とある剣士の物語

大人から剣道をはじめた剣道愛好家の物語

詳細はこちら

剣道の昇段審査!四段・五段を見学して思ったこと!


先日、県の昇段審査がありました。不合格の時ってどうしても凹んでしまいますが、どうして駄目だったのかということを考えることが大事ですよね。

開始式

後日、残念ながら四段の実技審査で不合格になってしまったMさんと話す機会がありました。

Mさん
今回も駄目だったんで、何かアドバイスをお願いします!!

本当にもう少しだと思いますよ。ただ、ちょっとだけ気になったことがあるんですよね。

Mさん
もう少しで合格ですか。
で、その気になったところっていうのは・・・?

実は私も稽古の時には気を付けてる点があるんですよ。それですね。

というわけで、今日は
 
剣道の四段・五段の昇段審査を見て感じたこと
 
をお伝えしたいと思います。実技審査で不合格の人はここを意識するだけでかなり良くなるんじゃないの?という部分ですね。
 

SPONSORED LINK
 


 

昇段審査の立ち会いで大事なのは技の繋ぎ!

先日もスポーツ少年団の「昇段審査合格稽古会」という稽古会というか講習会が開催されたので、後ろの方で見学させて頂きました。たまには自分が参加するのではなく、客観的な目で見てみようという考えです。

稽古会は昇段審査を意識した内容となっており、後半は全員が立ち会い形式での模擬審査が行われました。模擬審査は四段から始まり、五段、六段、七段という順で進みます。

私はあることに気が付いてしまいました。

全員というわけではありませんが、四段、五段を受審される方々の立ち会いと六段、七段を受審される方々の立ち会いではある違いがあることに気が付いたのです。それは打突云々の話ではありません。

答えは技の繋ぎの部分ですね。簡単に言えば残心です。

残心

残心って言葉で言うのはとっても簡単ですが、三段以下の人で実際にできている人というのは凄く少ないように感じました。

残心って何?という方はこちらの記事をご覧ください。

剣道の残心って何?本当の意味を知ってますか?
この前の試合で小学生のゆずちゃんは惜しい技が何本もあったのですが、有効打突となることがありませんでした。それを見ていたある先生から残心が無いと指摘されたそうです。 でも、小学生に残心って言ってもなかなか理解させるの...

簡単に要約すると、打った後はすぐに次の攻撃に備える身構え・心構えのことです。

凄く良い教材があるので、まずはこちらの動画をご覧ください。この動画は私の知り合いの六段の方が八段の先生に懸っている動画です。(特別に掲載許可を頂いた動画ですのでこっそり見てくださいね。)

如何でしたか?あなたの昇段審査の立ち会いを録画した物があるなら、ちょっと見比べてみると違いが一目瞭然ではないでしょうか。

この動画を見ると、我々が八段の先生に稽古をお願いしたときにすぐに息が上がってしまう理由が良く解りますね。答えは言うまでもないと思いますが、打った後です。打った後すぐに次の技が出せる身構え・心構えができているということです。

つまり、これが本当の残心。そして、技の繋ぎだと思いませんか?ちなみに、この先生は70歳を超えておられるそうです。凄いですよね。
 
では、具体的にどういう心構えで稽古をすれば良いのでしょうか?
 

SPONSORED LINK
 


 

日頃の稽古で本当の残心を身に着けよう!

昇段審査の立ち会いというのは本当に短いですよね。その短時間で自分の良い部分を出したいと思っても、なかなかそんなにうまくはいかないものです。

逆に、焦ってアラが出てしまうなんてことも多いですよね。審査の立ち会いを終えてから

あんなことしなきゃよかった!!

なんてことも多いのではないでしょうか。

私は時々、審査員の先生方は昇段審査の立ち会いの中で、受審者が日頃稽古していることが面白いようにわかるのではないかと考えることもあります。それは、打突ではなく、打った後、打たれた後のほんの一瞬の部分ですね。

昇段審査で最も重要なのは打突の機会を捉えるという部分だと思います。

しかし、打突の機会を捉えるということは、打突の機会を作り出す必要があります。初太刀が重要なのはわかりますが、その件に関してはここでは議論しないでおこうと思います。問題はその後の展開です。

打突の機会という点については、こちらの記事も参考にどうぞ。

剣道で合気になること!それは気迫と気迫のぶつかり合い!
剣道の稽古をしていると、先生方の説明の中で『合気(あいき)』という言葉を使われることがありますが、合気って何でしょうか?まだ若かりし頃、稽古の途中で突然言われて困惑してしまったことがありました。 小中学生の指導にも合気という言葉を...

打った後に残心を示す。つまり、次の技へと繋げていくわけです。例えば、相面になった後、または出端面を打った、打たれ後の動作を見ると、四段が合格できない人と四段を合格できた人では次のような違いが見られるのではないでしょうか。

  • 不合格者
  • 基本稽古の面打ちと同じように遠くまで抜けていく

  • 合格者
  • 必要以上に遠くに行かない

 
心当たりはありませんか?基本稽古の面打ちは一方が打つだけですが、相面や出端面は双方が打ちますよね。つまり、打った後に同じような感覚で抜けて行き、振り向いた時にはどんな状態でしょうか?遥か遠くに相手が居ますよね。

これではすぐに次の打突に備えることはできません。つまり、その場その場で状況を考えなければいけないということですね。

胴

そして、四段の昇段審査を見ていて勿体無いと思うのが、出小手を打った後、抜き胴、返し胴を打った後です。

よっしゃ~!!
うまく打てたで~!!

なんて、打った後に自分の技の素晴らしさに酔いしれてはいけません。(笑)

何故なら、そこはチャンスだからです。出小手や胴を打った後に相手より先に振り向き、相手より先に打てる身構え・心構えを作る。そうすればそこにはチャンスが沢山あるんですよ。

って、八段の先生が言っておられましたので、最近は気を付けて稽古に取り組んでいます。
 

まとめ

今日は先日の四段・五段の昇段審査の立ち会いを見て思ったことを元に、残念ながら四段の審査で不合格になってしまったMさんにアドバイスをしてみました。

昇段審査と言うと、

Mさん
有効打突が無いから駄目ですね。

なんて思ってしまいますが、審査員の先生方の話を聞くと、

審査員
打突部位に当たる、当たらないは関係無いんですよ。

ということを良く言われます。それはどういうことかと言うと、技を打つ前に相手よりも優位な状態を作り出すことが重要だからではないでしょうか。

そして、その最も簡単且つ有効な手段が打突後の技の繋ぎではないかと考えます。

打突の後に気を抜かないことが大切ですが、それだけではありません。打突の後に相手よりも先に打てる体勢を作っておくことで、相手よりも優位な状態を保てますよね。

昇段審査で全てが上手くいくことはなかなかないかもしれません。でも、日頃の稽古でやってないことが実技審査でできるとも思えませんよね。ですから、是非日頃の稽古をもう一度見直してみましょう。

審査は稽古の如く、稽古は審査の如く

ですよ。剣道は打った、打たれたということが重要ではありません。その辺りを考え直してみましょう。
 
他にも昇段審査に関する記事を書いていますので、良かったらそちらも読んでください。

昇段審査
剣道を続けていると、誰もが通る道。それは審査ですね。昇級審査、昇段審査・・・審査に悩む人は非常に多いのではないでしょうか。かく言う私も審査にはかなり苦労している一人です。 そんな苦労人の私が、自分の失敗を元に色々と考えたことを綴ってい...

SPONSORED LINK
 

コメント

  1. 西上 正直 より:

    いつも剣道中毒参考にさしていただきありがとうございます。
    今日、兵庫県の審査会でめでたく5段合格しました。
    長年の目標であり、他の同年輩の方達の足元にちかずけました。
    かくゆう私は、現在63歳です。他の同輩は、6・7段です。
    4年前は、まだ3段でした。以前はぎっくり腰が頻発して、年1回は
    なっていました。退職をきっかけに養生をし、毎朝ジョギング・素振り
    基本げいこを行います。4段・5段となり、剣道形、学科と勉強し今日の合格と
    なりました。昨年秋より大変参考にさしていただきありがとうございました。

    • 野川 より:

      西上様
      コメントありがとうございます。そして、
       
      御昇段おめでとうございます。
       
      私のような若輩者の記事を読んで下さり、本当にありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。私も負けずに精進したいと思います。