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剣道の授業を楽しもう!高校の体育で取り入れるおすすめメニューは?


剣道の授業をもっと楽しもう!
剣道の授業をもっと楽しもう!

先日、大学生4年生のUさんからメールを頂きました。Uさんは、教育実習生として、体育の授業で高校1年生に剣道を教えているそうです。しかし、Uさん自身は大学の授業で剣道を習っただけなので詳しいわけではないということでした。

Uさん
子ども達が楽しく剣道に親しみ、上達していくような練習のメニューがなかなか思いつきません。アドバイス頂けないでしょうか。

生徒さんのレベルはどのくらいでしょう?

Uさん
中には剣道部の子も居ますが、4月から始めた子達はある程度素振りができるようになった段階です。

なるほど。まだ防具は着けていない段階ですね。

Uさん
先日、胴と垂を着けて、胴打ちの練習をしましたが、まだ面は着けていません。

では、そろそろ面を着けて実際に打つという感じでしょうか。

Uさん
そうですね。授業の雰囲気的には1人で行う素振りのような練習より、2人1組など複数で行う練習の方が楽しそうにしています。

それなら、木刀による基本技稽古法を木刀ではなく、竹刀で行ってみてはどうでしょうか?

体育の先生って大変ですね。専門ではない分野でも子供達に教えなければならないとは。

私も高校時代(高専でしたが)には週に1時間×2年間剣道の授業がありました。剣道と柔道の選択だったので、勿論私は剣道を選択。でも、指導は外部から来られていた七段の先生でした。そう考えると、剣道未経験の体育の先生が教えるというのは本当に難しいのではないでしょうか・・・

というわけで、今日は
 
剣道の授業!高校生はどんなメユーをすれば楽しめる?
 
というテーマを取り上げてみたいと思います。今回、おすすめしたのは、『木刀による基本技稽古法』。これなら初心者でも楽しく学べるのではないかと思いました。実はこの稽古法は授業だけでなく、初心者向けの稽古としては最適だと思いますので、授業は関係ないという方も是非ご覧ください。
 

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剣道の授業に木刀による基本技稽古法を取り入れよう!

最初、剣道の授業で楽しく学ぶなら、こちらの動画のような、遊びを取り入れた授業が楽しく学べるのではないかと考えます。

しかし、残念ながらUさんには教育実習という限られた時間しかありません。この動画の内容は、剣道を楽しむという点ではおすすめですが、かなり時間が掛かりそうですよね。それに、Uさんからは、より実践的な剣道を指導したいという意欲を感じたので、今回は違うメニューを紹介しました。

木刀による基本技稽古法はご存知ですよね。2010年から昇級審査で必須項目となっているので、1級を取得する時には一生懸命覚えたのではないでしょうか。

あまり詳しくないという方はこちらをご覧ください。

実は、私はまだ木刀による基本技稽古法が確立する前から、この稽古法を学んでいたのです。それは、社会体育指導員養成講座という講習会でした。その数年後(2003年)に、全日本剣道連盟が『木刀による基本技稽古法』を制定。2010年からは昇級審査に取り入れられることになりました。

しかし、社会体育指導員養成講座の講義では、木刀ではなく竹刀で行っていたのです。勿論、面も甲手も着用した状態での稽古なので、寸止めではなく、実際に打突部位を打突するという稽古方法でした。

では、もう少し具体的に紹介しましょう。
 

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竹刀で行う基本技稽古法!応じ技の習得にも有効!

木刀による基本技稽古法のメリットは以下の通りです。

木刀による基本技稽古法のメリット
  • 礼法を学ぶには最適
  • 間合いが理解できるようになる
  • 正しい打突を習得することができる
  • 正しい足捌き・体捌きを習得できる
  • 応じ技が身に着く
  • 攻めを理解できる
  • ゆっくりなので初心者でも怖くない

 
特に、初心者の場合は打たれるということに対する恐怖心が大きいようなので、ゆっくり正しく打突することで、その恐怖心も少なくなることが期待できます。

授業で

高校生
剣道、怖い、最悪・・・

なんて、剣道に対して悪いイメージを持たれるのもイヤですよね。

しかし、木刀を使って寸止めをするのは初心者にとっては危険ですよね。過去、何度も寸止めができずに頭を木刀で打つ子供達を見てきました。そこで、安全な竹刀を使用して同じように稽古をしようということです。

実際の稽古方法としては、こちらの愛知県警の稽古動画が解りやすいと思います。動画開始から5分間くらいがその映像になります。

動画内で行われている、

  • 切り返し
  • 一本打ちの技
  • 二・三段の技
  • 応じ技

はすり足での打突稽古を行い、その後に踏み込み足での打突稽古を行っておられるようです。木刀による基本技稽古法の場合は、限られた技しか盛り込まれていません。ですから、その技だけというイメージを持ってしまい勝ちですが、実は色んな技に水平展開できるのが凄いですね。

例えば、面に対する応じ技小手に対する応じ技などをメニューに取り入れれば、技のバリエーションは数えきれないくらいになりますよね。そして、初心者でも簡単にできそうな気がしませんか?限られた時間の高校の授業に取り入れるのも十分可能ではないかと考えます。

 

まとめ

今日は、教育実習生として高校の授業で剣道を教えるというUさんへとのやりとりを元に、指導する時のメニューについて取り上げてみました。

おすすめしたのは、竹刀で行う『木刀による基本技稽古法』です。

木刀による基本技稽古法はすり足で比較的ゆっくり行うので、踏み込み足で行う基本稽古と比較すると、非常に安全です。ですから、初心者にとっても恐怖心を軽減させることができ、とても取り組み易い稽古方法だと考えます。

しかし、慣れていない人が木刀を使って寸止めをするというのは非常に危険なので、竹刀を使用して行うことをおすすめします。また、この稽古法では礼法間合いを学ぶのにも最適なので、高校の剣道授業においては、非常におすすめの稽古方法と言えるでしょう。

後日、Uさんからは、授業がうまくいったとの報告を頂きました。私も安堵の気持ちでいっぱいです。

剣道の授業が楽しかった♪

剣道の授業が楽しかった♪

また、メールの最後にはこう添えられていました。

最終日、生徒の1人から手紙を頂きました。その中には剣道の授業が楽しかったという言葉がございました。

剣道に対して少しでも良いイメージを持っていただけたようで、私としても嬉しい限りです。中学・高校で剣道の授業をされる体育の先生方や教育実習の先生方にも、機会がありましたら参考にして頂けると幸いです。

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