼者とならないように
なぜ右足が前なのか?右手で抜刀すると左足前だと、自分で足切るリスクがあるから。
そう教わりました。— おさむ 次は教士7段へ (@leesan_990580) December 4, 2019
SPONSORED LINK