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剣道において竹刀の握り方は最も重要!もう一度見直そう!


竹刀の握り方を見直そう
竹刀の握り方を見直そう

2019年1月に加筆修正しました。
ある日、女子中学生Yちゃんの稽古している姿を見たYママさんに相談されてしまいました。

Yママ
先生、うちの子の打ち方何かヘンじゃないですか?

そうですね。癖が凄いですね。(笑)

Yママ
何が悪いんですか?見ていてもわからないんですけど・・・

一番は竹刀の握り方じゃないですか?まずはそこですね。根本的な原因かもしれません。

そうです、Yちゃんは打ち方にかなり癖があったのです。
 
剣道というのは竹刀で相手を打つという競技です。正しい竹刀操作ができなければいけないのですが・・・残念ながら、Yちゃんの竹刀操作はかなり癖があり、中学生としてはちょっとレベルが低かったのです。
 
その癖の根本原因は、竹刀の握り方にあると考えました。それからと言うもの、Yちゃんの顔を見る度に竹刀の握り方をチェック!チェック!!チェック!!!実は、以前から注意していたのですが、治るのは注意した直後だけ・・・

やはり一度ついてしまった癖というのはなかなか治らないものですね。というわけで、今日は
 
剣道において竹刀の握り方は最も基本!正しい握り方を学んで正しい剣道をしよう!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。私自身も打突時の竹刀の握り方にやや問題があると思っているので、一緒に勉強し直してみようと思います。これを機に、あなたの握り方もチェックしてみてはいかがでしょうか。
 

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竹刀の正しい握り方

剣道講習会に参加すると、まずは礼儀作法、その後に竹刀の握り方を教え込まれます。6段、7段の先生方が竹刀の握り方を教えて貰ってるという状況ですね。つまり、竹刀の握り方というのは高段者の先生方にとっても難しく、常に自分ができているか否かという確認をしなければならない重要なポイントなのです。

Yママ
竹刀の握り方ってそんなに難しいのですか?

実はとっても簡単なことなのです。

講習会に参加すると、竹刀の3つの握り方についての話があるかもしれません。竹刀の握り方は大きく分けると下の3種類に分けられます。

  1. 死に手
  2. 止め手
  3. 打ち手

勿論、正しい握り方は打ち手だけ。残りの2つは間違った握り方です。でも、間違った握り方の方がラクなんですよね。でも、間違った握り方をしていてはいつまで経っても剣道が上達することはありません。

では、正しい握り方について、もう少し詳しく解説しましょう。ポイントとしては次の5つです。

  • 親指と人差し指の付け根の股部分が真上(柄革の縫い目)に来るように持つ
  • 右手の人差し指が鍔に少し触れるくらい
  • 左手の小指が柄頭に半分くらい掛かる位置
  • 小指・薬指・中指の順に力を入れる
  • 親指・人差し指は軽く添えるくらい

尚、右手の位置については、体格によって違いますが、できれば柄の長さを調節しておくことをおすすめします。正しい竹刀の握り方を図で示すこんなイメージ。

竹刀の正しい握り方

竹刀の正しい握り方

しかし、たったこれだけのことがなかなかできないのです。やってみると簡単なことなのですが、竹刀を振り始めた途端に形が崩れてしまうという人も多いでしょう。しかし、凄い解決策を見出した人が居られました。それがこちらの動画。

本当に百秀武道具店の店長さんって凄いですよね。こういう発想は今までありませんでした。やっていることはとっても簡単です。簡単にまとめると、

  1. 竹刀の柄革の縫い目部分に線を引く
  2. 手袋の親指と人差し指の付け根部分に線を引く
  3. 1と2の線が合うように構える

たったこれだけ。こんなにわかりやすい説明は無いと思いました。
 
では、打ち手についてもう少し詳しく見ていきましょう。

打ち手とは・・・

 
実は、正しい構えを表現するのに書籍やサイト、指導者によって様々な表現を使われます。しかし、どの表現も同じことを表しているのです。それは、次の2つ。

  • 傘を差すように
  • 握手をするように

では、もう少し具体的に見ていきましょう。
 

傘を差すように竹刀を持つ

傘をさす女性
竹刀の握り手は傘を差す時の握り手と同じだそうです。でも、傘を差す時の握り方なんて気にしてないですよね。
 
では、竹刀を傘だと思って、左手で傘を差すようなイメージで持ってみてください。そして、そのまま竹刀の先を下ろします。右手は添え手と言われますので、優しく添えてみてください。
 
さて、どうなりましたか?意外と、正しい握りになったのではないでしょうか。但し、構えた状態で左右の人差し指を伸ばした時に下を向いているようなら正しい握りとは言えません。正しくは、斜め前です。上手くできたでしょうか?
 
では、握手をするように握るというのはどういうことでしょう?

握手をするように

先日参加した剣道講習会では講師の先生が、

講師の先生
竹刀の握りはは相手の人と握手をするような感じで!

と仰っていました。良い表現だと思います。

竹刀は握手をするように握る

竹刀は握手をするように握る

似たような表現で、ソフトクリームを食べる時に持つような握り方という表現もありました。そして、打つ時はそのソフトクリームを相手に差し出すような形を作ると良いということ。ソフトクリームのコーンは底が細く、上に行くほど太くなっていますよね。ですから、握り方が自然に竹刀の握り方と同じになります。

稽古の後に、ソフトクリームをどうぞ・・・
 

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間違った竹刀の握り方!剣道は上達しない?

それでは、間違った握り方の特徴について見ていきましょう。先程紹介した、

  • 死に手
  • 止め手

について、詳しく解説したいと思います。

 

死に手

kendo37

死に手というのは一言で言い表すと、竹刀を横から握ってる状態ですね。私の所属している少年団ではとある先生が「クソ握り」と言ってますが、それが死に手という握り方。
 
正しい握りは親指と人差し指の付け根のVになってる部分が竹刀の真上に来るようにと習うと思いますが、死に手の場合はそのVの部分が右手は右側に、左手は左側に寄ってしまっています。死に手の握り方では、打った時に手首の方向に無理があるので、正しい打突ができません。

自然じゃないんですね。打った時に伸びないと言う表現が良いでしょうか。この握り方では打突時に力が入らないので、打突が弱くなるという問題があります。
 
また、打つ時には死に手になっていないのに、振りかぶる時に死に手になるという人も意外と多いですよね。こちらの方が振りかぶり易いのかもしれませんが、これは無駄な動作ですね。剣道は無理・無駄を省くことが一番重要なので、このような無駄な動きはなるべく省いていきましょう。
 
では、次に止め手について見ていきましょう。

止め手

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止め手は打とうとする竹刀を止めてしまう握り方ですね。人差し指に力を入れて握る方法です。人差し指に力を入れて握るとどうなるでしょうか?
 
打った時に手首が伸びないと思いますよ。一度やってみてください。だから、止め手。打突の勢いも止まってしまいます。
 
止め手の場合は手首が伸ばせないので、打突時に竹刀が立ってしまう傾向にあります。これでは遠い間合いからの打突もできませんし、打った時に打突部位を捕えるのも難しくなります。また、打突の冴えという点でも悪影響です。

冴えのある打突を作るにはこちらの記事を参考にしてください。

剣道の素振りで速い面を打つコツを掴め!!
稽古の後、リバイバル剣士Aさんにアドバイスを求められました。 剣道はスピードじゃないと思っていますが、やはり同程度の実力の相手との稽古・試合ではほんの少しでも速く打てた方が有利ですよね。   スピードだけじゃないんです...

まとめ

今日は正しい竹刀の握り方ということについて考えてみました。剣道において竹刀の握り方というのはとっても大事ですね。剣道の講習会に参加した時のこと。講師の先生が八段審査のことを話さることがあります。

講師の先生
握り方が間違ってる人がいくら良いところを打ってもダメ!握りが正しいか否かというところを見れば、その人の実力が解る!

 
驚きましたね。実際に八段の一次審査では、まず最初に握りが正しいかどうかというところを見ておられるそうです。握りが正しい人だけが立会いの内容を審査して頂けるということなのです。八段審査なんて自分には関係が無いと思っていましたが、実は八段審査でも小学生でも同じ。正しい竹刀の握りをしなければ剣道の上達は望めません。

正しい竹刀の握り方のポイントをもう一度整理しておきましょう。

  • 親指と人差し指の付け根の股部分が真上(柄革の縫い目)に来るように持つ
  • 右手の人差し指が鍔に少し触れるくらい
  • 左手の小指が柄頭に半分くらい掛かる位置
  • 小指・薬指・中指の順に力を入れる
  • 親指・人差し指は軽く添えるくらい

頭では理解できていても、気が付いたら間違った握り方になっているということもあると思います。しかし、できないからと言って、何も焦る必要はありません。少しずつ、少しずつ癖を無くしていけば良いのです。
 
大切なのは正しい握り方をしようと意識することです。
 
その気持ちを常に持ち続けることが大事なんだと思います。Yちゃんもこれから少しずつ握り方が良くなってくることでしょう。この調子で更に上達していくと良いですね。

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コメント

  1. 天馬 より:

    まだ道場は通ってないのですが、
    握り方を変えたところ正確に力と打ちたい方面に 矢先が向けた感じがしました。

    • 野川 より:

      握りを変えると違和感がありますが、それでもやっぱり正しい握りをした方が良いですね。
      自分の握りも見直したいと思います。時々右手で振ってる感じがするので・・・

  2. ゆうか より:

    後輩がどうしても、竹刀の握り方を覚えてくれません。もう、3ヶ月になるし、20日ほどで大会です。優しく丁寧に教えてるつもりなのですが…。どうしたらいいですか?

    • 野川 より:

      徐々に覚えていくしかないと思います。
      以前、雑誌に書いてあったのですが、剣道は何かの銅像を彫刻するようなイメージだそうです。つまり、最初は何となく形がわかる程度。そして、徐々に細部を作り込んでいく作業に入るということです。ですから、最初から何もかも納得のできるものを作るのは不可能だと思います。
      稽古を重ねれば自分の握りが間違っていることに気付くことになるでしょう。その時に修正するので良いのではないでしょうか。ヘンな癖が付く前に・・・というのもわかりますが、なかなか思うようには行かないものです。

      • ゆうか より:

        親指がたってるとか、両手とも握るとかだったらまだマシです。上からと言っているのに、どうしても下からもって、(筋肉を見せるポーズみたいな)感じでも、大丈夫ですかね。竹刀の持ち方が変で反則とかありますか?

        • 野川 より:

          反則にはなりませんが、打突部を打っても有効打突になり難いかもしれませんね。意識して反復練習するしか直す方法は無いと思います。焦らず教えてあげてください。

          追伸
          木刀を使用してみてはどうでしょうか?

          追伸2
          こちらの動画が参考になるかもしれません。

          • ゆうか より:

            返信が遅くなってしまいすいません!おかげさまで竹刀の握り方も良くなりました!
            いろいろとありがとうございました!

          • 野川 より:

            ゆうかさん
            それは良かったです。
            もし、よろしければ具体的に改善した方法を教えていただけないでしょうか。