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大人から剣道をはじめた剣道愛好家の物語

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剣道の攻め方!基本的なセオリーを知って地稽古で試そう!


攻めのセオリー
攻めのセオリー

大人になってから剣道をはじめたMさんは昇段審査で苦労されていました。

Mさん
昇段審査の後に色々アドバイスをして頂いたんですけど、やっぱり攻めが無いって言われて・・・

確かに。私も攻め方がわからずに苦労した記憶があります。今も悩み続けてますけどね。(笑)

Mさん
攻め方かぁ~~~。
何か攻め方のセオリーみたいなのってあるんですかね?

セオリーですか。まぁ、あると思いますよ。ただ、頭で理解しても稽古でできないと意味がないと思いますけど。

Mさん
そうなんですけどね、今のままでは攻め方が全くわからなくて・・・

攻め攻め言われても、攻め方自体がわからないとどうすれば良いのか見当も付かないというか、雲を掴むような話のようですよね。しかし、大人になって体力が衰えてくると体力やスピードに限界を感じることになります。年配の先生方が強いのは体力やスピードだけではなく、剣道に欠かせない攻めという部分が重要。

しかし、攻めと言っても曖昧過ぎてピンと来ませんよね。そこで、今日は
 
剣道の基本的な攻め方にはセオリーがあった!
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。攻めについて悩む大人剣士達の参考になれば幸いです。剣道の攻めということに関しては以前も記事にしているのですが、漠然としている部分もあって少しわかり辛かったような気がします。記事はこちら。

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ですから、今回はもう少し具体的に見ていきたいと思います。

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剣道の攻め方を考える!攻めの定石は相手を動かすこと!

まず、剣道における攻めとは何かということ自体が難しいですよね。しかし、攻めがわからなければ攻め方もわかりません。色々な考えがあると思いますが、私のイメージでは攻めというのは相手を動かすことだと思っています。一般的には気迫とか気の圧力を相手に与えるようなイメージが強いかもしれませんが、逆に自分の隙を見せて誘うということも攻めの一つではないでしょうか。

では、具体的な攻め方について考えていきたいのですが・・・
攻め方を考える前に、最終的に攻めに対して相手がどのような反応があれば打突に繋げることができるのでしょうか。答えはこちら。

  • 剣先が下がる → 面・突き
  • 剣先が上がる → 小手
  • 手元が上がる → 胴

打突してくる場合も、全て上記に含まれますよね。例えば出小手を打つ時は相手が面を打つ瞬間に剣先が上がるところを打ちます。面抜き胴なら手元が上がったところに胴を打つという感じです。

ですから、相手を上記のような状態にさせる具体的な攻め方をすれば良いということになります。では、具体的な攻め方はどのようにすればよいのでしょうか。「剣道・攻めの定石」という書籍を参考に考えてみました。

主な攻め方としては、下の5種類があります。

  • 相手の竹刀を直接操作する
  • 意表を突いた剣先の攻め
  • 突きを攻める
  • 面を攻める
  • 中心を攻めて相手の変化に応じて打つ

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

相手の竹刀を直接操作してすかさず打突しよう!

最も基本的な剣先の攻めとして、相手の竹刀を直接操作するということがあります。例えばこちら。

  • 触れる
  • 押さえる
  • 払う
  • はじく・張る
  • 巻く

但し、これらの動作は相手に隙を作るだけでなく、自分自身にも隙をつくることになります。ですから、上記の動作で相手の竹刀を中心から外すことができたとしても、簡単に打つことができないことが多いでしょう。

巻き技に関してはこちらの記事に詳しく書いていますので参考にしてみてください。

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また、相手の握り・手の内の柔らかさによっても対処方法が違ってくるのもポイントです。例えば、手の内の硬い人の場合、力強く払うと元に戻そうとして払ったのとは逆方向に剣先が外れることがあります。その場合は、表から払って小手を打つなどもできることがあります。

しかし、相手のタイプや錬度によって大きく異なってくるので注意が必要です。そんな時には、意表を突くような攻め方をすることも有効です。

意表を突いた剣先の攻めで相手を動かそう!

時には意表を突いた剣先の攻めをすることも有効です。

例えば、こちらの2パターン。

  • 大きく剣先を下げて攻め込む
  • 担ぎ技を使う

大きく剣先を下げて攻め込むことで、相手は

  • 竹刀を押さえようとして剣先を下げる場合
  • 手元を上げる場合

の2パターンがあります。剣先が下がれば面、手元が上がれば小手か胴を打つのが良いでしょう。

また、意表を突くには担ぎ技も有効です。担ぎ技には

  • 担ぎ面
  • 担ぎ小手

などがありますが、何れも動作を大きくすることで相手の動作も起こり易くなるでしょう。

但し、気を付けなければならないのが、意表を突くということは自分の隙を作るということです。ですから、必ず相手よりも気力で優っている状態、気で勝っている状態でなければ逆に動いた瞬間を打たれることになるので気を付けましょう。

では、もう少し具体的に打突部位を狙って相手の動作を誘うということについて考えてみたいと思います。

突きを攻め、相手を引き出そう!

攻めの基本、打突の基本は突きだという考えもあります。しかし、突きというのは最も基本でありながら最も難しい技ではないでしょうか。実は私も未だに上手く打てません。突きに関してはこちらの記事も参考にしてください。

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但し、突きが下手だからと言って突きを打たないというのは非常に勿体ない話。もし、あなたが突きを有効打突として決めることができないとしても、突きを攻めることによって次の打突に繋げることができます。

特に突きというのは剣道の技の中で最も恐怖心の生まれる技と言えるでしょう。ですから、突きを攻めることで、何らかの動作を起こす可能性が非常に高いのです。そんな時に、前述した通り、剣先が下がれば面、上がれば小手という風に打てれば良いでしょう。

では、次に面を攻める方法について考えてみましょう。

面を打つモーションで攻め込めば小手か胴が打てる!

表から入り、面を打つモーションで攻め込んでみましょう。相手が面を庇うような動作をすれば、攻め勝ったことになります。面を庇うということは、小手にもにも隙ができる状態。また、避けた竹刀の方向によって、反対側の面を打つことも可能です。

手元が上がれば胴が打てる

手元が上がれば胴が打てる

しかし、面を打つモーションということはその瞬間に自分にもができてしまうので気を付けなければなりません。

では、よりリスクの少ない攻め方について考えてみましょう。それは、自分の構えをなるべく崩さずに中心を攻めるという方法です。

中心を攻め、相手の変化に応じて打つ

中心を攻めた時の相手の反応としては次の4つのパターンがあります。

  1. 下がろうとする
  2. 竹刀で避けようとする
  3. 前に出ようとする
  4. 打ってくる

中心を攻めた時に下がろうとする

中心を攻めた時に、後退して攻めをかわそうとする場合があります。その場合はすかさず追い込んで打つのが良いでしょう。例えばこちら。

  • 追い込んで面
  • 例:中心を攻めて相手が後退→追い込んで面

  • 二・三段の技
  • 例:中心を攻めて小手打ち→下がったところを追い込んで面

二・三段技については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

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中心を攻めた時に竹刀を使って避けようとする場合は隙ができる!

中心を攻めた時、相手が竹刀を使って避けようとする場合があります。例えば、剣先を上げて面を避けるような動作をしたり、逆に剣先を下げて小手を庇うような動作ですね。この時、中段の構えでないということになるので、必ず隙ができます。

前述しましたが、剣先が上がれば小手、剣先が下がれば面・突き、手元が上がれば胴を打つことができます。問題はその瞬間に打てるかどうかという部分。常に打てる気構えができていることが重要ですね。

中心を攻めた時に前に出ようとする相手の対処方法

中心を攻めた時に相手が前に出ようとする場合はこちらの技が有効です。

  • 出端技(出端面・出端小手・出端突き)
  • 払い技(払い面・払い小手・打ち落とし面など)

特に相手が前に出ようとした瞬間に相手の竹刀を払ったりすり上げたりすると対処ができずに次の打突に繋げることができます。

中心を攻めた時に打ってくる相手には応じ技!

中心を攻めた時に、相手が応じようとして打ってくる場合には、逆にその打ちを利用するのが良いでしょう。例えばこちら。

  • 攻めたら面を打ってきた→面抜き胴・面返し胴
  • 攻めたら小手を打ってきた→小手抜き面・小手すり上げ面

つまり、応じ技ですね。応じ技の稽古をする時に良く注意されるのが「自分から攻める」という部分ではないでしょうか。つまり、自分の攻めによって相手を誘う、引き出すということが重要。

応じ技についてはこちらの記事も参考にしてください。

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まとめ

今日は、剣道における攻め方ということについて具体的に考えてみました。攻め方にはセオリー・定石というものがあり、それは昔から変わらない部分なのです。つまり、我々は稽古によって先人の知恵を学び、技術を習得することが最も重要ということになります。

では、もう一度記事を振り返ってみましょう。

主な攻め方としては、下の5種類。

  • 相手の竹刀を直接操作する
  • 意表を突いた剣先の攻め
  • 突きを攻める
  • 面を攻める
  • 中心を攻めて相手の変化に応じて打つ

大きな大会などを見ていても、殆どがこのパターンに当てはまるでしょう。しかし、重要なことは動作の上辺だけを真似しても成功しないということです。充実した気で攻めることでのみ、これらの攻め方が効果を発揮します。

つまり、気で勝つということが最も大事。剣道では「打って勝つな、勝って打て」という教えがあります。つまり、上辺だけを真似しても気力で優っていなければ思うように打つことができないということ。

それにはやはり常日頃から気迫の籠った稽古を行うことが一番でしょう。

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